藤田けい☆幸せブログ

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明るい気分になってもらえたら嬉しいです。

灯油のおじさん

2010年12月28日 | 日記
今日は、会社勤めの人は仕事納めなんですね。
朝、夫がジーンズで、会社に行こうとしていたので、
 「もしかして、寝ぼけてる?」と聞いてしまいましたが、寝ぼけていたのは私の方でした。
職場の大掃除だそうで、夫はご機嫌で出かけました(彼は掃除好き 笑)

私も午後から、パジャマ(お正月は下着やパジャマを新調するよね~)を買いに
デパートに行くことに決め、大急ぎで家事を片付けてしまうことに。

毛布を洗ったりと、バタバタしている時、インターホンが。
 「誰かな、今めっちゃ忙しいのに!」2階の窓から覗くと、あっ・・・

大好きな灯油のおじさんだ(70代後半です)
もう何年越しのお付き合いでしょう。
車を持たない私にとって、玄関に灯油を届けてくれる巡回販売は、冬の命綱。
毎週火曜日、空になった灯油容器を門の外に出しておくと、おじさんが玄関まで運んでくれます。
 「重いから、わしが持つよ」って。私より背が低くて痩せていて、おまけに高齢だから
なんだか、いつも申し訳なくて・・・(笑)

お金を払うとき、色んな話をしました。
灯油が値上がりした時は、申しわけ無さそうに10円オマケしてくれました。
私のお財布に、たまたまお金が入っていなかった時、灯油半量だけ頼んだのに
後で容器を見たら、ちゃんと満タン入っていました。
灯油が足りないと困ると思ってくれたのでしょう。

 「雨が降ってたら、お仕事辛いでしょ?」
 「いやいや、暖かい冬なんかより、ずっとマシだよ」いつも元気で明るいおじさんでした。


 「おじさん、ごめんね。エアコン買っちゃったの」今朝、そう話すと
おじさんはニコニコ笑って、
 「そうだったの。じゃあね、さよなら」と帰っていきました。

私が灯油容器を出し忘れていると思って、心配してインターホンを鳴らしてくれたのです。
おじさんの後姿は、寂しげでした。

最新のエアコンは、とても快適です。電気代は安いし、臭いもありません・・・。
でも、石油ファンヒーターと、おじさんと交わす会話は、素朴で暖かくて・・・
今振り返ったら、私にとって大切な冬の風物詩でした。