中北幸・きまぐれ雑記帳

日々の暮らしから、感じたことをぼちぼちと。

民家の改修 その6

2008-01-19 18:09:28 | しごと

民家の改修その6です。


■基礎部分の2回目のコンクリート打設状況です。
1月15日にコンクリートを打設したのですが、その前日の14日に
型枠および金物の設置状況をチェックしているところからです。




右側の既設の土台(木の部分)に取り付けたL型の金物と
基礎へのアンカーボルト。こうすることで新しく作る鉄筋
コンクリートの基礎に既設の土台を緊結します。
地震時に土台が基礎から浮き上がるのを防ぐのです。



新設する基礎の真上に据え付ける土台用のアンカーボルト。
土台の芯にアンカーボルトがくる様に据え付けます。




太いボルトは柱用のアンカーボルトで径16ミリ、2本ある細
いボルトは土台用で径12ミリ。




同上。アンカーボルトは横方向および縦方向で所定の位置に
なる様に据え付けます。




正面は仏壇が置かれていた8畳の座敷。




■1月15日のコンクリート打設の状況です。




生コンクリートを圧送するポンプ車から庭を通って主屋への
配管状況。




同上





民家の改修その5でも紹介しましたが、その日に打設する生
コンクリートの硬さを調べている所です。
前回より少し詳しく紹介します。
写真は「コーン」と呼ばれている器にコンクリートを詰めてい
るところ。高さが30センチの筒です。





塩分濃度を測定するための試験紙のようなものですね。コン
クリートの成分に砂があります。当初は川砂が使われていま
したが現在多くは海砂です。洗浄された海砂が使われますが
規定の塩分濃度以下であることを確認します。





「コーン」は天地の抜けた筒です。生コンクリートを満たし
た「コーン」を上に引き抜くと生コンクリートの塊が残り、
じわー、、と横に広がりながらその高さが30センチあったの
が下がり、ある高さで安定します。
下がった数値をスランプ値と呼び硬さの指標としています。
その数値を測定している所です。





同上。 スランプ値15指定の仕様でした。この日のコンクリ
ートは13センチ下がりましたのでスランプ値13です。仕様よ
り硬めのコンクリートです。OKです。仕様のスランプ値か
らプラスマイナスいくらかの数値は認められていますが以下
の数値につまり硬めにする様にしています。水の量を少なく
ということです。 






同上。手前のメーターのついた機器は生コンクリートの空気
量を側定する物です。陶芸で土をこねる作業がありますね。
生コンクリートは練られて空気量を決められている数値以下
する必要があります。





前回と同じく配管チューブを背負いながらコンクリートを打
設する職人とバイブレーターを持ちコンクリートが隅々まで
隙間なく行き渡らしていく職人が相番の作業です。



同上。




同上。




同上。




打設していくに応じて配管を縮小していくようにしていきま
す。




取り外した配管に残っているコンクリートを基礎に流し込ん
でいる所です。今回のように新築と違い基礎の上部分に建築
が残っている状態でのコンクリート打設は障害物がありかな
り手間のかかる作業となりました。配管チューブを背負った
職人は夏以上に汗をかく現場だと笑いながら言っていたのが
印象的でした。



スケジュールの確認です。16日、17日は養生期間に。18日、
19日で型枠を外し、基礎の天端部分を水平に均していきます。



これで基礎工事が終わります。
21日(月)から土台等の木材を運び入れ、木工事がいよいよ
始まることになります。


それでは。次回はその木工事についてです。


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