KONASUKEの部屋

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モミジツマキリエダシャク♂20200412

2020年04月13日 | チョウ目
モミジツマキリエダシャクの♂。

類似種ツマキリエダシャクとの違いは、外横線の外側に、二つの黒点があること。
ツツジツマキリエダシャクも黒点はないらしいので、恐らくモミジツマキリエダシャクでしょう。

ただ、モミジツマキリエダシャクは、翅を畳んだ時に後翅の外横線が下にずれる(ツマキリエダシャク、ツツジツマキリエダシャクは前翅と後翅の外横線が直線的につながる)との情報もあり、その点では疑問も残ります。

別個体。

「ツマキリ(褄切)」というのは、前翅の先がカットされたように見えるからでしょうね。

出現時期について、「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」では7・8月としていますが、「投稿情報より」となっているので、たまたまでしょう。
学研の図鑑LIVEPOCKET幼虫(学研プラス)によると、年2化とのことなので、春に出現した個体の情報が、たまたま寄せられなかったためではないかと思います。
ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)、虫ナビ北茨城周辺の生き物フォト蔵てんとう虫の歳時記2など、春に出現することを明記しているものもありますので。

分類:チョウ目シャクガ科エダシャク亜科
翅を広げた長さ:1化30~34mm、2化20~30mm
分布:本州、四国、九州
   丘陵~山地
成虫の見られる時期:4~9月(年2化)
          蛹で冬越し
エサ:成虫・・・花の蜜
   幼虫・・・ヤマモミジ、ハウチワカエデ、イタヤカエデ、クマシデ、アカシデなど
その他:翅は淡色で、前翅外横線の外側に二対の黒色点がある。
    (類似種のツマキリエダシャクは暗色で、黒色点がない。)
    内横線の内側、外横線の外側に淡色部がある。
    外横線は翅頂付近で急に向きを変え、前縁とぶつかる。
    外横線と翅頂に囲まれた三角部は淡色。
    前翅中央付近に、黒点をもつ場合もあるようだ。
    止まった時に、後翅の外横線が下にずれるとの情報もある。
    (ツツジツマキリエダシャク、ツマキリエダシャクでは、前翅後翅の外横線が直線的につながる傾向がある、とのこと。)
    ♂は触角が両櫛歯状、♀は糸状。
    灯りに飛来する。
    幼虫は体の細長いシャクトリムシ。
    体色は緑色~褐色まで様々。
    春~夏に見られる。
    終齢幼虫の体長は約40mm。
参考:ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
   学研の図鑑LIVEPOCKET幼虫(学研プラス)
   みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
   虫ナビ
   北茨城周辺の生き物
   フォト蔵
   てんとう虫の歳時記2


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