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【在米ウイグル人協会声明】天安門から22年、民主政は中国市民に未だ届かず。

2011-06-06 23:59:17 | ニュース

Tiananmen Square, 22 years on: Democracy remains beyond the reach of Chinese citizens
天安門広場、あれから22年:民主政治は中国市民に届かぬままである。
在米ウイグル人協会 6月2日

1989年6月4日の天安門広場での虐殺から22年の月日が流れた、在米ウイグル人協会は中国政府に民主的改革を受けいれ、そして全ての中国市民の権利を尊重することを要求する。中国政府が6月4日の事件に関する完全で公平な報告を発表するまで、今日の中国においての自由と民主政治を追求するためのよりどころは存在しないであろう。

先般のモンゴル民族による大規模抗議活動、それはモンゴル人牧民の死によって火がついたものだが、中国政府の政治制度が東トルキスタン、チベット、南モンゴル(内モンゴルとしても知られる)等、歴史的係争地において生来の人々が直面する真の問題に対して効果的に対処する能力が皆無であり続けていることを表している。土地争い、労働争議、家屋取り壊しや他の社会問題の結果、また東トルキスタンやチベットにおいての政治的抑圧や文化的同化政策の結果、何万件ものいわゆる抗議と暴力の"大規模事件"は今日、全中国で特有のものとなっている。"大規模事件"は1989年以来、頻度も濃度も増大するばかりであるが、そのことは中国政府官員の「経済発展のみが安定をもたらす」というギャンブルの背景たる誤った論理を暴露している。

人民の不満を解決するための公式の討議の場がなく、ウイグル人、チベット人、モンゴル人、そして漢人が政府におけるいかなる代表の声も欠いているのであれば、本物の安定は中国政府の手に入りはしない。中国政府官員は、人民の動揺に対応するときに例外なく同じ脚本に立ち返り、抗議の基底にある諸原因を論じることなく抑圧を断行する。
しかし、先月のバラク・オバマ合衆国大統領の言葉では、抑圧はただ誤った安定の約束を差し出すに過ぎず、社会はそれを構成する市民が自由であるときに最も成功する。オバマ大統領が述べるように、「安定かそれとも民主政治か」と言う選択は本物ではないのである。

今日、完全武装の公安部隊が東トルキスタンとチベットの大都市と近隣の街路を巡回している、そして人民武装警察は圧倒的な武力を以って南モンゴルの抗議活動に対応している。報道によると南モンゴルの首都フフホトでのインターネットアクセスは一時中断され、テキストメッセージは制限されている、それは東トルキスタン全土における2009年7月の騒乱の後のインターネット遮断を回顧させる方法である。

エジプト、チュニジアの指導者たちはアラブの春の早い段階においてはインターネットアクセスを遮断しようと試みた、しかし最終的にはインターネットも街路における抗議者の氾濫も遮ることはできなかった。何十年にも渡る抑圧でもエジプト、チュニジアや他の国々で革命が湧き上がることを妨げることに失敗したのであり、それらの国々の独裁者たちを権力から追放することとなったのである。

元エジプト大統領ホスニ・ムバラク氏のような指導者たちは彼の国における人民の抗議が「外国の影響」と「外国人の囮(おとり)」に起因すると考えた。同じ手法で、中国国務院外交部発言人(外務省報道官)の姜瑜氏は外国人が内モンゴルにおける「トラブルを掻き回」すことを試みていると述べた、そして中国当局は2009年の東トルキスタンにおける動揺や2008年にのチベットの騒乱の間も海外の亡命者を同じように非難していた。

もしも中国の指導者たちがウイグル人、中国人や他の人々を鉄の拳によって抑圧し、民主政治を拒否しつづけるならば、中国の指導者たちの運命はベン・アリ、ホスニ・ムバラク、ムアンマル・カッザーフィーとまったく変わりのないものになるであろう。
中国政府官員は東トルキスタン及びチベットの問題を、平和的で、意味ある、そして本物の交渉を通じて解決することを試みなければならない。中国政府官員はまた天安門で命を失った人々に感謝の意を示し、自由と民主政治を求めた全中国の市民の呼びかけに敬意を表さなければならない。中国が成し遂げた経済発展は中国人、ウイグル人、チベット人、そしてモンゴル人の人々に対して続けている組織的な人権侵害を正当化はしないのである。

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