民家の改修その6です。
■基礎部分の2回目のコンクリート打設状況です。
1月15日にコンクリートを打設したのですが、その前日の14日に
型枠および金物の設置状況をチェックしているところからです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/fc/aa992c15e2ee0b708a313de1564e2354.jpg)
右側の既設の土台(木の部分)に取り付けたL型の金物と
基礎へのアンカーボルト。こうすることで新しく作る鉄筋
コンクリートの基礎に既設の土台を緊結します。
地震時に土台が基礎から浮き上がるのを防ぐのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/64/8a5bfa8d2fda6331cae00441acac0daf.jpg)
新設する基礎の真上に据え付ける土台用のアンカーボルト。
土台の芯にアンカーボルトがくる様に据え付けます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/48/cb693c4c214194520fdc41d8481d5c28.jpg)
太いボルトは柱用のアンカーボルトで径16ミリ、2本ある細
いボルトは土台用で径12ミリ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/79/2b5e5a2e56444fa0d3ec85094645be0a.jpg)
同上。アンカーボルトは横方向および縦方向で所定の位置に
なる様に据え付けます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/26/1886bd6dc97414f7b071d6880222d8d6.jpg)
正面は仏壇が置かれていた8畳の座敷。
■1月15日のコンクリート打設の状況です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/ad/f115d3cc99f9563d50e81ccff77d1148.jpg)
生コンクリートを圧送するポンプ車から庭を通って主屋への
配管状況。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/64/eef8fd58b1d4255a1e569520ffe8a9f8.jpg)
同上
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/23/631cbd3a834221c65ef66ad76200a1e8.jpg)
民家の改修その5でも紹介しましたが、その日に打設する生
コンクリートの硬さを調べている所です。
前回より少し詳しく紹介します。
写真は「コーン」と呼ばれている器にコンクリートを詰めてい
るところ。高さが30センチの筒です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/54/b87631f55cd963344eb7000bb4ac96f3.jpg)
塩分濃度を測定するための試験紙のようなものですね。コン
クリートの成分に砂があります。当初は川砂が使われていま
したが現在多くは海砂です。洗浄された海砂が使われますが
規定の塩分濃度以下であることを確認します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/dd/62b6681c58c7033017dad2825c04be4f.jpg)
「コーン」は天地の抜けた筒です。生コンクリートを満たし
た「コーン」を上に引き抜くと生コンクリートの塊が残り、
じわー、、と横に広がりながらその高さが30センチあったの
が下がり、ある高さで安定します。
下がった数値をスランプ値と呼び硬さの指標としています。
その数値を測定している所です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/37/5bf14b2db1acbdedbc5ada0f94fe9145.jpg)
同上。 スランプ値15指定の仕様でした。この日のコンクリ
ートは13センチ下がりましたのでスランプ値13です。仕様よ
り硬めのコンクリートです。OKです。仕様のスランプ値か
らプラスマイナスいくらかの数値は認められていますが以下
の数値につまり硬めにする様にしています。水の量を少なく
ということです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/97/d8ae41139dba2f920829e36072d24ac6.jpg)
同上。手前のメーターのついた機器は生コンクリートの空気
量を側定する物です。陶芸で土をこねる作業がありますね。
生コンクリートは練られて空気量を決められている数値以下
する必要があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/cb/0fe1155e02675d8eb276770af66e6bde.jpg)
前回と同じく配管チューブを背負いながらコンクリートを打
設する職人とバイブレーターを持ちコンクリートが隅々まで
隙間なく行き渡らしていく職人が相番の作業です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/a6/10a34806ed452c986b2143fe5ddcb2d6.jpg)
同上。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/08/03de80bec58282452709507ab77d98e1.jpg)
同上。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/31/0fb318ef0371067ec844f8f787be7a5a.jpg)
同上。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/7d/da749492b02630daf0c45e066941becc.jpg)
打設していくに応じて配管を縮小していくようにしていきま
す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/22/a0d2dc6e4f4aee9978c6cf0fbb99e4f7.jpg)
取り外した配管に残っているコンクリートを基礎に流し込ん
でいる所です。今回のように新築と違い基礎の上部分に建築
が残っている状態でのコンクリート打設は障害物がありかな
り手間のかかる作業となりました。配管チューブを背負った
職人は夏以上に汗をかく現場だと笑いながら言っていたのが
印象的でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/7f/a7039f43dc5321527808302a14c2b060.jpg)
スケジュールの確認です。16日、17日は養生期間に。18日、
19日で型枠を外し、基礎の天端部分を水平に均していきます。
これで基礎工事が終わります。
21日(月)から土台等の木材を運び入れ、木工事がいよいよ
始まることになります。
それでは。次回はその木工事についてです。