Kashgar attacks expose deep wounds in East Turkestan
UAA声明:8月1日
カシュガルにおいてこの週末にわたって起きた複数の襲撃事件は、最近のホータン市内の騒乱と共に、この数ヶ月の東トルキスタンにおいて充満する恐怖、抑圧、摩擦の雰囲気を強調するものである。報道によると、7月30日と31日に南部の都市カシュガルでこれらの襲撃は起こり、多くの人が死傷した。襲撃の詳細は未だ明確ではないし、独立した情報源でのこれら事件の詳細は全くない。
在米ウイグル人協会(UAA)はカシュガルでの事件に関連して拘束されウイグル人が拷問や正式な手続きのない状態になることを懸念している、そして大規模な公安のカシュガル包囲下にあってはウイグル人が恣意的な拘留を受けやすいのではないかと警戒している。
在米ウイグル人協会(UAA)はいかなる形式の暴力にも反対する。東トルキスタンにおいての暴力事件は民族間の緊張を高め、ウイグル人への抑圧が強化されるだけであろう。UAAはカシュガルでの襲撃での全ての犠牲者の喪失を悼むものである。
UAAはまた、国際社会に対して中国政府が報道されているカシュガルでの襲撃とテロリズムを関連させての主張をに最大の懐疑を払うことを強く勧告する。
中国当局は執拗に東トルキスタンにおいてのウイグル人が関与した事件の報告を発表するが、それらは説得力のある証拠によって実証されてはいない。
中国政府は、テロリズムへの非難、そして外部勢力が暴力を画策した責任があるという告発を伴なった報告の決まった形式をくり返す。
そういった事件に自由にジャーナリストが報道することを許されることは今もってない。
カシュガルで7月30日と31日の襲撃はそのような中国政府により実行されるウイグル人への過酷な抑圧の背景の元に起こった。
「中国官員は2009年7月5日の騒乱以来、彼らが執行する抑圧的手法により東トルキスタンにおける不安定の種を蒔き続けている。」
アリム・セイトフ在米ウイグル人協会会長は語った。
「東トルキスタン全土に2009年7月以来存在し続けている、中国公安権力により実行される殺人と拘束、そして恐怖と絶望の過酷な空気は多くのウイグル人を絶望の極大に追いやっている。」
「この情況はウイグル人であっても漢族中国人であってもこの地域の誰にも利することではない。」
「中国政府はこの様な恐怖の情勢を生み出していることに関して責任を取らなければならない、そしてこの地域における平和を創る為にウイグル人に対する残虐を停止する為に踏み出さなくてはならない。」
中国政府は「新疆における発展と進歩に関する白書」を2009年に発表し、民族調和が東トルキスタンにおいて大きな歩みを始めていると宣言している、そしてこの地域における社会の調和と経済的繁栄を侵害するただ一つの要素は「敵対的外国勢力」に支援された「東トルキスタン恐怖勢力」であるとする。この文書は中国官員が公式な政策の失敗を調査しないということを表している、その失敗には「安定」を維持するための残虐な力への依存が含まれている。騒乱事件は、往々にして中国官員から「大規模事件」と言及されているが、近年中国全土で増加している、しかし東トルキスタン外部では、それらの事件がテロリストの行動としてレッテル貼りされることはほとんどない。
最近のホータンにおける騒乱
中国官員は7月18日にホータン市で起こった死者の出た騒乱に関して、実体性のない報告を提供した。ホータンの官員が独立したジャーナリストや国際的な観察者が自由に地域居住民の証言を調査できるような日まで、UAAは国際社会においてホータンの騒乱を警戒とともに考察することを勧告する。
カシュガルの事件に関係して拘束されているウイグル人には、UAAはウイグル人の拘束はホータンの騒乱のすぐ後であったことを懸念している。UAAは国際社会に、ホータンとカシュガルで起こったと報道されている騒乱と殺人への、全面的で独立した調査を要求することを強く勧告する。
7月18日の事件に関して世界ウイグル会議(WUC)とラジオ・フリーアジア(RFA)に寄せられたウイグル人住民の報告では、ウイグル人に向けられた中国公安部隊が用いた致死的な力が詳しく述べられている。
ホータンのウイグル人は世界ウイグル会議に地域のウイグル人は7月18日に、公安のこの土地における弾圧、恣意的な拘束、そして土地の没収に抗議して集まっていた。ウイグル人はまた世界ウイグル会議に70人以上の人がホータンの事件に関して逮捕されており、ホータンに向かう全ての道路に防柵が設置されているという。
中国国営メディアは7月18日のホータンの事件は,「宗教極端主義者」により巧みに画策されたと言う。
しかしながら、上記に述べたように、中国官員はしばしばウイグル人が関与した事件に関してテロリストへの非難を発表するが、そのような主張には独立した精査が許されないし,全く証拠書類提示はない。
同じような透明性の欠如が、2010年8月と10月の間に起こったと報道されたアクス市、ホータン市、クムル市での襲撃事件に関して中国官員により顕かになった。加えて中国国営メディアが2011年2月にその報道された2010年秋の襲撃がテロリズムには何も触れず,ただアクスで襲撃事件があったとだけ言及している。報道された襲撃についての中国の主張に関しては、詳細の報告や裏付けのある証拠の欠如は、懐疑主義を必然のものとするのである。