客:あれからもう1か月近く経っちゃったな。今年は春の進行が早いのか、緑がどんどん濃くなってる。
主:その分、われわれの老化も進んでるってわけだ。
客:はは、そうかもな。老化と言えば、いよいよわれわれ高齢者もコロナワクチン接種の対象にされてきたな。この前の君の話じゃ、パンデミック自体が世界的にも起きてないということだった。だとすると、ワクチンを接種する必要があるのかどうかがまず問題になってくる、と。
主:そう。そのへん、もう一度復習しておこう。1年4か月間での世界の累積死者数は、あれからちょっと増えて、1万人当たり3.9人。日本では0.77人。累積だから少しは増えるのが当たり前だけど、やっぱり大して増えてない。これじゃパンデミックとは言えないな。
客:すると、全員にワクチン打つ必要なんかない?
主:うん。パンデミックが起きたことが明らかな場合、初めて国民的規模でのワクチン投与の必要性に意味が生じる。だけど、そもそも死者や重症者がどれくらいの割合ならパンデミックと呼べるのかの基準がないんだ。まずこれを議論すべきだった。そして必要性があるかどうかについて合意が得られたら、その上でワクチンの安全性の検討を厳密に行う。ところがWHOも厚労省もそういう議論をした形跡がない。もちろんアメリカのCDC(疾病予防管理センター)もだ。現在これらの議論がすべてすっ飛ばされて、製薬会社の思うがまま、どんどんワクチン接種が進められてる。メディアはただ不安を煽るばかり。ごく少数の人を除いて、ほとんどだれもコロナパンデミックの存在そのものを疑う人がいなくなっちゃった。コロナについて語られる場合、何でもその存在を自明の前提にして語られる。世界は理性を喪失して狂ってるね。
客:しかし、ワクチンについては、強制じゃないんだから、需要があるなら仕方ないんじゃないか。
主:その需要だけど、メディアによって作られた恐怖や不安に基づいてるだけで、新型コロナがいかに弱毒性のウイルスでしかないか、ただのインフルと変わらないかという冷静な判断を経た上でのものじゃないところが問題なんだよ。この問題は、まさに作られたパンデミックによって誰が儲かるかを考えてみれば、すぐにその所在がわかる。
客:そりゃファイザーなんかの製薬会社だな。だけどそういうのを陰謀論ていうんじゃないのか。
主:陰謀論か陰謀論でないかは、いずれきちんと話そう。ここには政治的に重要な問題も含まれてる。それはともかく、コロナの疾病被害がとてもパンデミックとは呼べないほど小さかったら、ワクチンの大量投与など必要ないことはたしかだろ。ましてほとんど死者も重症者も出ていない若者や子どもにまで投与するようなことになったら、狂気も行きつくところまで行ったと俺は思うね。
客:うーむ。しかしそういう空気が出来上がっちゃってるところではさ、ことに医療従事者なんか、ほんとは打ちたくないけど立場上打たざるを得ないってことはあるよな。
主:それはある。そういう個々の人たちにまで、狂気のレッテルを貼る気はないさ。またほとんどの人は情報弱者のまま不安を抱えてるから、彼らも、周りが打つなら、とか、お上が安全だと言ってるし、とか、打たないと仕事場にも旅行にも海外にも行けないから、といった理由で打ってしまうことになるだろうね。それでも俺は、なるべくなら打たないでほしいと思ってる。だから大事なことは、それぞれの立場で可能な範囲で抵抗する勇気を持つことと、できるだけ自分で信頼のおける情報を集めること。それで一つここで話しておいた方がいいと思うんだけど、そもそもワクチンという予防措置一般の考え方、医療思想自体にかなり疑うべき点がある。
客:というと?
主:あれはもともと病原体の一部を体内に入れて、免疫を獲得させることに期待するという発想だろ。ジェンナーが種痘で成功して一気に広まったわけだけど、天然痘の激減と消滅がほんとに種痘によるものかどうかに疑問を投げかけてる専門家もいる。彼らによると、生活が改善されたことが激減の理由で、イギリスでは、種痘は副作用が大きいため禁止されたこともあったという。考えてみれば、病原体の一部を人為的に植え付けるわけだから、こういうことが起こりえてもおかしくないと思う。もともとほとんどのワクチンが必ず副作用を引き起こして、時には重篤な事例を生むことはよく知られてる。
客:そうなのか。俺も少し勉強しないといかんな。
主:ぜひそうしてほしい。俺も素人なりに一生懸命考えてるから、一緒に勉強しようぜ。種痘は必要性がなくなった後もずっと続けられてたし、ポリオワクチンも現在必要がないのに打ち続けられてる。麻しんワクチンなんか、死亡者がゼロになってから導入されて今も続けられてる。さらに言うと、肺炎球菌ワクチンやヒブワクチンのように、打って効果があるよりも、副作用による死亡数のほうが多いワクチンもあるんだ。
客:ワクチンの副作用ってのは、病原体の一部が体内に入ることで起きるのか。それだと、その病気に感染したことによる症状が出るのはわかる気がするが、他にも何かあるの。
主:それが大ありなんだ。まずワクチンの投与でできた新しい抗体によるADE(抗体依存性感染増強)というのがある。抗体が、免疫細胞などへのウイルスの感染を促進した後、その感染した免疫細胞が暴走してしまう。また、免疫系が自己と非自己の識別ができなくなって健全な細胞を攻撃してしまう現象を自己免疫疾患というんだそうだが、ワクチンの投与はこれを誘発する可能性がある。また、生ワクチンでない不活化ワクチンの場合、効果を高めるためにアジュバントと呼ばれるさまざまな物質を混入させるので、それによる副作用も考えられる。現在のワクチンには、毒性の高い水銀やアルミニウムなど多種多様な物質が含まれているので、これらによる副作用もあるだろう。ワクチンはほとんどが劇薬指定だっての、知ってた?
客:え! そうなの?
主:俺も今回ちょっと勉強して初めて知ったんだ。これじゃ、打つ気しなくなるよね。それ以上に、今回の新型コロナワクチンは、遺伝子組み換え技術によってmRNAを体内に初めて入れる試みなんで、体細胞遺伝子への影響が未知数だから、接種後何年もして、遺伝子そのものに重大な変異が起きるかもしれない。これは単なる副作用の問題じゃなくて、「人間改造」と言っても大げさじゃない問題なんだ。
客:ああ、それは聞いたことがある。俺も、それ聞いた時、怖いなと思ったよ。
主:それに研究開始から商品化までの期間が数か月と、異様に短い。最短でも2年から3年はかかると言われてるのにね。これはワクチンの有効性への信頼を落とすと同時に、なんでこんなに早くできたのかについて、ある政治的な理由が考えられるね。
客:つまりカネが動いて製薬会社と政府機関が結託していたという……。
主:そう。でもそれだけだったら、これまでも当たり前のように行われてきたよね。これも後で話すけど、実はもっと大きな背景がありそうなんだ。そうそう、ワクチンの専門家でベルギーのゲールト・ファンデン・ボッシェ博士というのがこんな意味のことを言ってる。彼はワクチン推進勢力のメンバーであるだけに、よけい信用したくなるんだ。一種の内部告発かな。
《新型コロナワクチンは、自然免疫を永久的に抑制するため、ウイルスの突然変異に対して抵抗できないし、変異以前にそれに対応するワクチンを設計することもできない。だから新型コロナワクチンが変異株に対して有効であるとの証拠はない。そうすると、ワクチン接種を受けた人ほど、変異株による感染を引き起こす可能性があるし、また、接種しなかった人にも感染が波及していく恐れがある》
客:自然免疫をかえって抑えちゃうのか。一方、接種されたワクチンでは変異株には対応できないと。だから、その変異株による感染が接種しなかった人にも及ぶ可能性がある、と。なるほど論理的に筋が通ってるな。もしその変異株が強毒性だったら、やばいな。もしそんなことになったら、ワクチン接種者のほうが感染拡大の原因になるっていう皮肉な事態だな。
主:その通り。
客:なんだかため息が出てきたな。日本の政府や自治体は、そういう危険があるってこと、知っててワクチン接種を推奨してるのかな。
主:無能政府、無能自治体が知ってるはずないよ。ただし、話は変わるけど、コロナが大した病気じゃないってことについてはよく知ってるようだな。
客:それで緊急事態宣言だの、マンボウだのとやってるのは、国民騙しの詐欺じゃないか。
主:そうさ。彼らは国民のことなんかまったく考えずに、できちゃった流れに乗ってそれを押し進めれば、金は入るしわが身は安泰だっていう意識で日々行動してるとしか思えんね。コロナがパンデミックなんかじゃないことをやつらが知ってる証拠を示そう。これは厚労省が公表しているPCR検査件数と陽性者数(7日間平均)との関係の推移を示したグラフ。青線が検査件数の推移で、下の紫の線が陽性者数の推移。
昨年11月から今年の1月まで、すごい勢いで検査件数を増やしてる。それなのに、陽性者数のほうは、1月に低い山の頂上があるだけで、あとは低迷状態だ。これは、むしろ陽性率が下がってることを示してる。つまり、意図的に陽性者を増やそうとしたのに、思惑通りには増えなかった。それから、大坂じゃ維新の吉村府政のもとに、やたら「緊急事態」をでっちあげようとしてたよな。全国版とおんなじようなグラフがここでも確認できる。
青線がPCR検査件数、赤線が陽性者数。大阪は最近になって検査件数を急激に増やしてるが、それに対して陽性者数は大して伸びてない。いずれもやってることは共通してて、要するにコロナをパンデミックと見せかけたくてしょうがないのさ。確信犯だけど、目論見は成功してない。こういうひどいことを平気でやって、一方で「緊急事態宣言」や「時短営業要請」で経済を腐らせて平然としてるってわけだ。最悪な連中だと思わないか。
客:いや、そう思うよ。だけど不思議なのは、こんなことしたら地域経済もどんどん落ち込んでいくのに、どうしてこんなことばっかり続けるんだろう。自分で自分の首を絞めてるようなもんじゃないか。
主:そこが、こいつらの愚劣なゆえんだよ。理由は多分2つあって、一つは、コロナパンデミックの存在を強調しておけば、国民の不安や恐怖を持続させることができるから、それで権力を維持できると思いこんでる。どっこいそうはいかねえ、これ以上「緊急」とやら続けたら、もう国民の不満も限界に達するよ。その兆候はあちこちに出てるのに、それが読めてないアホどもだ。もう一つの理由は、これが大きいんだけど、要するに先進国全体が、コロナ禍から脱するにはワクチン接種以外ないと思いこまされるような潮流になってしまってる。それに乗り遅れるわけにいかないっていう田舎者根性に日本の為政者が浸りきってるってことなんだ。つまりワクチン行政を貫くためにこそ、コロナの感染者がいなくなっては困る。だから検査件数を急激に増やしてみたり、緊急事態宣言を繰り返してみたりしている。本末転倒もいいところだ。
客:ん? そうすると、誰がそういう潮流を作りだしてるのかって問いたくなってくるな。陰謀論めくけど。
主:そこさ。もうそこを真剣に問わないと、権力のないわれわれがこのひどい事態に抵抗していくための理性を保つ手段はない、と思う。つまり、コロナ禍の発生は偶然じゃないんじゃないか、パンデミックは虚構じゃないのかという問いに、実態に即さないワクチン強制はいったい誰が何の目的で仕組んでるのかという問いを結びつけないと、にっちもさっちもいかない地点までわれわれは来てるんだ。
客:いやあ、解くのが難しいところに追い込まれたな。安易な陰謀論には与したくないし。
主:そう。しかし、陰謀論という言葉は、確証もないことを妄想ででっちあげようとする傾向をあざ笑う言葉として通用してるけど、最終的な確証を得るのは難しいとしても、できるだけ状況証拠を積み上げた上で、「どうもこういうカラクリらしい」という考想を口に出してみることは大事な意味を持つんじゃないか。そうでないと、われわれの生活を規定している大きな流れにいつまでも奴隷のように従っていなくてはならない。
客:それは、今すぐにでも聞きたいところだけど、これ以上頭を使うとますます老化していきそうだから、次の機会にしよう。
主:うん、そうしよう。俺自身、情報収集能力に乏しくて、確実な説を持っているわけじゃない。でもここはひとつ、次に会った時に、優れた他人の力を借りてできるだけ確からしい説を開陳してみることにしよう。
*参考資料
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death.html
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/?fbclid=IwAR2S54N_qvGv4pvErqYep9pud9caVBH44VsTj9dv0q5nXk8iq4ZnOyHd6xw
近藤 誠『ワクチン副作用の恐怖』文芸春秋
近藤 誠『新型コロナとワクチンのひみつ』ビジネス社
内海 聡『ワクチン不要論』フォレスト出版
https://ameblo.jp/junzom/entry-12665862576.html
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/open-data.html
https://covid19-osaka.info/
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