『辛夷(こぶし)の花』
冬が過ぎ、そろそろ春の息吹を感じるかなと思う頃、白い小さい塊のように辛夷
の花を山肌に見ることができる。昨年は白い塊を点々と見ることができ、よく言
われる『辛夷の花が多いと雪が多い』、これに該当するのかと思ったがビンゴと
は言えないものの雪は多めだった。
東北地方のドキュメンタリー映画『タイマグラばあちゃん』の中でも、家の傍にあ
る辛夷の花で雪の多少を判断していたと紹介されていた。
私だけでなく、今年は辛夷の花が極端に少なかったと言う方が多い。
さて、今年の冬はどうなるのか?。
花と言えば今は『ミツバツツジ』が花盛りである。八雲町が村の時代には村の
花とされていた。可憐な花をつけ遠くから見ると薄いピンクと紫の中間のような
色合いだ。きれいだからと近くに行くと、花は思ったより少なく貧疎。辛夷の花
も、家に飾ろうと木の下に行くと、ミツバツツジ同様に花数は少なくパラパラと
している。山の花は、自然の中で愛でなさいという教えだろうか。
『術後の今昔』
昔、術後は壊れ物を触るように大事に大事をとっていた。近年は、本当に患者
のためなのか、経営のためなのかは分からないが、早期退院の姿勢は明白
だ。保険点数や医療制度の改正できっと、後者の理由だろう。
特に術後の傷口が癒えるまでは、安静または余り動かないようにしているもの
だと思っていた。しかし、渡された説明書によると、術後の肺炎を予防し腸の
運動をよくし傷の回復を早めるために、傷が多少痛くても破れることはない。
☆深呼吸・・・目が覚めたら1時間に2~3回くらい。ゆっくり、鼻から息を吸
いゆっくり口から吐くよう深呼吸する。
☆うがい・・・・水を飲みこまないよう、うがいする。
☆体を動かす・・・・軽く横を向いたり足を動かす。下肢の血栓予防のため
に下肢を上げたり、曲げたりする。お腹の痛いところを
軽く押さえながら横を向くと痛みが和らぐ。
☆痰を出す・・・・・麻酔の影響で痰が出る。痰を十分出さないと、気管にた
まって肺炎の原因になる。お腹を両手で押さえ深呼吸
した後で咳をして痰を出す
術後の傷は心配ないので可能な限り動きなさいということだったが、昔と明らか
に異なるのは『深部静脈血栓予防用ス トッキング』を着用することだ。下肢圧迫
ストッキングをはくことによりエコノミークラス症候群と同様の症状を予防する。
締め付けが少し強めの靴下をはいているような感じだが、きついことも辛いこと
もなかった。