食べる。眠る。ときめく。笑う。好奇心。

2016-12-13 17:56:39 | 最近読んだ本

寂聴さん。94歳。

2年前に、初めて腰椎の圧迫骨折になったとき、痛みにうめきながら入院生活を送り

退院直前に、胆のうがんが見つかった。

この時初めて、老いを意識したというのには驚く。

92歳。老いとはできたことができなくなること。

老化は、着々と押し寄せいてくる。

全身のしわから何から。。。

 

常識に惑わされないこと。

年寄りだから。。。とか。

元気の秘訣は、食べる。眠る。ときめく。笑う。好奇心。

病で歩けなくなっても、リハビリを楽しむ。

病は気から。

そんな寂聴さんも、あまりの痛さに、「神も仏もない」と言ったという。

 

どんなことでも変わらないものはない。

この世は無常。

どんな痛みも苦しみも同じ状態は続かない。

諦めないで希望を持つこと。

他人の幸せのために祈ること。。

 

90代でもリハビリで回復する。

ペンを持ったまま、書斎で死にたいとどこかの番組での話。

認知症にもならないで、長生きの人が増えている。

日本ほど、高齢者が、邪魔にされる国はないという。

 

どの大臣だったか、「枯れ木に水をやるようなもの」と言ったのは忘れられない。

高齢者に対して、高齢者自身も、諦めないで、尊敬の気持ちが持てるようなったらいいと思う。

素敵に、明るく年をとる人も、いるのだから。


良寛・・・100分de名著

2015-12-15 18:26:28 | 最近読んだ本

今、NHK100分de名著 良寛詩歌集が放映されています。

http://www.nhk.or.jp/meicho/

                           

                    第3回 「人」や「自然」と心を通わす                         

 

第4回 「老い」と「死」に向き合う

 

越後の国、出雲崎という漁村に、お堂というか草庵を見に行ったことがあります。

高校生の時のこと。

小さな庵でした。

 

地元には、子供たちと無邪気に遊ぶ、良寛さんで知れ渡っています。

生涯、お寺を持たないで、乞食として過ごした良寛さん。

 

いろいろ書こうと思いましたが、やめます。

にわか仕込みの知識になってしまいます。

 

やっぱりこの句はいいと思って、辞世の句を紹介します。

似た形の2首が伝わっているそうです。

 

形見とて何か残さん春は花山ほととぎす秋は紅葉(もみじ)ば

形見とて何残すらむ春は花夏ほととぎす秋はもみぢ葉

 

大切に想っていた、若い尼 貞心尼に贈ったのでしょうか。

 

人間は、自然の一部

この世に生かされていることを感謝して。

 

それではまた。


篠田桃紅さん・・100歳の力・・・つくっているときは一切忘れる

2015-07-23 19:59:01 | 最近読んだ本

以前、ブログにも書いた「篠田桃紅さん」の本は、書店でも、売れ筋ベスト1だったりする。

 

どう、年を取るか。どう死ぬかは、超高齢者時代を迎えている今、最大の関心事といってもいい。

その著書「100歳の力」に、以下のような文がある。

 

おそらくいつ死ぬかなんていう不安を持つと、かえって体に悪いんじゃないかしら。

自分の中でそういうものを思わないようにしている癖が自然についたのかもしれません。

自分で自分を守るために。

 

嫌なことは考えないようにするような、そういう生き方が身についているのかもしれない。

なにしろくよくよするような癖が私にはない。

ああだったのかしら、こうだったのかしら、と思い返さないようにしているし、思わないようにしている。

 

そういうことが自分に備わっているから長生きしたのか、長生きをしたから備わったのか、たぶん両方でしょうね。

 

(ものを)つくっているときは一切忘れてしまっている。

 

そういうものから解放されるということは、生命体としてうまく生きられる秘訣かもしれません。

自分の持っているものを発散するかたちなんです。

 

くよくよしない人など存在するのだろうかと思うが、いるのだ。

ということは、自分もそうなれないこともない。

 

反省したり、深く考えたら、その後は、忘れよう。

一つのことに固執しない。

 

何かに夢中になっているときは、くよくよも忘れる。

 

年を取ってこそ、何か夢中になれるものを。

 

考えても仕方のないことは、考えない。

人間は、2つのことを同時に考えられないそうだ。

 

これから、篠田桃紅さんに、学ぶところがたくさんある。

 

それでは、また。


しっくりくる本 103歳になってわかったこと・・・篠田桃紅さん

2015-06-02 20:57:15 | 最近読んだ本

              

    誰にも言えない・・話してみませんか   楽になる・気づく・新しい一歩へ 

       心の相談室 旭川こころカウンセリング   http://kokoro-counseling.net

 

考え方がとても柔軟な方です。

篠田桃紅さん。103歳。書道家。独身。

 

100歳前後の方の書いた本を、何冊か読んでいますが、この方の考えには、最近になくしっくりきます。

 

 

どこが。。。でしょうか。

 

長寿を願ったこともなく、死を意識しているわけでもなく、淡々と毎日を生きていること。

人が生まれて死ぬことは、人間の知能の外、人の領域ではないと思うから。

人の領域でないことに、思いをめぐらせても真理に近づくことはできないから。

それなら、一切を考えず、毎日を自然体で生きるように心がけるだけ。

 

こんな風には、なかないきません。

執着があるからです。

私も、執着が激しく、いつも葛藤しています。

 

年をとり、人はできることとできないことがあることを思い知る。

そして、悲しいというよりあきらめる。

 

ここまでこれだけのことをした、まあ、いいとしましょうと。

老いるということは、天へと続く、悟りの階段を上がっていくことかもしれない。

自分を俯瞰してみる。

 

いつ死んでもいいと心から思っている人はいない。

心から自分は無用で、いなくてもいい存在だと、決して誰も思いたくないはず。

 

人生は未完。

 

よく、「いつ死んでもいい」とかいう人がいます。

私は、そのたびに、本当だろうかと思います。

私は悟っていない、未熟だと思ってしまいます。

 

人間も自然の一部として生まれてきただけ、と思えば気負いもなくなる。

 

ああ、そういうものなんだなあと、改めて思います。

 

長くいきたいと思うのは、動物としての本能。

年老いるとそうなる。

 

本当に、若いころは、死ぬこと自体を考えていません。

 

自分の心が道をつくる。

何歳からでも始められる。

人には柔軟性がある。これしかできないと決めつけない。

完璧にできなくったっていい。

 

面白がって、夢中になることをしよう。

そうすれば、思い残すことが少ないかもしれない。

人生の楽しみは無尽蔵。

 

これは真理だと思います。

私も励まされ、面白いこと楽しいことをやりたいと思っています。

完璧でなくてもいいから。

 

それでは、また。


マーケット感覚を身につけよう…価値・・自分の価値は

2015-03-07 22:47:43 | 最近読んだ本

                                                              

ちきりんさん の最新本です。(ダイヤモンド社)

実は、はてなブログの人気ブロガーです。

gooブログで書かせてもらっているものとしては、気がひけるのですが、皆さんごめんなさい。

 

本の中身ですが、

ANAのライバルは誰か? から始まります。

発想が貧困の私は、せいぜい、JRかなと。

 

論理思考で考えると、航空、いや貨物。

ホテル、カード、国内線、いや国際線など。

 

でも、全く別のマーケット感覚で考えると、ネット通販や、出張しなくて済むTV会議など、ネットの世界もある。

マーケット感覚とは、価値を基準にした考え方のようです。

 

「ジャパネットたかた」は、たかたが選ぶという価値を売っている。

前社長の、ハイテンションの声もあったかもしれませんが。(笑)

この前TV出演で言ってましたが、「惚れこむとああなるし、惚れこまないと売れない」 そうです。

 

そういえば、色々なお店がある中で、あの店のセンスが自分に合うと、何から内までそこで揃えたりしまう。

靴からバックから、小物や服までそこで買う。

品物もそうですが、そのお店の方のお人柄も、大事な売りです。

 

中国の兵馬俑やオーロラなんかは、地元では、ガラクタ人形だったり、見慣れた景色でも、世界から観光客が来る。

 

遺品整理とかもお商売になるなんてと思ってしまいますね。

実は、私も、信用できる人を探しておいて、ケアプランとか、遺品整理とかぜひ頼みたいと思っております。

 

時代が変われば、市場が変わる。

特にIT化や少子高齢化が進んでいて、様々なことが変化している。

価値を見極める目が大事なのですね。

 

さて、自分自身の価値もわからないものです。

意外と、一人一人が人の役に立つことを身につけていたりします。

 

私の先輩も、退職後にハーブティ―を習得、今や現役時代からのネットワークで、大勢に教えて喜ばれています。

なによりも、ご自身も楽しそうで、イキイキされています。

 

自分の価値も発見しよう!!

 

話しが、少しそれましたが、価値を見る感覚は、役に立ちそうです。

それでは、また。