中北幸・きまぐれ雑記帳

日々の暮らしから、感じたことをぼちぼちと。

北京・大山子「798芸術区」その3

2008-06-21 21:22:57 | 

「798芸術区」のリポートは今回で終わりです。
今年の秋から冬にかけて機会を作って訪れてみたいと
思います。




開館していたギャラリーでの彫刻
展です。かなり大きな「塑像」の
彫刻です。




同じく。




スケールが理解できると思います。肉付けされた粘土はまだ
乾燥していません。




粘土を肉付けしていく骨組みです。




「塑像」を製作していく過程が展示
されているのです。



レンガ積の壁に設えた小さなギャラリーの「塑像」。
「798芸術区」を訪れる私たち、街路を整備している民工の
人々を眺めています。




工場敷地内の線路に置かれていた蒸気機関車。




同上。近代社会の成長を象徴する様なモノの一つとしての
蒸気機関車。 そして「798芸術区」の整備工事に携わる
民工の人々。




揃って上を見上げている等身大の人物彫刻。




外壁の改修工事に携わっている
民工の人を見上げています。
偶然このような状況に出合いまし
た。建物の外壁に揃って見上げる
ようなモノがあるようには見受けら
れません。



建物内の何かをということのようですが、彼らの姿形や作業
している民工の人を見ているとやはり見ているんだと思えて
きた情景でした。

今回は少し感覚的なリポートになりましたが現代中国が抱え
ている事の一面を少しですが感じることができたように思って
います。



それでは。



北京・大山子「798芸術区」その2

2008-06-17 21:34:53 | 

「798芸術区」の始まりは2002年から芸術家達が倉庫を安く借り、
事務所とアトリエにして行くことからなのですが、その後2008年
の北京五輪を控えて都市再開発に拍車がかかります。

街はずれだった大山子も市街地に取り込まれます。2004年には
この「798工場」の敷地が売りにだされようとしたとのことです。

08年5月の現状は経済活動を満足させながら芸術区を残し、文
化活動を経済活動の基盤に据えた街作りを目指そうとしているよ
うに見えます。
 



工場内の元体育館の改修例です。




同上。




同上。




同上。




街路に置かれた人民服の彫刻。




一休みする彫刻と民工の人々。




昼休みの光景。




石に籠?




工場の煙突。




レンガ積の外壁に蟻の彫刻があるギャラリー。残念ながら
休館日で見られませんでした。



同上。




先程の一休みする彫刻と民工の
人々。テントはかれらの宿泊施設
です。



レンガ積の外壁の外側を亜鉛鉄板で覆い、改修中の建物。




同上。



それでは。


北京・大山子「798芸術区」その1

2008-06-16 22:49:34 | 

5月19日午前中にオリンピック競技場「鳥の巣」を見たあと、
北京の中心街から北東に少しはずれたところにある大山子
に行きました。

1950年代に旧ソビエト連邦の援助のもとに完成した工場で
旧798工場と呼ばれている地区が現代芸術の拠点に生ま
れ変わろうとしています。

なかなか面白い所です。当日は月曜日ということもあって
休みの所が多かったのですが、いたるところで改修工事が
行われている最中で興味深く見ることができました。

オリンピックの後は見違えるほどに整備されているのだろ
うと思います。

また、訪れてみたいと思います。





レンガ積の工場群の至る所でギャラリー、工房などに改修さ
れています。



同上。




街路には彫刻が置かれ、植栽、
舗装などの外構整備が急ピッチ
に行われています。


同上。



同上。



同上。



同上。




レンガ積の外壁の上からモルタルを
塗って仕上げている建物。



同じ建物で、街路樹を取り込んだ
部分です。樹木の右側は竪樋。




屋上から樹木がそびえている様な
建物です。



「民工」の姿が等身大の彫刻として置かれています。




同上。



続きはまた後日に。 それでは。


中国・北京にて(5月19日)

2008-06-08 14:23:21 | 

5月19日(月)北京のオリンピックスタジアム通称「鳥の巣」、
水泳の競技場「ウオーターキューブ」を見にいきました。

近寄ることはかなわなかったのですが、外構工事の仕上げ
の最中でした。建築のコンセプトははかなり面白い建物です。

まだ工事中ということもあるのですが、今後の大気汚染など
による汚れに対してどのように対応していくのか見てみたい
と思います。
特に「鳥の巣」は埃がたまり易い形状です。すでに埃を被っ
たような状態です。




オリンピックスタジアム「鳥の巣」。



同上。



同上。



同上。



同上。



隣にある水泳競技場「ウオーターキューブ」。




同上。この建築も汚れが気になります。




中国での話しはまた少しずつします。 
それでは。


現代美術とうどん

2008-01-04 17:42:16 | 

去年の12月24日、愛知県の豊田市美術館へ日帰りで行ってきました。
前前から見に行こうと思っていた美術展ですが最終日にいくことができました。

「ギュウとチュウ 篠原有司男と榎忠」展です。

篠原有司男(しのはらうしお)は1932年生まれ、ニューヨーク、ブルックリン在住。
榎忠(えのきちゅう)は1944年生まれ、神戸市在住。

とにかく元気をだして、我慢強くやりとおせ、ぶっとばせ、という気になった美術展
でした。




榎忠 「PATRONE-35」 2007 パトローネとは35ミリフィルム
が収められてある円筒形の容器です。総重量にして14トンと
いう大量の使用済みパトローネをもちいた作品。




同上




篠原有司男 「地上最大のバイク」 2007 と「ギリシャ神話
ファンタジー」2007 ダンボールを樹脂で固めたオートバイ
彫刻で全長9メートル。ギリシャ神話を主題にした高さ8メー
トル、長さ50メートルの絵画。



篠原有司男 墨汁に侵したグラブで乱打するボクシング・ペイ
ンティング。




豊田市美術館





同上


■□■


年末の慌ただしい時でしたが、見に行って刺激になりました。
午後1時前に美術館を出、名古屋市にもどり遅めの昼ご飯です。

「みそ煮込みうどん」を食べに中区栄にある「山本総本家」へ。
「山本屋総本家」 1925年創業とのこと。



みそ煮込みうどん。もちろんビールもあります。





私が注文したのは名古屋コーチン入りの品。ビールグラスが
陶器製。生のうどんから煮込むとのことで麺が固いのですが
なかなか美味いです。25年ぐらい前に渋谷だったかわすれま
したが「黒うどんの煮込み」を食べましたが麺の固さがその
ことを思いださせてくれました。



取り皿は土鍋の蓋でとのこと。八丁みそと出しとが合わさっ
てまろやかな味わいでした。




漬物とご飯がついており、おかわりもあります。この漬物も
なかなか美味いです。


□■□

その日の夕方、家にもどり晩ご飯もうどんに。
大阪名物の「うどんすき」です。




我が家の「うどんすき」には焼きあなご、鶏もも肉が欠かせま
せん。




昆布とカツオでとった出汁で具とうどんを煮ます。





黒七味をかけて。



いろんな「うどん」との出会い、いろんな「現代美術」との出会
い。いろんな物事の持ち味に出会い、自分をふくらませていけ
たらと思います。

奈良・正倉院展

2007-11-09 23:35:31 | 

11月8日、奈良に行ってきました。
午前9時から正倉院展を見、次に奈良大学の付属博物館で開かれている
「明治の正倉院展」にも足を延ばしました。こちらは見学者は私1人でした
がきれいな大学でゆったりすることができました。

そして、平城京跡にある資料館で「地下の正倉院展」へ。
これは平城京跡の地下から出土した木簡を初公開したものです。木札に
墨書したものですね。当時紙は貴重でさまざまな記録や指示に木簡が使
われたようで、そのことから当時の社会の姿が伝わってくる貴重な史料に
なっているとのことでした。

そして、表面を削って何回も使われており、そのための小刀は必需品で
正倉院展では水牛や犀角など希少な材料で鞘やつかを作った小刀(刀子
・とうす)が展示されていました。

昼ご飯は持参したじゃこ握り飯3こ、ビールはありません。





復元中の「大極殿:だいごくでん」




復元された「朱雀門」





復元された「朱雀門」




正倉院展に関する新聞記事のスクラップ集、今年で3冊目


美唄 その2

2007-10-25 19:04:14 | 

「アルテピアッツァ美唄」から美唄川を沢沿いにさかのぼると、炭鉱遺産を
保存するために炭鉱跡地を造園した「炭鉱メモリアル森林公園」があります。

今日はその写真を紹介します。





竪抗の巻き上げ櫓2基が保存されています。




かっての炭鉱の全景写真:真ん中から左の方に巻き上げ櫓が
2基見えます。




巻上げ櫓




巻上げ櫓




採掘した石炭を一時貯蔵した原炭ポッケト:
全景写真中央の地肌の山斜面に見える建造物




新千歳空港の近くにある「千歳サケのふるさと館」の巨大水槽
のサケ。サケの遡上は残念ながら見ることは出来ませんでした
が、千歳川のなかを側面からガラス越しに見学出来る様になっ
ていて、なかなか良かったです。

美唄 その1

2007-10-23 21:50:15 | 

夕張の石炭博物館を見にいく際、是非美唄に寄りたいと思いました。

美唄に、炭鉱に関係する人々の子供たちが通った「栄小学校」があります。
その小学校の木造2階建ての校舎のー部と体育館を残して、芸術の広場
「アルテピアッツァ美唄」として公開されています。

地元出身の、世界的に有名な彫刻家安田侃(ヤスダカン)の作品を展示し
たアートスペースとしてよみがえらせた場所です。

木造校舎の1階部分は幼稚園として使われているのです。
2階の教室や廊下、階段の部分はギャラリーになっています。なんとすばら
しい幼稚園でしょう。

この「アルテピアッツァ美唄」及び周辺環境はNPO法人によって運営されて
いるとのことで、なるほどな…と思いました。美唄の人々の誇りの回復を感
じさせる場所でした。

また行ってみたい場所です。






























































映画のある街・夕張

2007-10-22 19:13:22 | 

 夕張の街の夜の風景です。……いたるところに映画の看板が掲げてあります。
「映画のある街・夕張」ということで国際映画祭に力を入れているとのことですが、
詳しいことは知りません。
石炭博物館があった「石炭の歴史村」に映画資料館「夕張キネマ館」がありまし
たが、今回は見られませんでした。聞くところによると、かって道内最大規模の
演舞場であった「夕張演芸場」をモデルに建てられたとのことでした。

以下はいろいろな映画の看板です。





















■翌朝です。














夕張炭鉱

2007-10-21 10:06:26 | 
 先週、友人達3人で、北海道の夕張、美唄に行ってきました。

現在私は、大阪大学のある機関に研究員として関わっているのですが、そこで
現在建築中の建物の竣工時にシンポジウムを開きます。
その際、ドイツのエッセン(炭鉱で栄えた町)とスペインのビルバオ(同じく炭鉱
で栄えた町)からゲストスピーカーを招きます。

これらの町は石炭から石油にエネルギーが移行していくとともに廃れていった
のですが、1990年前後からその炭鉱産業の遺産を修復・再活用しながら町を
活性化することに成功し、あたらしい文化施設も世界的に活躍する建築家たち
によって設計されています。

エッセンの産業遺産は2001年にユネスコ世界遺産に登録されるまでになりま
した。そんな訳で、夕張・美唄においてもそれらの産業遺産を活用しながらまち
づくりをしています。

それで見に行こうと思ったのでした。

人が見に行ってみたくなるとか、住んでいる人が誇りと自信の持てる様なまち
づくり……その大切さをあらためて思いました。


以下の写真は石炭博物館で撮影したものです。






ヘルメットとキャップランプ




キャップランプの充電




石炭ストーブ。いろいろな形があって見飽きることのないコー
ナーでした。



同じく石炭ストーブ




同じく石炭ストーブ




キャップランプをつけて実際の坑道を歩く




模型「炭住」  炭鉱労働者の住まい




模型「夕張神社・盆踊り」




石炭博物館:竪坑ケージの巻上げやぐらをイメージした外観
とのことですが、実物を残すべきでしたね。




旧北炭鹿ノ谷倶楽部・かっての栄華が思われます。