KONASUKEの部屋

最近はすっかり昆虫ブログと化してます(笑)
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コナガ♂・幼虫20210329

2021年09月06日 | チョウ目
コナガの♂。

「KONA蛾」でわない(笑)
「小菜蛾」ね(笑)。
♂は背中に黄色~黄白色の帯があり、その両側は明瞭に波打ちます。
この波形に切り取られた帯を、菱形(ダイヤモンド)が連なった模様と見なして、英名ではdiamond back mothと呼ばれるそうな。

アブラナ科の害虫として有名。
ナズナの花に居ました。

近くのアブラナ(?)の畑で、幼虫も多数、観られました。
1年中、発生している蛾なので、こういうことになるんですね。
尾脚の長い、典型的な幼虫。

ちょっとピンクがかった個体。
どちらもアブラナのツボミに居ました。

こっちは葉っぱに居ましたね。

こっちは、若齢幼虫ですかね?
肉眼だと、何だか分かりません。

実はホントは、ツマキチョウの幼虫を探してたんですが。
まぁ、未掲載種を撮影出来たので、結果オーライですね(笑)

①黄色~黄白色の帯
②両側は明瞭に波打つ
※♂の特徴で、越冬時は♂♀の違いが不明瞭

分類:
チョウ目コナガ科
翅を広げた長さ:
12~15mm
分布:
全国
平地~丘陵
成虫の見られる時期:
1年中(年10~12化、5~6月がピーク)
休眠性がなく、各虫態で越冬する
エサ:
成虫・・・不明
幼虫・・・キャベツ、ハナキャベツ、ブロッコリー、ダイコン、タネツケバナ、イヌナズナ、セイヨウアブラナ、ナタネ、コマツナなどアブラナ科のほか、アフリカフウチョウソウの葉
その他:
♂は地色が褐色で、背面に黄色~黄白色の帯があり、両側は明瞭に波打つ。
♀は地色が淡黄土色で、灰色を帯びることもあるという。
越冬時は♂♀の区別がハッキリしない。
熱帯~温帯に広く分布する汎世界分布種。
畑地、草原、水田、休耕田、林縁など。
主に昼行性だが、灯火に飛来することも多い。
普通種で個体数も多い。
♀はアブラナ科植物のカラシ油成分に感応して飛来する。
食草の葉裏の葉縁や葉脈に沿って、1卵ずつ点々と産付する。
1♀あたり100~200卵ほど。
卵は扁平な楕円形で淡黄色。
孵化した幼虫は葉に潜り込んで、葉肉の中から摂食する。
成長すると葉裏から、表皮を残して食害するため、食痕は半透明の斑点となる。
触ると敏捷に後ずさりしたり、糸を吐いてぶら下がる。
幼虫は5~11月に見られ、春と秋に多い。
雨に当たったり、水溜りに落ちたりしただけで死んでしまうことがあり、雨が少ないと発生が多い傾向がある。
老齢幼虫(4齢)の体長は約10mm。
老齢幼虫は葉裏に、網目状の粗い繭を作って蛹化する。
蛹は緑色、淡褐色、黒色のものがある。
積雪期間が60日以上の地域では越冬出来ない。
気流に乗って1000㎞以上も大移動するという。
日本では1960年以降から重要な害虫とされている。
薬剤抵抗性が高い。
シルバーマルチは、光の反射効果によって、コナガを忌避する効果が期待できるという。
フェロモントラップが有効。
キク科、セリ科の強い香りが苦手なので、アブラナ科植物の近くに植えると忌避効果が期待できる。
クローバーを近くに植えるのも、蜘蛛、ゴミムシ等の天敵の発生を見込むことが出来る。
メアカタマゴバチ、コナガサムライコマユバチ、コナガコマユバチ、セイヨウコナガチビアメバチ、チビアシブトコバチ、タバコアオムシチビアメバチ、ニホンコナガヤドリチビアメバチ、コナガチビヒメバチ、チビキアシヒラタヒメバチ、ムラタヒゲナガハリバエに寄生される。
コナガが食害したキャベツが放出する成分によって、コナガサムライコマユバチを誘引するという研究がある。
参考:
ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
アース製薬
茨城県
鳥取県病害虫防除所
LOVEGREEN
長野県農業関係試験場
名城大学
農業用農薬syngenta
病害虫防除室
AGRI PICK
Garché
長野県

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