看学生の時の初めての看取りで、卵が。。

2015-01-15 19:29:45 | 看護師だった頃・看取り

                                                       

看護学生の時、初めて病院での看取りを体験しました。

春休みに実習をさせてもらった、山梨県の巨摩という地域の病院でした。

見渡す限りの桃の木で、桃色一色、遠くに富士山が見える、のどかなところでした。

学校ではできない、夜間の実習(見学体験)をさせてもらえるというので、興奮と緊張。

 

「今日あの人逝くから。。」というような、確信のあるベテランナースの言葉に、びっくり。

その通りになりました。(ベテランの予想は間違いないのです)

私は、ただただ、小さくなっていたような気がする。

 

驚いたのは、ベテランナースが、6~7個ものゆで卵を持参され、休憩室のテーブルの上に、どんと置かれたこと。

「体力つけとかなきゃ」というようなことを言って、「学生さんも」とか、言ってすすめてくれた。

えっこんな時に?? 私は、とても食べられないと思ったが、食べたのかもしれない。

プロのたくましさを垣間見た気がした。

 

もちろん、看取りは厳粛。

私は、アンビュー(人工呼吸をするマスク)をさせてもらったと思う。

そういう体験をさせてあげようと、わざわざ声をかけてくれたのだった。

 

看護師って、熱い心と、クールな頭と、エネルギーあふれる身体が必要です。