11月13日中国を追われたウイグル人が特別賞を受賞したアジア太平洋賞の授与式が日本プレスセンターで行われた。
http://mainichi.jp/enta/art/news/20081114k0000m040042000c.html
松本健一氏の書評を転載。
「中国を追われたウイグル人」=水谷尚子氏
◇ラビア女史の取材契機に
ラビア・カーディル女史は、中国を追われたウイグル人の亡命者の組織「世界ウイグル会議」の現主席である。この組織に集まるウイグル人たちが、中国で投獄されたり亡命するに至った理由はさまざまだが、中国政府から、「東トルキスタン」独立運動に何らかの形でかかわった「国家分裂主義分子」とみなされたことは共通している。
しかし、ラビアはかつて改革・開放政策のもとで、わずか60元でクリーニング屋をはじめ、1991年には中国十大富豪の一人となっている。93年には全国政治協商会議の委員に選ばれた。
ところが彼女は、96年と97年の政治協商会議で、ウイグル人の宗教(イスラム教)や母語(ウイグル語)を尊重してほしいと要望し、大漢族主義の中止を訴えて、役職を解かれた。パスポートを没収され、拘置されたあと、2年間投獄もされている。2005年に釈放されたあと、アメリカに亡命した。
著者は2006年3月、彼女にインタビューしたことをきっかけに、世界各国にいるウイグル人と亡命者への聞き取り調査を行うようになった。その成果が本書といえるだろう。なお、本書には中国の新疆ウイグル自治区における核実験によって奇病がはやり、がんの発生率が中国の他地域に比べて異常に高い状況を訴えたことによって、亡命を余儀なくされた医師の告発も収められている。
また、東大の大学院生で、中国の少数民族の歴史と少数民族政策史を研究していたことによってウルムチで逮捕され、2000年に懲役11年の判決をうけて投獄されたウイグル人歴史研究者トフティの事件も詳しく紹介されている(このトフティの事件については、胡錦濤中国国家主席も知らず、今年の訪日時に安倍晋三元首相からの訴えによって、調査する旨答えている)。そういった中国におけるウイグル問題に対しての鋭い追究の書である
http://mainichi.jp/enta/art/news/20081113ddm010040157000c.html
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妊娠6か月の妊婦に堕胎を強要
http://jp.youtube.com/watch?v=UCNYVgwGLmE
http://www.lifenews.com/int987.html
この記事はアメリカでも数紙に載ったようでこのおじさんは元気ですね。