食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『あなた』

2012年04月28日 20時23分33秒 | 日記

『あなた』

今の時期、畑は夏野菜の準備で忙しい。先般、種まきをした野菜の苗の管理、

畑での畝つくり、早く耕した場所では草が生え始めている。苗ものを露地に植

えつけるには、夜の温度が低いから未だ早い。

どの仕事を、どうするか・・・・などを思いながら音楽を聴いていたら、小坂 明子

の『あなた』、懐かしいヒット曲だった。                       

                                                   

  ♪ もしも私が家を建てたなら      

    小さな家を建てたでしょう                  

    大きな窓と小さなドアーと           

    部屋には古い暖炉があるのよ        

    真赤なバラと白いパンジー          

    子犬のよこには                  

     あなた あなた                  

     あなたが居て欲しい               

    それが私の夢だったのよ           

    いとしいあなたは今どこに ♪ 

こんな曲だから当然のことながら若者で流行した。この曲に噛みついたのが、 

んたら評論家のおっさんだった。 『今の若いものには夢がない。小さな家

を建てることが夢 だなんて』酷評をしていた。この歌は1974年にヒットした。

私も未だ若い時、せめてこれくらいの夢を叶えたいと思い一生懸命に働いて

いた時期だった。だから、このおっさんの言い分には腹を立てていた。当時

の日本は景気のいい、バブルの裾払い時期で上げ潮、ムードだったから、

おっさんの評論になったのかもしれない。一世代も変わらない内に、非正規

社員の増加、国内雇用はそして空洞化し、当時、揶揄された小さな家どころ

か、『あなた』すらいない人生を歩まざるを得ない世の中にしてしまった。

何もすべてが、おっさんたちの精だと言っているのではない。

その後のバブル、莫大な利益を手にした経営者はどうしたのか、将来のた

めに何とかしようとしたのか。結局、日本の経営者たちには、経営というもの

の資質を持ち合わせていなかったのだ。かつての大企業の創業者や、その

ブレーンたちは『経営のために雇用に手をつける経営者は失格』とまで言っ

ていた。

グローバル化だとか、何とかだとかの理由をつけて、雇用に手をつけ、人件

費の安い所に工場を作り続けている。こんなことが経営なら誰にでもできる。

東南アジアの人件費が上がったら、アフリカにいく。アフリカが上がったら、

どこへ行くのだろうか。『あなた』の歌で思い出したことから、余りにも世の移

りがおかしな形になったことを嘆くばかり。


リンク