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引越しいたします。

タクラマカン砂漠でも「豪雪」

2008-01-31 23:26:20 | ニュース

新疆ウイグル自治区ではタクラマカン砂漠周囲に住む30万人が影響を受け、44,600頭の家畜が死亡した。タクラマカン砂漠での降雪量は年に100ミリだが現在4センチに至っている。
新疆での最悪の被害を受けているのはカシュガルで2,100の温室ハウスが雪と氷の重みで倒壊した。ほかの多くも被害を受け野菜の価格の上昇を招いている。
新疆政府は3020万元を災害救援のために割り当てた。
http://news.xinhuanet.com/english/2008-01/31/content_7529615.htm
1月31日新華社英語 中国の豪雪被害から一部

写真は1月19日の沙漠公路周辺

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中国、ロプノール核実験関係者に補償開始?

2008-01-28 23:25:18 | ニュース

ザ・ニューヨークタイムス 1月28日
http://www.nytimes.com/2008/01/28/world/asia/28china.html?_r=1&oref=slogin&ref=world&pagewanted=print
David Lague記者

中国は核実験に係わった軍事関係者に償いをし始めている、退役軍人への福利厚生の改善の努力の一部として。国営メディアが週末中に伝えた。先週の土曜の新華社によると新しい福利厚生の公表の第一として、国務院民生部長の李学挙は「昨年、政府は核実験の退役軍人に『補助金』の支給を始めた」と語った。

新華社によれば、人民武装警察のある部隊を訪ねた李部長は150億1200万元、つまりは20億ドル以上を公務の戦闘中に死亡した800万人以上の退役軍人とその家族に昨年支払い、それは2006年より34.8%増加であった、と語った。

李部長はその総支払額は核実験に参加した「軍事関係者と民間人」への支払いを含んでいると語っている、しかし子細は不明である。

中国は1964年から1996年の包括的核実験禁止条約に調印するまで、新疆ウイグル自治区のロプノール実験場で45回にわたる核実験を実行し、その中には大気中での23回を含まれている。

北京はその核兵器計画については厳しく機密を保持している、そしてロプノール実験場とその周囲へは厳しくアクセスを制限している。

何人かの外国人ジャーナリストは核実験場の近くでの増加するガンやその他の病気の発生を報告しているが、中国は公式に実験参加者や地域の住民の放射能被爆による健康被害の可能性を発表したことはない。

アメリカ政府は核実験による降下物への被爆による健康問題に悩む人々への補償をしている。そして英国、カナダ、オーストラリアの退役軍人も同じ補償を求めている。

近年、中国の退役軍人と復員兵はより福利厚生、再就職機会や職業教育を改善するように圧力をかけることに積極的になっている。

中国が核実験による被害を認めざるを得なくなってきたということか、ニューヨークタイムスだけではなくロイターや共同もこの李学挙民生部長の「核実験参加者への補助」を伝えている。

中国が度重なる核実験で地元ロプノール地区のウイグル人にどれほどの被害を与えたのか定かではない。

昨年に発表された水谷尚子先生の「中国を追われたウイグル人」のなかでとりあげた亡命ウイグル人アニワル・トフティ医師が参加したイギリスのドキュメンタリー”Death on the Silkroad"(シルクロードの死神)がそれを伝えている稀有な一例である。

Death on the Silkroadについて
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20070103

中国は核実験の被害を隠しとおすことが出来なくなり、アメリカのアトミックソルジャーのようなものが実際に存在するということが伺える。
しかし、いくら「民間人」にも補償するなど全くウイグル人のほうを向いていないことは容易に想像される。

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近づくグルジャ(伊寧)事件11周年、WUC日本語サイト奮闘中

2008-01-24 23:52:52 | ニュース

昨年11月に始動した世界ウイグル会議日本語部サイト、RFAなどの記事のエッセンスを日本語に翻訳しながら確実な歩みを見せ始めている。特にRFA(ラジオフリーアジア)の記事はとても興味深い。世界ウイグル会議の他の言語での記事にも見られない充実振りなのではないかと思います。

世界ウイグル会議より
イリ州で『三つの不法(者)を取り締まる』を口実に19人の外国人が逮捕

RFA 2008年1月22日
http://www.uyghurcongress.org/jp/news.asp?ItemID=1201084394

1月21日のイリ日報新聞の報道によると、最近イリ州政府と警察が『三つの不法(者)を取り締まる』運動を始めており、同地域内に不法出入した者、不法滞在した者、不法就労した者を取り締まり対象としているこの運動ではこれまでに19人の外国人が逮捕された。19人のうち、17人が『不法滞在』の罪、2人が『不法就労』の罪を口実に逮捕されており、現在処分を待っていることが明らかにされている。

イリ州政府の公式サイトによると、年明け前にもイリ州政府が政治に関する活動目的で同地域内に入り、ホテルや民家に滞在しながら活動している外国人を徹底的に取り締まることを命じる『特別文件』を発行しており、これまでに警察を含む260人を動員させている。
世界ウイグル会議スポークスマンのデリシャット・レシット氏は、今週の火曜日にRFAを含む複数のメディアに対して声明を発表し、「毎年イリ事件の記念日が近づくと、中国政府はこののような取り締まりを強化するようにしてきた。北京オリンピックを前に社会の安定化を図ることを口実にして打ち出した今回の取り締まりは、この地域の政治的敏感度を高めて、97年のような民衆運動を二度と起こさせないようにすること、そして、外国人記者がイリ事件及びウイグルの置かれている現実について正しい情報を入手するのを防ぐことを目的とした政策である。この件は、中国政府が北京オリンピックを前にウイグル人に対する弾圧を更に強化するほか、報道の自由を更に踏みにじていることを証明する出来事である。」と話して、中国政府を非難した。

ソース:http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/uyghur/2008/01/22/clean-up/index.html?simple=1

1997年2月5日に起こったグルジャ事件(伊寧大)いまだ事件の真相は明らかではない。もうすぐ11年になる。事件の真相解明と無実の容疑者の即時解放を!

関連エントリー
グルジャ事件

http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20060204
我々は忘れることを拒む
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20060206
ラビア・カーディル、グルジャ事件を語る
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20070205

アムネスティ、グルジャ事件について
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20070301

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浅野忠信主演、カザフスタン映画「モンゴル(Mongol)」がアカデミー賞外国語映画賞候補に

2008-01-23 22:33:44 | アート・文化

1月23日サンケイスポーツ

 朗報に浅野は「最高に嬉しいです! (ロケ地の)モンゴルで出会った世界中の映画クルーの笑顔が思い浮かびます! 自分を力強い人間に成長させてくれた貴重な時間に感謝すると同時に最高のクルーと最高の監督に大大大感謝です!!!」と感激のコメントを寄せた。
同作はロシアのセルゲイ・ボドロフ監督(59)がメガホンを執り、モンゴル帝国の創始者チンギス・ハーンの若き日の知られざる恋や帝国げるまでの戦いの日々を描いた歴史大作。浅野は同監督から「ユニークで謎めいている」として抜てきされ、2005年夏に行われた撮影に参加した。衣装はワダ・エミさん(70)が手掛けている


なんで、このブログに関係ありますかと言うとメイキングビデオでわかったのですが、浅野チンギスとボルテの場面で新疆ウイグル自治区バインブルク平原でロケを行っているみたいなんです。5分ごろですが間違いなくこの景色はバインブルク平原と開都河です。

なんでもカザフスタン、ロシア、中国、モンゴル合作らしいのですが、バラエティ誌によると2005年にこの映画が計画されたときにモンゴルのアカデミーの一部はセルゲイ・ボドロフ監督とアリフ・アリエフ氏による脚本は「チンギス・カンを侮辱したもの」「歴史的に正確ではない」として非難の的としていたらしいです。
http://www.variety.com/article/VR1117920791.html?categoryid=1019&cs=1

モンゴルウルス再興以来、国家、民族への誇りが高くなったモンゴルの人にとってはチンギス・カン映画が外国によって外人のキャストで作られるのは不満が強くなるようで例の井上靖の反町「蒼き狼」映画化のときも上映中止運動があったような記憶があります。
そういうわけで、ウイグル自治区で撮影が行われたのかもしれません。
今回「モンゴル」がアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたわけですが、同じくウイグル自治区で撮影された「The Kite Runner(凧追い)」邦題「君のためなら千回でも」はゴールデングローブ賞外国語映画賞候補になりましたが受賞は逃しました。

メイキングビデオの続き
http://www.youtube.com/watch?v=6JcSmM2drC8

浅野忠信の通訳の人の知り合いの人のブログ
http://blog.goo.ne.jp/miyu_hato/e/999718d3dbc7e318ff72008cbe708b2f

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毎日新聞投書欄「みんなの広場」に「ウイグル族活動家の講演に思う」が掲載

2008-01-17 22:50:49 | ニュース

Mainichi080117 本日08年1月17日付けの毎日新聞の投書欄にいつもリンクでお世話になっている遠山日出也さんの「ウイグル族活動家の講演に思う」が掲載された。
(遠山さんご自身の御連絡で知りました。汗)

投稿内容は遠山さんのブログで読むことが出来ます。
http://genchi.blog52.fc2.com/blog-entry-144.html

遠山さんは11月のラビア・カーディル大阪講演に出席され、その講演をニュースサイトJanJanにも報告されている。
http://www.news.janjan.jp/world/0712/0712227716/1.php
投書では大阪での講演から、97年2月5日のグルジャ(伊寧)事件、ロプノール(馬蘭)実験場での放射能汚染、9.11を利用した中国の弾圧について簡潔にまとめられており、内容の深い投書となっている。
最後のパラグラフでは最初の2年間は真っ暗な闇の中に閉じ込められていたラビア・カーディルさんが、国際世論の高まりで移動、そして釈放されたことで、民主(democracy)についての考え方が変化したと話されたことを引用し、声をあげることの重要さを強調されている。

ジェンダー問題を専攻されている遠山さんにとって当ブログのような反中色の濃いブログにリンクなどをすることはとてもリスキーなことであるのに、参考にしてもらうのは全くありがたい事である。
また、「男尊女卑」傾向が強いと言われているイスラーム社会であったウイグル社会が中国の「解放」によって男女平等が進んだのではないかと言う問題は、中国批判派にとってちょっと痛い話である。
そういう問題も含めてウイグルについて考えなくてはならないことを遠山さんは示唆しておられる。

ともかくも、この投書が一人でも多くの毎日新聞読者に読まれることを期待したい。

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