藤田けい☆幸せブログ

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明るい気分になってもらえたら嬉しいです。

昼下がりの夾竹桃

2011年08月28日 | 日記
『奈良・まち歩き』は、私が散歩中に見つけたギャラリーや
イベントなどを紹介するコーナー。
ガイドブックに載っているような情報なら、皆さんもとっくにご存知のはず。
だから自分の足で、目的もなく歩いて・・・
面白いものや美しいものに、偶然出会いたいのです。

昨日も、月曜日のコーナーで紹介するために、
『まだ残る夏らしさ』をテーマに、1時間ほど探し歩きました。

そして、導かれるように花の寺を発見。
重要文化財の本堂があるのに、『蓮長寺』の存在すら知らなかった私。

夏の昼下がり、広い境内はシーンと静まり返り、人っ子一人いません。
奈良駅からこんな近くに、癒やしの空間があったことに驚きです。

でも、月曜に紹介する理由は、このお寺に向かうまでの坂道。
両側に、大きな夾竹桃が40本以上(!)植えられているのです。
真夏に咲く花だから、もう盛りは過ぎているけれど、まだ蕾もいっぱい。
ピンクの八重咲きの可愛い花で、坂はまるで天国へ続く『祝福の道』みたい・・・

今まで、夾竹桃の花が、こんな甘い香りだと気づかなかったです。
子供のころ、団地の前に植えられていて、毎日『おままごと』に使ってました。
後に、樹液に毒があり、枝を箸として使って亡くなった人がいることを知りました。
でも、やっぱり私にとって夾竹桃は、懐かしい友達みたいな存在です。

乾燥と大気汚染に強いので、高速道路沿いによく植えられています。
この坂道の両側に植えられた夾竹桃たちも、
国道369号をひっきりなしに通る車の、大量の排気ガスにじっと耐えていました。
でも、そんな環境にも負けず、桃の花によく似た可憐なピンクの花を、いっぱいつける姿から
残暑を乗り切る『元気』をもらいました。

明日、番組内で詳しく場所を紹介しますから、ぜひお出かけください。