KONASUKEの部屋

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ネグロミノガとミノガ(クロツヤミノガ)の蓑の違い20191113

2020年01月28日 | チョウ目
ネグロミノガの蓑。
短く切った茎(蓑全体の1/6程)を縦に並べて、細長い円筒形の蓑を作る。
チャミノガほどではないが、幹や枝に対して、ある程度角度を持って付くようだ。
ちょっと長い枝があって、チャミノガと紛らわしいが(チャミノガは蓑全体に近い長さの枝で円筒形の蓑を作り、上端を広く固定し、角度をもってしっかり取り付く)

これもネグロミノガと思われるが、冒頭のもの程は角度がない。

比較用に、恐らくミノガ(クロツヤミノガ)の蓑。
細長い円筒形で、樹皮小片を密着させて、上端を広く固定する。
この画像ではぶら下がっているが、ネット上の画像を見ると、角度をもって付く場合もあるようだ。

ネグロミノガ
分類:チョウ目ミノガ科
翅を広げた長さ:オス20mm、メス無翅
分布:本州、四国、九州
   垂直分布?
成虫の見られる時期:9~10月
          卵で冬越し
エサ:成虫・・・?
   幼虫・・・カキノキ、シオン
その他:蓑は細長い円筒形。
    茎を短く切ったもの(蓑の長さの1/6程度)を縦に並べ、上端を広く固定する。
    蓑は木の枝に付く場合は垂直にぶら下がるが、幹などに付く場合、若干の角度を持って付くようだ。
    蓑の先に、羽化時の抜け殻が付いているのが見られる。
    オスの成虫は、触角が両櫛歯状で、体は黒く長い体毛に覆われ、翅は透けている。
    メスは翅を持たず、蓑に居ながらにしてオスを呼び、交尾、産卵する。

クロツヤミノガ(ミノガ)
分類:チョウ目ミノガ科
翅を広げた長さ:オス18~20mm、メス無翅
分布:本州、四国、九州
   垂直分布?
成虫の見られる時期:5~6月
          幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・食べない
   幼虫・・・ブナ、ニレ、バラ他、多くの樹木
その他:所謂「蓑虫(ミノムシ)」の親。
    オスは翅を持つが、メスは無翅で、一生を蓑の中で過ごす。
    (「虫ナビ」には、同属のメスが最後に蓑から脱落する姿を観察した旨の記述あり。
また、本種そのものの同定についても、ひと悶着ある旨、記述がある。)
    メスはフェロモンを出してオスを呼び寄せる。
    オスの触角は発達して羽毛状で、フェロモンを嗅ぎあてる。
    福光村昆虫記
みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
    虫ナビ

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