食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

シンガポールママのこと

2012年04月30日 18時47分14秒 | 日記

『焼肉』

昨晩は単身赴任の娘婿も帰省し、全員そろったので焼肉をすることになった。

暖かくなったので会場は、自作のベランダに御座を敷いて、バーベキュー用

のコンロに炭火だ。

冬場の焼肉は室内で電気だが、間接的な焼き具合というのか、直火でなけれ

ば出来ない火の回り具合がないから、優しい焼き加減だ。直火だと脂分が落

ち、それに火がつく。素早くひっくり返し、網の上に乗せてある野菜用の鉄板

に移す。外側はよく火が回り、中はミディアム状態になる。鉄板で焼くと、脂分

がジワジワと出ていく感じだが、直火は一気に出るようだ。

美味しく頂いた後の定番は、焼きおにぎり。わさび味噌、醤油味と俄シェフが

腕をふるう。

お酒を頂いたのでダウンし、ブログをお休みしてしまった。

『シンガポールママのこと』

私たちが最後に会ったのが3/28で、翌日は羽田で一泊し3/30にシンガポー

ルに帰国した。すぐさま病院に行き医師のチェックを受けたそうだ。医者はも

っと悪化した状態で帰国、下手をすると絶命で帰国もありうるとしていたから、

その順調さにびっくりされた。しかし、元が末期の癌で治癒の見込みも望めな

い身だから、いつ何があっても、おかしくなかった。

私が不思議だったのは、膵臓がんの末期患者なのに、痛みを全くといってい

いほど感じなかったことだ。私たちが会った時も、そんな素振りもなく、Eさん

に聞いても大丈夫だと言っていた。抗がん剤は体力を奪うので投薬はなし、

緩和ケアなるものも不要で亡くなるまでモルヒネも不要だった。

自分の意思だけで痛みが取れるものではないし、病状によって違うのか、

私には分からないが、末期の苦しみから救われたのだ。

私たちの想像では、最後の巡礼に命がけで訪れ、それを遂げたことにより安

堵し、気力が萎えたのではないか。体力が不足しているのを気力で補う、(医

化学的ではないかもしれないが)しかし、それはいつまでも続けることは出

ないから限界がくる。いずれにしても、私が聞きかじった膵臓がんの末期とは

違う形だった。人の生命力の強さと弱さを同時に見せられたような気がする。

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