最近蒸気機関車の質問および部品関係の調達が増えてきているにもかかわらず、実は余り解らないということを解決することになっているというものであります。
滝川のD51-297
パッと見ためには当たり前っぽい北海道仕様です。
でもその「当たり前」ってデフと密閉キャブを見ただけのことであり、実はよく知りません。
ちょっとコッチサイドは撮影良くないです。
ダイナモはこれ、大小2つあるのかな・・・?
手前の物は配管が逆サイドに回っています。
その配管は運転手席側に。
ATSでありましょう。
前のD51-47にはなかった、助手席側サイドにもスピードメーター系らしき?軸速度を採る部品が見えます。
ランボードまでは太く斜めに立ち上がっていますが、ランボードに外付けされた小さな箱に入ると、極端に細くなってヘロヘロと上に巻き上がっています。
根本はこれです。
実に細いリンクで回転数を採り入れているのが解ります。
物凄い細いケーブルとひ弱なステイで助手席に入っていっています。
まるで途中で消えているがごとく、細くなっています。
極めつけは、このかなりいい加減に助手席から伸びた細い鉄帯腕で引っ張っている。
しかもよく見ると、助手席側妻板ドアのマドがHゴムに。
コレなら見えやすいかな?
反対サイドで下を覗くと、運転手側側面のテンダー配管が二本、台車間に伸びているのはATS車上子を往復する配管でした。
途中まで中位の配管がATSとして台車間にはいり、細い管はエンドまで来て標識灯類の配電線になっているようです。
テンダー前端。
右から
ATS車上子後位側配管
ATS車上子前位側配管
左のパイプは電気系に見えますが、写真真中のコックから漏れ水があるらしく、その受けてソトに逃がす漏斗です。
テンダー前部上
ATS配管はテンダーの石炭側に消えています。
よく見ると、標識灯配管はボイラ側に渡されています。
コンプレッサーに繋がる太い配管二本を縫ってこの写真では見えないようになっていますね。
太い二本はコンプレッサー系に入っていますので空気系の配管が台枠中、シリンダーなどに向かっているのでしょう。
標識灯配管は真ん中の複雑な機械に入っていました。
泥溜周辺は割とシンプルです。
右から発電機とコンプレッサーを結ぶ配管
発電機からキャブに向かう配管
太く真っ直ぐなものは左端で一度クランクを経てボイラ前側に伸びる。
クランク部。
そうして「コブ」に入る。
砂蒔きレバー?
この全体斜めから見ると、ランボードの凸になっているところに外付けで這っている配管が随分目立ちます。
これ。
結構な存在感です。
今日の過去の写真を遡るとテンダー台枠から出てきた配管の一本ですから空気系ですね。
この写真でも分岐してコンプにぶっ刺さっています。
存在感ありすぎな配管です。
D51-47にも同じように這っていますので、今まで気が付かなかっただけなのでしょう。
運転台真下って凄まじいですよね・・・。
コンプレッサーから一部赤銅色の配管を見ていきます。
手前に伸びてますね。
タンクを這っています。
折り返して2つ上の写真でまた折り返してエアタンクに入っています。
では、もう一端は?
助手席サイドの方にボイラ下を渡っています。
代わりにもう一本戻ってきていますね。
※想像:助手席側タンクに入って戻ってくるんだろうな・・・。
で、助手席側タンクです。
タンクに入るのではなく、サイドを這って行きます。
タンクからはまた、運転台側に行きますから、ほぼビンゴでしょう。
縦に走る管はコブから出ている砂撒き管のようです。
はい、ビンゴでした。
ただ、この辺り、ドレン弁がありませんね。
水抜きはタンクでやっていたのかな?
地味にこの3枚では給水ポンプからデフの上、給水温め器に向かう配水管が捉えられています。
というか、この給水温め器に行く配管、デフ裏ではボイラケーシングをガッツリ食い入って縦に伸びているんですね。
給水系が温め器に入ります。
一番太いもので10cm管ですね・・・。
てかこんなにガッツリとケーシングに食い入っているとは気が付きませんでした。
却って見難い図
温め器とはボイラの中に行く配管ももちろんありますね。
真ん中左やや上のコックを通じて入っています。
3枚上のデフ裏を写した写真にあるカバーの中でかなり分岐しているようですね。
そうやって見ていくと、だんだん何がなんだかわかってきます。
砂・高圧空気・低圧空気・水・電気・オイル・蒸気
この系統が見えればいいんですね???
こちらが給水ポンプですから、左に伸びる缶は水だと?
給水ポンプ真ん中上から出る缶はどこに?
凸方に上がって、・・・ドコに?
下の配管は途中でフィルタが挟まっているのでテンダからの生水給水でしょうから・・・。
ボイラに入って・・・?いるのかな?
給水温め器には上から出て凸を突き抜けて右に行っているのでいいんですが。
あ、ちょっと追いかけられないや。
課題発見。
給水元に向かう。
しまった、真正面からでは追いかけられない。
給水系がわからないので、別にとった写真を探して当て込んでみようと思いましたが
D51-312では全然周辺の形が違う・・・。
出る入るは同じなんだろうけど這わせ方があまりに違うからわからない・・・。
そもそもキャブから降りている管の本数が一見違う。
二本降りてきている。
297のもう一本はドコに?
凍結防止の布巻いているから水か蒸気なんだろうとは想像できます。
給水の分配器らしきものを312ではキャブ裾直付で、297は足をつけてグッと下げているんですね。
ちょっと話が戻りますが、助手席側スピード計測器がこちらのマシンには微塵もありません。
そもそも布巻いていません。
精々撮ったこの角度でみると、
ストレートにテンダに行っているようです。
給水はなんとか判った。
その取り巻きに居る管たちはなんだろう・・・・?
一本は助手席から降りてきて、テンダに向かっていますね。
どまんなかの変な楕円形の継ぎ手を通じて右の火床下、そして従台車真上を通って降りていく配管が何なんだろう。
さっき見た「キャブから足を生やして継ぎ手している管」です。
2つ上の真正面写真ではグルっと回って助手席に立ち上がっていると思ったら、ぜんぜん違うようです。
蒸気かな?
真ん中の二本の太管の右は水。
左のキャブ内に引きこまれているテープを巻かれた管は蒸気だと思うのです。
わ・・・わからん・・・。
けど、恐らく上の推理の蒸気管はあっていると思う。
あ。
避けてまた奥に行っている。
右上から真ん中降りて奥に行っているのが「足の生えた管」です。
配管は可能だけど、空気なのか水なのか?蒸気なのか。
水だと思うんだけどなぁ・・・。
あ。
SG用蒸気にする給水管か?
それなら弁ハンドル棒らしきものがキャブに向かっているのが半分理解できる。
奥に行ったと思われる管の反対側の写真をまさぐると
着てた。
テンダに向かっている。
そしてさっき見た運転手側の太い二本のうちの奥のものだと解る。
そうなれば・・・水か。
運転手側でテンダから引き込まれて、キャブ下通って、助手席でバルブされ、従台車の上を通じて降りて、ボイラ方面に消えていく・・・。
第4動輪直後で消えていくこの配管。
ポンプと今のところ繋がっていないが、どうやって水が進んでいるんだ?
で、岩見沢の写真を曳き釣りだしてみる。
なんか・・・すごく簡単に床下から這いまわってランボード右に進んでいる・・・。
312とほぼ同じ・・・。
で、簡単に凸から中に・・・。
47と312はほぼ同じですから297が結構違うってことなのかな?
各車でこんなに違うんですね・・・
気を取り直して、配管のことは一度忘れてテンダ助手席側。
シリンダはこちらがわ。
奥にATS車上子。
布巻管がずっと走っていますが、これはSG管。
よく見るとステップが左右違うんですね・・・。
デフとヘッドライトの飛び出し位置の図。
コッチのほうが分かり良いかな?
意外と大切なところ。
位置関係が解りますね。
シリンダの下にある細いバーは真っ直ぐな棒ではないんですね。
縦にして拡大置きしてみる。
左右に動くものなんですね。
信号炎管。
前後位置が解るカット。
ちょうどドア柱直上。
スライドバー根元。
スライドバー後端。
よく折れる、または模型中古でよく折れている部品。
尻棒を避けるようなスノープラウ。
最後に一番安心できるカット。
お疲れ様でした。
出来た疑問を糧に、よく学びます。