KONASUKEの部屋

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ホシウスバカゲロウ20210717

2021年08月26日 | アミメカゲロウ目
ホシウスバカゲロウ。
ホシウスバカゲロウ属は、2021年に7種に分けられたので、同定には注意が必要とのこと。
成虫・幼虫形態の詳細な観察およびDNA塩基配列の比較に基づいて分類学的再検討を行ったのだそうです。
従来、ホシウスバカゲロウとされていたものには、5種が含まれることが明らかになったとのこと。
今回の個体と報道発表資料とを見比べると、

①前翅外縁?の白色紋が二重になること
②後翅の黒斑が大小二つに分かれていること
④腹部背面は暗褐色で、淡色の縞模様が見られること
などから、ホシウスバカゲロウが一番近いと思われます。
ただ、③の黒斑が限りなく薄いのが気になりますが。
ホシウスバカゲロウとこの個体の特徴を比較した場合、
①〇
②〇
③×
④〇
ってことで、おおよそ当てはまるかな、と。

個別に検討してみると
リュウキュウホシウスバカゲロウ(本州、四国、九州、中琉球、南琉球)
①×
②×
③△

サキシマホシウスバカゲロウ※(石垣島・西表島)
①×
②×
③△

チャバネホシウスバカゲロウ※(本州、四国、九州、北琉球、中琉球)
①×
②△
③△
※翅脈が全体に黒いので、違うと思われる

シロハラホシウスバカゲロウ※(北海道、本州、四国)
①×
②×
③×
④×

クロホシウスバカゲロウ※(本州、四国、九州)
①〇
②×
※非常に濃く、大きい
③×

ムモンホシウスバカゲロウ※(西表島)
①×
②×
③〇

やっぱりホシウスバカゲロウが一番近いと思われます。

分類:
アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科ウスバカゲロウ亜科
体長;
♂約35mm、♀38mm
翅を広げた長さ:
70~78mm
前翅の長さ:
37mm前後
分布:
北海道、本州、四国、九州
平地~山地
成虫の見られる時期:
6~10月
幼虫・蛹で冬越し
エサ:
成虫・・・蛾、アブラムシなど
幼虫・・・アリ、イモムシなど
その他:
ホシウスバカゲロウ属は、2021年に7種に細分された。
腹部背面は暗褐色で、淡色の縞模様がある。
(シロハラホシウスバカゲロウの♂では大部分が白くなり、♀でも他種に比べて白色斑紋が発達する。)
翅の周囲に暗褐色紋が散らばる。
翅を閉じて止まることが多い。
薄暗い林内で見られる。
灯火に飛来する。
幼虫はアリジゴク型だが、すり鉢状の巣を作らない。
土に潜って通りかかる昆虫などを素早く捕える。
後ろ向きだけでなく、前向きに歩くことができる。
参考:
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
日本産ウスバカゲロウ(アリジゴク)5新種の発見と記載(報道発表資料)
Dr.カーバチの虫めがね

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