「藁の工房」その2です。11月3日の見学の続きです。
その1で紹介した「森林ノ工房」の近くに「森林ノ牧場」があります。
同じくアミタ株式会社が運営しています。
「森林ノ牧場」のジャージー種の乳牛たちです。
親牛は8頭います。
同上。 背後の森林に放牧されるようになっています。
「森林酪農」が行われているのです。
乳牛たちはうっそうと茂っていた下草をきれいにし、
倒木などを蹄でならして人が入りやすい森林にしてく
れ、管理がしやすくなるとのことです。
森林の自然の草で育った乳牛のお乳で乳製品を
「森林ノ工房」で作っているのです。
「森林ノ~」という名前はこういうことでした。
森林に酪農を取り入れることで林業以外の価値を付
け加えようとしています。手入れがなされていない森林
をもう一度見直し生かしていこうとしているのです。
牛舎の小牛達です。
同上。人なつこいです。
同上。
牛舎の全景です。
次に「ストローベイル」の製作現場を見学しました。
右側の機械で藁のブロックを製作します。
手前はトラクターの動力を伝える部分です。
藁を入れる部分。
藁のブロックを束ねる紐です。
ブロックに成形されて出てくる部分。
同上。
次に藁のブロック(ストローベイル)を保管しているビニール
ハウスです。今回は約170個のベイルが作られました。
ワークショップが開かれて製作されました。
計画しています「藁の工房」には約250個必要ですので残り
の調達が今後の課題です。
幅100センチ、奥行き40センチ、高さ30センチあります。重さ
は約15キロです。有機栽培された稲藁を使用しています。
稲藁の乾燥はビニールハウスのなかに「稲架(はさ)」をこしらえて
行われました。稲刈りから脱穀、はさかけもワークショップでした。
私は残念ながら参加できませんでしたがまたの機会にと思います。
「稲藁」は一般的にどこでも入手できるようには流通していません。
建築の素材として使うには今はこのように自前で用意していく必要
があります。
かっては日常生活のなかにありふれた素材としてあったのですが、、、
しかしながらこのような「ストローベイル」の素材として注目されつつ
あります。
「米」という日本の風景をつくりだしてきたもの。その藁を建築の素
材として現代によみがえらせていくことは、環境の世紀に応えられ
ることに繋がるのではと考えています。
少し話しが硬くなりましたが・・・、それではまた次回。