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鉄道模型工作記録帳

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リトルジャパン京急700系初期型1本目の7

2008-04-04 00:22:22 | リトルジャパン京急700・一次型【完成】
ちょっとだけ作業進行。


2mm角のアングルエバーグリーン材を1cmくらいの寸法でカットし


裾から4mmの場所に溶着して動力の支えを植えました。


高さはいいのですが、床の高さは以前紹介したように、ツラツラなので、床下機器を取り付けるのに大変労力を強いられます。

床下を組むにあたって、

本来、2両の中間車では冷房改造後は異なるのですが・・・


二次車に付けるから互いに交換せよと凄いことが書いてあります。
2次車と1次車で2本買えと。

えーえー、買わせていただきますよ。( ´_ゝ`)

これがT車用床下。

多分本来のもう一タイプにはMGが積んでいるのではないかな?

軽く棒やすりの上でヤスって、型抜き勾配を落とします。

垂直に取り付けるための必須工事ですね。

かるーく

テーパーを落として、型の筋を消します。

床板に接着すると

なかなかいいボリュームです。

足が透けているのがすばらしいですね。


さて、問題の動力床下ですが・・・

ベースを削り込んでぺらぺらになるまで薄くします。

解ります?

ぺらぺらになるまで削ります。

その状態で取り付けても

今度は厚すぎるので・・・。

寸法を測って、車体よりへこませるために


がーりがーりと

ガイドを使いながらレザーソウで厚みを落とします。


ガーリガーリ!


がーりがーり

こんな感じに仕上げて



ちょっと雑になった気もしますが、薄く削りまくらないと上手くいかないのです。

きょうはおしまい!!!!

リトルジャパン京急700系初期型1本目の6

2008-03-24 01:23:11 | リトルジャパン京急700・一次型【完成】
引け埋めと、継ぎ目消しを4台分かたづけた後・・・。

動力車準備を施します。
が、結構問題発生。

まずはこのリブ

ヒケの原因ともなっているリブなんですけど。

ごつい Σ(゜Д゜)

めちゃくちゃごつい。

しかも、かなりの勾配付いていて、普通にT床嵌めても不安定なんです。
このキット最大のウィークポイントです。

とりあえず、ニッパーで乱切りしてしまいます。

ザクザク。

乱切りしたらノミで

削ります。

ほい。

最初からリブ付けする構造なら、ヒケもなかったのに(´・ω・`)
てか、物凄いごついリブなんですよね。
リブ上には側板を厚くするモールドまであって、もっと簡素にしてもいいのに。

車体内寸を当たり前のように計測しますが

この作業がデフォになりつつありますね。

16.5mmです。

うはっ!
KATO動力やGM動力より狭く、鉄コレ動力より広い。

鉄コレ動力以外選択肢が限られますね。
キット説明書では、同じく割と狭いトミックス名鉄7000系旧動力を仮指定していますが、耐久性に実績がある以外、メリットが殆ど無い指定です。

寸法的に妥協しないキットメーカーのプラキットを作っているからですが、キットの動力化については殆どフォローなく、ユーザーの工夫が試されるキットが増えましたね。

リブ建設や側板更かしが常態化するとは思わなかった。

解っちゃいますが、動力台枠の厚みを測ります。



5.35mmですか。

( ´Д`)=3

何でかって言うと、0.5mm×4.0mmエバーグリーン材をですね・・・・。

車体内側に当てたら

これ以上幅の太いものを使うと、窓セル凹みに干渉してしまうんです。

つまり、この側板更かしにしようとしている0.5mm×4.0mmエバーグリーン材は、車体的にはぴったりですが、動力高さを決めるリブは建設できないんです。

動力リブは窓間に設置する縦柱で建設することになりそうです。
しかも、窓枠と動力台枠との関係をキチンと考察した上の工作になります。

0.5mm×4.0mm材を張っていきます。


幅はピッタリ収まりました。


ここまではいいや・・・。

が、

標準工法で組んだT車と車体高さを合わせてみると


床下底面が

車体裾とツラツラです。

これでは床下機器がバラバラ分解の上、イモ付け。

それは心もとないぞ。
接着剤がデルリンほどではないけど効きにくいし。

完成車などを比較して、ひょっとして0.5mm程度「全車」車体下げ出来ないかと。
0.5mmあれば、床下機器を分解してベースに貼り付けて再固定できる。

が、全車リブ再建することになるけど・・・。

下げられた方が強度出るから後で比較だ。



さて、どうしたもんか。


   ↑やっぱり曲者キットであった。

リトルジャパン京急700系初期型1本目の5

2008-03-23 22:31:54 | リトルジャパン京急700・一次型【完成】

夕飯食ってからの実質作業だったので、大した事できないなと思ったら、
予想以上に地味な作業・・・。


ヒケに盛った溶きパテを削るだけ。

600番でアラカタ均して

ヒケが見えてきますね。


1000番でさらう感じ。


もうちょっと撫でてみます。


こんなところでしょうか。

これを2台分、8箇所と車体角の継ぎ目消しで時間食いました。

これからあと2台分かたずけます。

削りすぎてはいけないので、慎重に光に照らしながら削る作業。

地味や・・・


でも、今日、荒れ放題になっていた部屋を綺麗サッパリ片付けたので、塗装も出来る環境が復活!


   ↑地味すぎます・・・。


リトルジャパン京急700系初期型1本目の5

2008-03-23 00:14:14 | リトルジャパン京急700・一次型【完成】
続きまして、足回りの加工でも・・・。

今はまだやるつもりは薄いのですが、

先頭車にのみ、集電準備をこしらえておきます。

0.8mmのドリルで穴を開け・・・。

ちょっとずれたけどこんな感じに2穴。


これちょっと格好悪くなったんですが

穴を繋げてしまいます。

こんな感じ

3穴で一箇所だけ開けたら大きすぎたようでしたんで、2穴でいいと思います。

こんな感じ


さらに、裏側の補強リブを削ってやらないと、後で使う集電板が突っかかります。


削った状態わかりますか?


KATOの集電板予備品(廃車捻出品とも言う)

軸受けは2種類あるんですが、最初は軸受けを兼ねる最近のもので試しました。

あれ・・・

台車側の彫りも浅いことから、台車を広げてしまいましていけません。

そこで、かなり古い製品のものから、軸受けを兼ねないときのものを用意しました。

穴が開いているものです。
現在のものを削ってこういう風に仕上げることも出来ますね。

これを使うと

きっちり嵌りました。
が、この貫通板の欠点は、点で集電することにならず、板が車軸に擦って集電するので、走行抵抗が出てしまうことです。

しかし、むやみにプラ側をザクるのも気が引けます。
(動力台車にするときは実施するんですがねぇ、あっちは垂直にドリれますからちょっと違う)

ここは完成してから様子を見ましょう。

製品みたいにはなりませんが、及第点です。



さて・・・どうでしょう?

続いて、コンパスで台車中心と集電板を計ります

デバイダーでも良いんですが、精度の保たれているデバイダーがありません。

床下に、ダミーでボスを入れて中心を出せるようにして、

コンパスで一周させます。

コンパス鉛筆ケガキ上に、7mm程度の間隔になるよう穴を開けます。


ずれたけど・・・

乱れうちをします。

穴をつなげていきます。

どうも上手く行ってい無い気がします。

あ、やっぱり歪んだ

広げていってごまかしましょう。

うーん。

ごまかしきれていない(/ω\)

でも、まー、実用上問題ありません。

台車をはめてみますと・・・。

一見良さそうですが

床が分厚すぎて、

多分飛び出し量が小さすぎかもしれません。
動力台車用の金属板なら長いので、それを視野に入れておきます。

今日はここまで

やっぱり徹夜は仕事に差し支えそうなんで、今日は終わります。
明日も仕事ですし。


   ↑ちんたらちんたら

リトルジャパン京急700系初期型1本目の4

2008-03-22 23:50:38 | リトルジャパン京急700・一次型【完成】
塗装は再来週かなぁ・・・。

てことで車体貯め期間です。

先頭車は切り継いでもいないのに、若干屋根が長く嵌りませんので

ヤスリほう台2で舐める感じで先頭部を落として見ます。
0.1mm程度かなぁ・・・。

そーーすっと

綺麗に嵌ってくれました。|`・ω・)ノ

1.0mmと0.8mmの指定どおり

穴を開けたら

車体完成

・・・ですが、

ヒケを何とかするべく

溶きパテを塗って均していきます。


平筆で継ぎ目とヒケの部分に落として行きます。

完全平滑はきっと無理なんで

なだらかにするつもりで気楽に。

継ぎ目はキチンと消したいな。

両面塗ったら浮かせて乾燥

丸半日放置します。


   ↑とりあえず土曜日書き込み分糸冬 了

リトルジャパン京急700系初期型1本目の3

2008-03-21 23:55:44 | リトルジャパン京急700・一次型【完成】
強敵?
野球シーズンが始まってしまいました!ヽ(゜∀゜)ノ ハ

これを見るようになって模型が止まったという麻薬です。

野球好き以外には一切関係ありませんが、見始めると外のことが基本的に手が付きません。
おまけに球場に行こうものなら、大きな声で3時間くらい歌ってくるもんですからヘトヘトです。

そう。
私は見るだけじゃないんです m9(`・ω・´)y--oO○

いわゆる「やきう豚」です。

中間車の屋根を、写真撮るまでも無く接着。

ほぼピッタリは嬉しいものです。
但し!
屋根の向きもありますから注意ですよ。

先頭車はちょっとだけ切削が必要でした。


こういう部品です。

先頭車の中間妻面部品は、銘板モールドがあるほうのみ使用します。

浦賀向の先頭車から、ジャンパ栓受け跡を削り取ってしまいます。


左が品川向き(偶数車号)

右が浦賀向(奇数号車)

L字型に組みまして

1時間くらいそのままにして、半ガワキ固定目指し・・・

その間に

屋根に取り掛かります。

配管と一部手すりを、向きによって削り別ける作業が必要です。

ノミとタイラーで落していきます。

削りすぎないこと

と言っても、ギリギリまで落さないとヤスリ掛けが( ゜Д゜)マンドクセーです


削り終わった図。

念のため書き込んでおく図

写真撮りのときで見た703編成の番号をつけましょう!

接着作業。

基本的に目測接着&あとでの微調整です( ^▽^)

タミヤ白瓶を寝かせながらうっすらと乗せます。

面相筆と思えばよろしいw

接着面両部品にも接着剤をつけます。

接着したら、再び周りの照明で光らせてカーブの曲がり具合を中心に接着します。


簡単に終わってしまったけど、こんな感じで明日まで乾燥です。



   ↑今週末はどれくらい時間が取れるかな?今日徹夜してもいいんだけど・・・疲れて眠いよ・・・パトラッシュ・・・・


リトルジャパン京急700系初期型1本目の2

2008-03-20 02:33:16 | リトルジャパン京急700・一次型【完成】

タタタ!っと箱組してみます (´д`ノ)ノ

ここから箱になるまでが一番楽しいんです。

わ・・・結構引けていますね・・・。
リブをつけると引けるからスユニでは止めたというのは納得行きます。

ひけている部分の裏にリブがモールドされているんです。


射出圧を高くすることでヒケを抑えられるそうですが、今度は型の密着が負けてバリが出捲くるという諸刃の剣。
…(;´Д`)…


ニッパーでカットして~♪

ゲートが残るわけです。

最近のキットはこういうゲートが取り去りやすく工夫していものが多いですね。
最悪なものは細かいモールドの上にゲートをつけていたキットもありますけど・・・。

表からノミで刺し切ります。

くれぐれも表面車体底面になるところは絶対刃を入れないように。
角度を付けて、内側をカットする気分で。
内側なんか少しえぐれてもいいんだから・・・。

ゲートがここまで取り去れます。

ここまで小さくなってしかも裏ッ側なんか・・・

ノミでチョンっと落としてあげればいい。


めちゃくちゃ楽です。


さて、保護棒の凹みを繋げます。

痛むのを覚悟した上で、カッターやら、棒やすりやら、3種くらいの方法を試して溝を掘ってみましたが、

一番簡単かつ綺麗だったのは

幅のやや広いノミでザクっと斜めに刺して

反対から

ザクっと刺して、軽くコジ取る方法。

こんな感じで、ちょっとコジって取るだけがよさげでした。


こんな感じに取り去れます。

割と綺麗でしょ?

表には・・・

サッシが一部カットされる感じがベターです。
が、このサッシの左右の部分。、銀に塗るかどうか悩むところです。

綺麗に取り去れて、この欠き取りに0.4mm「洋白線」を埋め込めとあります。
無塗装仕上げがリアルっぽいです。

はい!側面の山です

一気に保護棒欠き取りを実施。
30分くらい掛かりました。

次に半分の枚数を乗務員扉カットします。

屋根板を取り出して・・・

側板を一端に合わせて置いてみます。


ちょうど、カットラインの一番短いラインがカット寸ですね。


小型レザーソウで


がーりがーり


乱切りしました。

といっても、これで実はほぼ綺麗にカットしたつもりです。
垂直直線カットはレザーソウでカットするのが一番楽です。
ヤスリを使うのは曲がりやすくてねぇ・・・。

でもとりあえず「WAVE ヤスリほう台2」を使って微調整し捲くりました。

調整を繰り返して

カット面を仕上げきります。

2枚の側面の長さを厳密に比較して左右同じ長さにします。


なんども軽く舐めるようにヤスリなどを当てつつ、4枚全部同じ長さ・垂直だしをしました。


妻板は2種類あります。

銘板の有る無しだけですけれども。



タミヤ白瓶セメントでL時型に組みます。

この際、ちょっとコツが必要ですね。

妻板の高さと、側面の高さが微妙に違うことが解ったので・・・。

とにかく、雨樋を中心に、張り上げ屋根のカーブの光反射ラインを照らして揃えて接着します。

裾は

こうした段差が出来ます。
跡で側面に合わせて削ってしまいましょう(´∀`)ノ

屋根を切り出して

ゲートやバリを取った後に


輪ゴムで仮組

するってーと・・・

微細な隙間があったので・・・。
ヤスって合わせていきます。

充分に合いが出たらロの字に接着して

今日はおしまい♪


   ↑ヒケを埋めるかどうか悩みますね


リトルジャパン京急700系初期型1本目の1

2008-03-19 23:30:18 | リトルジャパン京急700・一次型【完成】

琴電701は塗装とクーラーのコピー待ち。
スユニ61は車体の塗装とテールライトの部品待ち。
キハ160も車体の塗装待ち。

つまり塗装で「待ち」が貯まっています。
塗装をするある程度長い作業時間待ちが詰まってはいるんですが、
実は肝心の「徹夜上等」の連続休暇が今後2週間は取れないと判明。
( ´Д`)=3

車体が組めるものを手を付けて、あとで一気に片つけてしまおうと考えております。
(てかキハ160組んでいたらそういう時間がとれると思っていた・・・)

てなことで、出張で京急700系キットを追加したので、琴電向け用と京急向け用で悩む必要がなくなった当キットを着手します。ヾ(゜ω゜)ノ゛

でも、ブログやっていなかったら、一部は放棄していたかも・・・。
ブログがあるから、全部何が何でも完成させないと格好悪いです。
ヽ(´ー`)ノ

この京急700、1990年代以降に上京した経験しかない私にとって、大師線での印象しかないのですが、殆どが琴電に移動して今も活躍しているのは有名な話です。

トップナンバーの701.
現在は琴電の1212になっています。


京急702(琴電1211)

品川より先頭車のみにある特徴的なジャンパ栓受け跡(702)

プラ棒挿したって感じに見えます。

京急700には初期型と後期型があるらしく・・・。
自前の写真が少ないので断言できませんが

703の初期型形態

現在の琴電1214(琴平線)


739の後期型形態

現在の琴電1256(長尾線)

どうも、側面窓と、ひょっとして客用ドアの大きさが異なるようです。
ぱっと見、戸袋窓が初期型のもの天地が小さく、後期型が開閉出来る窓と同じ天地のようです。
なおかつ、
703の客ドア窓は側面窓より若干天地は小さい小窓っぽいものですが、
739の客ドア窓は京急1000系のように大きな天地を持っています。

但し、琴電での写真を見る限り、客用ドアと側窓との連動性は無いようで、
中期型というに相当する折衷型がありそうな雰囲気です。

琴電1204(元京急727)
既に側窓は後期型。ドアは703と同じ折衷型っぽいです。

これも・・・。

琴電1210(元京急737)

どうも手持ちの琴電転出組は全部折衷型っぽい。

琴電1201(元京急706)

今、気が付きましたけど、琴電に行ってからのスタイルではジャンパ栓周りと連結器の左右の機器類がかなり異なっているんですね。
手動進段HL制御車との混結改造されたからでしょうか?
プラ棒挿したような元偶数番号車は跡形もなくなり、スッキリしていた元奇数番号車は賑やかなジャンパ栓が目立ちます。
連結器横の機器箱も消えていますね。

739の行った長尾線仕様は京急時代のままの制御装置なのでまた違う感じなんでしょうか?

撮影時期的には701~703、琴電、739と3度に渡っているので、元京急701~703の琴電姿が撮れてもおかしくなかったのですが、撮っていませんでした( ;∀;)

友人から703と739の非冷房時代の写真を頂いたんですが・・・



正直、出所が自分のものかいまいち自信がないそうで・・・。
大変タイムリーかつ貴重な写真なので一度はここに掲出しますが、もし仮に、他の方の写真であったならご連絡ください。
自分が撮影したまさにその車両の、初期姿は大変資料的に素晴らしいもので、出来れば今後もここに使わせていただけると非常にありがたいのです。m(_ _)m

739は初期のころからドア窓が大きかったことがわかる貴重な写真です。

さて、キットご開帳!

全部品がこれです。
動力のみ別途購入の事実上フルキットです。
台車も奢られており、期待が出来ますね!

リトルジャパン店主曰く
「リトルジャパンとして完全に自信のないキットはベースキット社ブランドなんです」

あ・・・そーなんですか?( ; ゜Д゜)

名鉄キットは名鉄しか掘りたくないという型師さんらしく、その方とは別の旧国キット型師さんの作品がこの京急700らしいのですが、あ・・・なんでこのキット、自信ないんでしょう?

名鉄3800は確かにちょっと骨が折れたところはありましたけど、このキットは一見、大変良さそうです。(中屋根は無いですが)


各モールドは確かに名鉄のそれではなく、旧国やスユニ61の特徴が出ています。
出来れば窓がハメコミだったらなぁ・・・。(高くなるけど・・・)

贅沢を言えば。

T車の屋根を切り取りして使う、先頭車と同じ長さであったら琴電は1セットで2編成作れたのに・・・。(床下除く)

700型、どちらかというと「関西型」設計でして。
何を持って関西型かといいますと、

「先頭車の運転台は中間車に別付けした形」

ということなんです。
この規定方法は昔の趣味人の方がお話されていたことなんですが、この京急700ほど極端な「関西志向」の設計の車は、実は関西にもあまり見られません。

関西型の範疇に入る車両として現在も見られるものは、南海7100、6100、6200、9000。近鉄昭和50年代までの在来型通勤車、過去例では相鉄6000型初期車などだそうで。

基本が先頭車でも車内レイアウトが左右対称「以上」なんですね。

一方、関東型といわれるものは、中間車の一部を切り取って先頭ユニットを取り付けた形。だそうです。
確かに、そういう形はあちこちで見られます。

南海や近鉄、相鉄はいずれもそれをベースに中間車は片側に車内延長して先頭車と全長を合わせているので、どうも解釈が難しいのですが。
ネットにより交流が広く行われてきた今なら、かなり異論反論が出る規定方法だと思います。

近鉄はそういう特殊な設計を京都市営交通乗入車の3200系で捨て、今は「中間車の一部を切り取って運転台を設置した」形が主流ですし、南海も最近そうなりました。相鉄も6000系幅広新車体で改宗?したため、最近ではこの思考はほとんど見られません。

なんでも、元はと言うと、時代の要請で多扉化・4扉にする必要が出た際の考え方の差だそうです。
先頭ドアから乗車した客が、運転台直近だと運転台で詰まって片側にしか流れないことを憂慮し、先頭ドアでも広い角度で乗客の拡散がなされるようにする思考方法だそうです。

確かに・・・
昭和50年代の書籍では「運転台壁直後に座席があるかないか」ということを明示する記述が多く見られます。
3扉車では、ドアを端部に寄せる必要が無いため、この議論は不毛で終わるのですが。

いずれにしても、この京急700型は忠実にその考え方を具化した車で、先頭車は中間車に比べて約1m、長いんです。
先頭ブロック分がちょうど長い。
先頭車と中間車の車内レイアウトは全く同一というちょっと癖ありの車です。

ですから中間車の屋根が車体に合わせて短いんですね。
このため、このキットは中間車と先頭車の部品共用のため、全側面板が「先頭車」であり、中間車を作る際には運転台部をカットして作る・・・。
という構成となっております。

前面部品も4台分、側面も全て先頭車なら一見、琴電仕様の2連2編成が作れそうなんですが、中間車用屋根は律儀に短いものであり、ほかからも延長用部品捻出は無理です。
このキットはランナー売りも、備品の未整理とのことであえてしていないそうで・・・。

結局、そのままでは琴電2本は作れません。
出来れば延長部分の継ぎ接ぎ屋根部品が付いていたらなぁ!

前に書きましたが、2次型発売の折には屋根分売を始めるそうです。

前面も初期車初期の高運転台と、後期型と初期車改造後の低運転台がどちらもアソート。しかも4枚つづ。


謎の前面

どうやら京急500型をこれを利用して作れという部品らしいです。
が、500型の先頭車、ドア幅が実寸で100mm。ほか窓柱の調整で700型先頭車と比べ短いのです。
(中間車は寸法的に相当似ています)
「タイプ」用か、GM600型グレードアップに使うと良いのでしょうか?

ダラダラと書いた先ほどの文に照合するなら、京急500って、物凄い矛盾と理論を両立させようとした車両ですよね。
車内レイアウトは一見、中間車と先頭車で同じ。先頭車の先頭部分の長さ延長も嫌い・・・なんと全体で少しづつ調整してしまいました!って車両。

長年、京急の車両思想を牽引していた日野原保副社長の試行錯誤が読み取れて面白いです。

脱線すると日野原保氏(2000年没)の思想とは・・・

1.先頭車は重量のあるモーター車にすることで安全性を高める
2.停車寸前に空制圧を半分以上抜く
3.可能な限り動作し易いカム制御
4.前照灯は一灯
5.1200ミリの片開きで引き残しなし。両開き1300ミリの引き残しありなら無意味。
6.ドアの開閉動作は初速は遅く、引き始めては素早く、止める直前も遅く。
7.車内の縦ポールは極力使わない

なんてことがあったようですね。

さて、模型に戻ると

裏側から見ると、運転台を撤去できるスジと、保護棒をオプションで取り付けることが出来る堀込みがあります。
この2分野を最初に加工することになるでしょう。

窓セルは一枚一枚切り離しのようです・・・。

ここはしんどそう( ´Д`)=3

切り離しラインが太くて、寸法採りにくいかも


でも

何編成か作りたくなりますね。


   ↑ブログかいていたら今日の作業時間が(;´Д`)