食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『東電原発、汚染水との闘い』

2014年06月25日 12時23分57秒 | 日記

TV、新聞を賑わすニュースがあると直ぐに忘れられ話題にもならなくなる東電福島第1原発のその後について久々

の報道があった。メルトダウンした炉心は手をつけられないまま今も汚染水を増産中。未使用の4号機の燃料棒は

燃料プールから運び出され別の安全な場所に移動する作業が何事もなく続けられているはずだ。

肝心の汚染水対策は原子炉建屋に流入する地下水を汲み上げ汚染のないことを確認したうえで、海上に放出するこ

とが認められ5月下旬から行われ、汚染水を1日当たり最大約100㌧減らすことができるとされている。逆に言え

ば300㌧は確実に増え続けていることになる。

しかし、この数字だけで今は喜べない。汲み上げても地下水位が下がらない井戸が2本あるという。汲み上げても

水位が減らないことは流入量を減らそうとしているのに減っていないことになる。これらバイパス作業の効果は1

~2か月してみないと検証できないから暫くは推移を見ながらということになる。この方法が成功すれば一番簡素

な対策で効果が大きいから期待できると思っていた。是非とも成功させて欲しい。

もう一つの対策として凍土遮水壁。原子炉建屋から海側に流出する恐れのある汚染水のルートを凍らせた壁で遮断

するもの。約1.5kmの土中を凍らせるもので前例のないことだから本当に効果があるのかどうかも分かっていない。

問題はこの場所は汚染が酷く1日に3時間しか労働できない。高濃度の汚染から身を守るために作業員は重さ6㌔

もする金属製のベストを着なければならない。作業環境の悪さに加え作業員は消耗品の様相を呈しており、労働力

の確保は大きな問題になることが危惧されている。

政府や東電は本当に何かの見通しを持って対策を進めているのか、行き当たりばったりの対策なのか私たちに十分

な説明をしないままにしている。説明はされているかしれないかが私たちに理解できる格好になっていないことは

事実だから十分ではない。こうした場所での作業が増えれば核汚染された作業着や器具など核のゴミの保管も増え

るだろうし、汚染水処理のALPSが安定した稼働を保っても汚染水は増え続ける問題もある。

不信が払拭されないから国や東電は未だ何かを隠しているのではないか思ってしまう。

自分たちの失言は『誤解を与えてしまった』と言い訳ばかりする政治屋ども、こんな大事なことは国民に誤解させ

ないように、きっちりとした仕事をせよ。環境大臣が『金目』と人心を逆撫でしているようでは・・・望めそうに

もない。そうだ、私は『おしん』になろう。


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