嬉しいことにこのブログも4年つづけて、はじめて日本を代表する有名ブログのひとつからリンクをもらった。finalventさんの極東ブログである。極東さんはオバマ政権の対中政策を占う上でグアンタナモのウイグル人がグアンタナモ収容所閉鎖にのぞんでどのような扱いを受けるかに興味をもたれている。
昨年からの国際金融危機、アメリカの「対テロ戦争、イラク戦争」の「失敗、膠着状態」での世界的な影響力低下、中国はじめ新興国の台頭での世界の多極化が言われる中での米新政権発足、その中国政策をのぞむ上でこのグアンタナモのウイグル人に日本のマスコミはほとんど関心を向けていないということが言われている。極東ブログでこの問題を注視していることは興味深い。
さて、関連してこの27日、故トム・ラントス座長の逝去と共にあまり活動的でなかったアメリカ下院のCongressional Human Rights Caucus(米下院人権議員連盟、産経新聞の訳語)の後を継いでいると見られるその名もTom Lantos Human Rights Commission (TLHRC)トムラントス人権委員会の聴聞会がアメリカ議会レイバーンハウスで「中国の人権地位:国連人権理事会の普遍的定期的審査」を主題として開かれたことがAFPのニュースになった。
世界ウイグル会議ラビア・カーディル総裁もパネリストとして参加された。
WUC日本語サイトでも報告され、またラビアさんの発言内容はWUCサイトにアップされている。
クリントン国務長官の動向も報告されている。クリントン氏が北京で行なわれた世界女性会議に出席していたことが興味深い。北京会議の当時の中国代表の一人がラビアさんだった。マイクロファイナンスのパイオニアだった、オバマ新大統領の母も出席予定であったと言う。(ウイグルのマイクロファイナンスと言えばラビアさん)
はたしてこの委員会の勧告通りに新政権が動くであろうかどうかはまだ分からない。
以下転載します。
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5iwITejSQDqO89HZcJCL7q12n16EA
AFP
中国はオバマ大統領の人権への情熱に対する早いリトマス試験を提出した、と火曜日に人権運動家は、アメリカの議員が新政権と北京に対して圧力をかけると誓ったと同時に言った。
議会の聴聞会でアムネスティインターナショナルと国境なき記者団を含むグループは、中国の人権活動家に対する状況は去年の北京オリンピックが雪解けへの希望を起こさせた後、再び凍り付いていると言った。
オバマ大統領とヒラリー・クリントン国務長官下の新政権は「中国における人権状況について特別な興味を持っている」と下院の人権に関する委員会の共同議長であるジェームス・マクガヴァン氏は言った。
「この状況は消えうせたわけではない。」民主党所属のマクガヴァン氏は公聴会で述べまた誓った、「私たちはこの問題を何度も何度も何度もあらためて提起するであろう。」
新委員会の共和党共同議長、フランク・ウルフ氏は北京のアメリカ外交官が人権よりも通商の利害にを重きを置いていると非難し、マクガヴァン氏に呼応してオバマ氏が関心を新しくすることを勧告した。
人権を選び出すことはなかったが、クリントン国務長官は火曜日、ジョージ・W・ブッシュ前政権が経済問題に関心を向けすぎていたと言いつつ、中国との「包括的な会話」を呼びかけた。
「経済問題は米中の重要な側面ではあるが、ただ1つの側面ではない。」元大統領夫人のクリントン氏は言ったが、彼女は1995年に北京で女性人権が人権問題であるとの画期的な演説を行なったことで知られる。
そのクリントン演説を反復しつつ、歴戦の異論派のハリー・ウー氏は聴聞会において「私はオバマ大統領が新しい態度を持ち、人権問題を正しい位置に置くことを希望する。」
アムネスティアジア太平洋支援ディレクターの、T・クマール氏は中国が一週間前のオバマ氏の就任演説を検閲したことによって、アメリカ新政権の「非妥協的」を注意しつづけている、と言った。
「私たちはオバマ大統領がこの検閲を直ちに非難し、中国当局に人権が現政権の重要事項であるということの強いメッセージを送ることを勧告します。」
中国の放送事業者によって編集カットされたオバマ大統領の演説の一部には、オバマ大統領が「先の世代はファシズムと共産主義をミサイルと戦車だけでなく、不屈の同盟と不朽の確信によって屈服させてきた」と回想した、という一節があった。
オバマ大統領は腐敗と策略で権力の座にしがみつき、異論を封殺してきた体制に言及したが、これは多くの異論派が監獄の中か警察の監視下でみじめに暮らしている中国にとって敏感な問題である。
中国の外交部発言人の姜愈氏は木曜、国営メディアは「自身の編集権を持つ」と言い中国の人権記録へのゆるぎない防衛を始めた。
「中国は人権を保護し尊重する、このことは中国憲法において記されている。」姜発言人は言った。「中国は全世界から認知されている大いなる進歩を達成している。」
しかし来月の国連での4年毎の最初の人権査察を控えての、この議会の聴聞会で圧力団体は中国の民主活動家、少数民族、そして官員に対する不満を表している普通の市民は非常に大きな迫害の危険にさらされていると言った。
チベット人、イスラム教徒ウイグル人の代表はオリンピック後に彼らの同胞に対する取り締まりはただ強化されただけであると語った。
クマール氏は何人かの「良心の囚人」の苦境を詳らかにしつつ、中国はオリンピック開催国の権利を勝ち取ったときにした「約束の破綻」の形跡を残しつづけていると語った。
「国境なき記者団」のワシントンのディレクターであるルーシー・モリロン氏は100人以上のジャーナリスト、ブロガー、異論派がオリンピックに先がけて一斉検挙されたと語った。
「そしてオリンピック大会終了から、抑圧は緩んだわけではない。」モリロン氏はオバマ政権に「考え直さず、対中関係において人権を重要事項にすることを」要請しつつ語った。
聴聞会の概要、アメリカ議会外交委員会HPからコピペ。
Full Committee Howard L. Berman (D-CA), Chairman Tom Lantos Human Rights Commission (TLHRC).
You are respectfully requested to attend the following OPEN hearing of the Full Committee, to be held in B-318 . Date: Tuesday, January 27, 2009 Time: 10:00 AM Subject: The Status of Human Rights in China: The U.N. Universal Periodic Review (UPR) witnesses: Panel I
Representative,
U.S. Department of State (invited)
Panel II
Bhuchung Tsering,
International Campaign for Tibet
Rebiya Kadeer,
Uygher American Association
Panel III
Felice Gaer,
Jacob Blaustein Institute
T. Kumar,
Amnesty International
Harry Wu,
The Laogai Research Foundation
Lucie Morillon,
Reporters without Borders
このブログに興味をいただけたらblogランキングへクリックお願いします。
ラビア・カーディル紹介サイト↓
世界ウイグル会議日本語サイト↓
<script src="http://axad.shinobi.jp/s/31431a65effe2b177cc51f41c498c8f4/" type="text/javascript"></script>