real SR

引越しいたします。

胡桃沢耕史と東トルキスタン

2006-01-12 23:01:02 | 国際・政治

自分は宮崎正弘氏については少し疑問の目で見ている。中国批判なのはいいが、新疆ウイグルに関連した論文を自分で適当に解釈して「正論」や「Will」と言った雑誌で発表していた。それが私には煽り目的としか思えなかった。チャイナ・ウォッチャーとしてはどうなのだろうか。よくわからないが。

6月17日のエントリー

http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20050617

そのチャイナ・ウォチャ―宮崎氏ですけど、メルマガで例のウイグル太郎氏からのコメントに答えている。

戦前、日本の情報機関は多くを当該地域にも派遣しておりました。そのあたりを小説にしたのは胡桃沢耕二さんでした。日本では距離感から台湾独立への理解は深くても、トルキスタンは遠いため、情報もすくない。貴センターのこれからの活動はますます重要になっていくと思います

http://www.melma.com/backnumber_45206_2429190/

typoです。胡桃沢耕史氏が正しい。胡桃沢氏は第二次世界大戦中どうも特務機関員だったらしい。驚くべきことに東トルキスタンの各都市には特務機関員がそれぞれいたというのである。20歳の時にはウルムチにいて当時は秘境であった天池を訪れている。そのときの経験を生かして執筆したのが直木賞受賞作の「黒パン俘虜記」。これは戦後内蒙古に会った俘虜収容所での体験を小説化したもののようである。戦後同人誌を司馬遼太郎氏らと共に旗揚げするが、司馬氏らが次々と文壇で成功するのに対し胡桃沢氏はまったくぱっとせず快楽小説作家となるが、一念発起して作品を発表し、ついには直木賞受賞作家となった。その受賞した年の前に候補作になった作品に「天山を越えて」がある。これがまた、スケールが大きい。小説自体が2重、3重の構造になっている。これも自分の体験談が入っているのではないかと思う。登場人物のなかには馬占山、林銑十郎、馬仲英、ホッジャ・ニヤズ、そしてアブデュルレシム・イブラヒムと思われる人物も。あらすじを言いたいのだがそれを言うと面白くなくなってしまうので控えます。

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