拙著『デタラメが世界を動かしている』(PHP研究所)が、23日に発売になります。
全国書店、ネット書店で予約受付中。 定価1700円(本体) 384ページ
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【内容紹介】
ここ数年、いや、この半年だけを振り返ってみても、国内外の政治、経済、社会の動きには、どうにも解せないものが多い。それらの事象に対するメディアや知識人の「解説」にいたっては、なおさらの感がある。
2015年末に突如として発表された「日韓合意」、国連が日本に仕掛ける情報戦(歴史戦)、「グローバリズム」「国際平和」への妄信、海外要因にもかかわらず下がり続ける日経平均株価、不透明なTPP、既成事実であるかのように語られる消費増税、労働者派遣法改革、英語公用語化、発送電分離、くすぶる反原発ムード……。
かくも数多くのデタラメが現実に進行しているわけだが、それをただ愚劣だと笑って済ませるわけにはいかない。これらが愚劣どころか、日本国民にいかなる災難をもたらしかねないかを、客観的なデータを用いながら、「国民目線」でわかりやすく解説する。ケント・ギルバート氏とのガチンコ対談「日本外交というデタラメ」も収録!
【目次】
はじめに
第一章 歴史認識というデタラメ
第二章 アベノミクスというデタラメ
第三章 グローバリズムというデタラメ
第四章 国際平和というデタラメ
第五章 デモクラシー(民衆支配)というデタラメ
第六章 反原発というデタラメ
第七章 戦後知識人というデタラメ
第八章 日本外交というデタラメ(ケント・ギルバート氏とのガチンコ対談)
終 章 絶望の中をそれでも生きる――あとがきに代えて
【「はじめに」より抜粋】
いま一般の日本人の多くは、「何となく」次のように信じているのではないでしょうか。
①「日韓合意」はまあよかった。
②「南京大虐殺」はほぼ史実に近い。
③生活は苦しくなっているが、ほかに代わりがいないから安倍政権を支持するしかない。
④このままだと国の借金がかさんで日本は財政破綻するから消費増税はやむを得ない。
⑤日本はこれから人口減だしモノがあり余っているから、需要はもう伸びないだろう。
⑥景気の波は天候の変化のようなものだから、日和を待つしかない。
⑦金融緩和とマイナス金利政策を続けていれば、いつかデフレから脱却できる。
⑧女性も男性とまったく平等に社会で活躍すべきだ。
⑨TPPに代表される自由貿易の拡大はよいことだ。
⑩自由競争を阻害する規制は壊すべきだ。
⑪失業率が下がっているようだから雇用はかなり改善されつつある。
⑫人口減で人手不足なら労働移民拡大もやむを得ない。
⑬日本の農業は補助金漬けだ。農協をつぶして農業を新しくビジネスとしてとらえ直すべきだ。
⑭英語教育を強化しないとグローバル社会の競争に勝てない。
⑮電力自由化は避けられない流れだ。
⑯EUはこれからもそのまま存続するだろうし、存続させるべきだ。
⑰テロは絶対に許されない。
⑱自由、平等、博愛という近代的価値は普遍的だ
⑲貧富の格差は資本主義社会である以上、仕方がない。
⑳中国と日本は、対話を通して仲良くすべきだ。
㉑中国の市場は巨大で魅力がある。
㉒国会議員の定数は削減すべきだ。
㉓一票の格差は是正されるべきだ。
㉔日本の民主主義はまあ安定している。
㉕婚外子にも平等な相続権がある。
㉖原発は危険だから、再生可能エネルギーに転換していくべきだ。
㉗知識人は学識があるのだから、彼らの言うことはまあ信用しておこう。
この本では、これらがすべて誤りであるか、または浅薄な考えであることを明らかにします。なお、なに
ぶん問題が多岐に渡っていますので、すべてを読み通すのがかったるいと感じられた方は、関心のある章を
選んで読んでいただいてもけっこうです。
全国書店、ネット書店で予約受付中。 定価1700円(本体) 384ページ
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【内容紹介】
ここ数年、いや、この半年だけを振り返ってみても、国内外の政治、経済、社会の動きには、どうにも解せないものが多い。それらの事象に対するメディアや知識人の「解説」にいたっては、なおさらの感がある。
2015年末に突如として発表された「日韓合意」、国連が日本に仕掛ける情報戦(歴史戦)、「グローバリズム」「国際平和」への妄信、海外要因にもかかわらず下がり続ける日経平均株価、不透明なTPP、既成事実であるかのように語られる消費増税、労働者派遣法改革、英語公用語化、発送電分離、くすぶる反原発ムード……。
かくも数多くのデタラメが現実に進行しているわけだが、それをただ愚劣だと笑って済ませるわけにはいかない。これらが愚劣どころか、日本国民にいかなる災難をもたらしかねないかを、客観的なデータを用いながら、「国民目線」でわかりやすく解説する。ケント・ギルバート氏とのガチンコ対談「日本外交というデタラメ」も収録!
【目次】
はじめに
第一章 歴史認識というデタラメ
第二章 アベノミクスというデタラメ
第三章 グローバリズムというデタラメ
第四章 国際平和というデタラメ
第五章 デモクラシー(民衆支配)というデタラメ
第六章 反原発というデタラメ
第七章 戦後知識人というデタラメ
第八章 日本外交というデタラメ(ケント・ギルバート氏とのガチンコ対談)
終 章 絶望の中をそれでも生きる――あとがきに代えて
【「はじめに」より抜粋】
いま一般の日本人の多くは、「何となく」次のように信じているのではないでしょうか。
①「日韓合意」はまあよかった。
②「南京大虐殺」はほぼ史実に近い。
③生活は苦しくなっているが、ほかに代わりがいないから安倍政権を支持するしかない。
④このままだと国の借金がかさんで日本は財政破綻するから消費増税はやむを得ない。
⑤日本はこれから人口減だしモノがあり余っているから、需要はもう伸びないだろう。
⑥景気の波は天候の変化のようなものだから、日和を待つしかない。
⑦金融緩和とマイナス金利政策を続けていれば、いつかデフレから脱却できる。
⑧女性も男性とまったく平等に社会で活躍すべきだ。
⑨TPPに代表される自由貿易の拡大はよいことだ。
⑩自由競争を阻害する規制は壊すべきだ。
⑪失業率が下がっているようだから雇用はかなり改善されつつある。
⑫人口減で人手不足なら労働移民拡大もやむを得ない。
⑬日本の農業は補助金漬けだ。農協をつぶして農業を新しくビジネスとしてとらえ直すべきだ。
⑭英語教育を強化しないとグローバル社会の競争に勝てない。
⑮電力自由化は避けられない流れだ。
⑯EUはこれからもそのまま存続するだろうし、存続させるべきだ。
⑰テロは絶対に許されない。
⑱自由、平等、博愛という近代的価値は普遍的だ
⑲貧富の格差は資本主義社会である以上、仕方がない。
⑳中国と日本は、対話を通して仲良くすべきだ。
㉑中国の市場は巨大で魅力がある。
㉒国会議員の定数は削減すべきだ。
㉓一票の格差は是正されるべきだ。
㉔日本の民主主義はまあ安定している。
㉕婚外子にも平等な相続権がある。
㉖原発は危険だから、再生可能エネルギーに転換していくべきだ。
㉗知識人は学識があるのだから、彼らの言うことはまあ信用しておこう。
この本では、これらがすべて誤りであるか、または浅薄な考えであることを明らかにします。なお、なに
ぶん問題が多岐に渡っていますので、すべてを読み通すのがかったるいと感じられた方は、関心のある章を
選んで読んでいただいてもけっこうです。
「TPPが日米同盟を強化し日本の安全保障に寄与する」という考えが誤りだ(軍事同盟と経済協定は別)、ということは、5年くらい前に、東谷暁先生や、中野剛志先生が指摘されており、西田昌司先生も主張されていたと思うのですが、首相は御存じなかったのでしょうか。「首相は、竹中平蔵サンが好きだから、TPPに加盟するのではないか、」というようなことを東谷暁先生が懸念されていましたが、懸念どおりになってしまいました。
シールズが解散したことは知っていましたが、その際、TPPで君たちの言う「民主主義」が崩壊してしまうのに、なぜ解散するのか、ということをfacebookに投稿した記憶があります。まあ、わずかながら彼らに期待した私がバカでした。
また、民進党もやはりだめだな、と思いました。TPPがなぜ危険なのか、非関税障壁の問題(投資、金融等)、このままでは外資に日本の農業が乗っ取られる(アメリカがTPPを主張しなくとも、アメリカが日本法人又は外国法人を設立し、設立会社に農業乗っ取らせることは可能)等主張すれば良いのに、それをしない。考えてみると、民主党の中でTPPについて勉強し加盟に反対した方々のほとんどが、野田政権時に離党を余儀なくされ、政治生命を失いました。だから、今の民進党の方々のほとんどTPPの危険性についてわかってない、ということでしょう。
お返事が遅れまして申し訳ありません。
TPPはまさにアメリカのグローバリストたちが日本を格好の餌食として狙っている条約です。
安倍首相は、これに屈服しておくことが、日米同盟を強化し日本の安全保障に寄与するという勘違いをしています。
先日も、早く批准しておくことが、ヒラリー氏が大統領になった場合に予想される「再交渉」の防御になるのだといった屁理屈を弄していました。アメリカの属国日本が再交渉に抵抗できるはずがないのです。
シールズは、共産党、民進党や団塊バカサヨクに踊らされたただの反権力小児病集団で、TPPのことなど何も勉強していません。ちなみに彼らはもう解散しています。
またよろしく。
本を拝読しました。
私も小浜先生と同じく、東谷暁先生や中野剛志先生(西部学派といったらよろしいのでしょうか)に賛成で、グローバリズムに反対の立場です。
特に、今の自民党がTPPを批准しようとしていることについて義憤を感じております。彼らがしているのは売国です。
苫米地英人さんがTPPは日本を根元から破壊する、と主張されていますが、本当にそのとおりだと思います。
あのSEALDSがなぜ、TPP反対運動しないのか、わかりません。
うまくまとまっておりませんが、ご容赦下さい。
英語教育の弊害、対外宣伝機関の不在に関しては鈴木孝夫氏の著作で勉強しました。氏より精緻な論者は他にしりません。
最後に親炙している作家の方とこうして言葉を交わせて望外の幸せです
養老氏の説は、日本人が広く溶け込むような形で自然に接してきた結果、微妙なニュアンスをとらえる言葉を獲得したことを物語っているようで、面白いですね。
文科省が進めている「英語化」の愚挙については、本文中で取り上げた施光恒氏の『英語化は愚民化』にさらに詳しく書かれていますので、よろしければそちらもどうぞお読みください。
進撃の庶民さんのところでも別人で寄稿させてもらったのですが、
日本語の場合よく読み書きと言いますが、訓読みにおいて読み仮名がいく通りにも変化する。
そのことを解剖学者であった養老孟司さんは、日本語の場合使い動員している脳(余談ですが茂木氏の脳は信じられません)の範囲(部位)が外国語より広いことやそのことが漫画文化に通ずることを、考えるヒト(筑摩文庫)という本で解かれていました。
言葉がその国の文化を育んでいくと言えるのに、英語化に慢進するこの国のエリートは総理始めもう絶対日本人ではありません。売国人です。ある種宇宙侵略者です。と考える私も拝害主義者で切り捨てられるのです。
そう言えば大学の文学系学科って無くなるとか、高卒プロレタリアンの私が言っても仕方ないのですが、未来はマシンナーズジャパンって感じです。
長々と失礼してしまいました。
「日韓合意」には、北朝鮮や中共などが東アジアの安定を脅かすことを危惧しているアメリカの意向が強力にはたらいていると思います。同盟国同士でいざこざを起こしてくれるなというわけですね。
TPPについては、日本政府は、おっしゃる通り、国民にきちんと説明もしないまま、構造改革路線に沿ってその受け皿づくりまで率先して進めています。対米従属の典型的なパターンです。
これらの問題について、拙著では詳しく論じていますので、本屋さんで見つけましたら、ぜひお手に取ってみてください。
そんな考えをするようになった戦後教育を受けてきた貧相な思考の高卒プロレタリアンの私のような思考は一般的ではなくおかしいのでしょうか。
TPPについても国民に解るように説明していくと発言している総理には、戦後レジームからの脱却の意味についても国民に解るように説明してもらいたいと思うのですけど、突貫工事的な説明でないと時間が莫大にかかります。
とてもじやないけど理解するのは相当に困難過ぎるほどに拡大している最中だと思います。
予約本を手にしないまま失礼しました。
政治問題には昔から関心があったのですが、やはり民主党政権の失政を目の当たりにする頃から、国際社会との関係で、日本がかなり危ういところに置かれつつあるのではないかということがとても気になりだしました。しかし政治を論じる言葉を手にするためには、まずマクロ経済のイロハぐらいは理解しておかないとまずいだろうということで、日ごろの経済音痴を克服しようと思い、多少勉強したのです。
今回の本では、それがどこまでうまく活かされているか心もとないですが、基本的な考え方は間違っていないと思っています。どうぞ、遠慮なくご感想、ご批判をお寄せください。
時事ネタ、特に政治経済の問題となると、他人の言を追いかけるのが精一杯の私ですので、刺激的な道標になるかなと期待しております。
先生の著作は、比較的ライトなものとヘビーなものがありますが(前回の『13人の誤解された…』は意外とライトでした)、今回はどっちかな?と考えながら、手に取るのを楽しみにしております。
今まで、その著作の中で、主に教育問題や人物批評、高度に抽象的な哲学的議論を行ってきた先生が、ここで勢いよく「政治・経済」のテーマの方向に舵を切った経緯というのも、一ファンとしては気になるところです。
そうした方向転換が、どのような内的な必然性を持って先生の中で起きたのか。今まで論じられてきたテーマと、どのような形で有機的なつながりを持っているのか。そんなことも気にしながら読んでみようと思います。