中北幸・きまぐれ雑記帳

日々の暮らしから、感じたことをぼちぼちと。

民家の改修・番外編その4(中国の四合院形式の住まい)

2008-05-29 22:57:03 | しごと

枚方の民家の改修は竣工直前です。その状況は続いてお知らせします。
5月15日から21日まで中国(北京、天津)に行ってきました。

今回は伝統的な住居である四合院形式と呼ばれる住まいを北京で見て
きました。オリンピック開催前、5月12日の四川大地震という状況の中国
で感じたことをすこしですが伝えたいと思います。


      


北京の鼓楼です。ここに登って街並みを見てみます。




かなり急な階段を登ります。




太鼓が置かれている屋内。



北京の街を眺めます。




四合院形式の住まいが建ち並ぶ街並みと再開発のために
解体された敷地が混在しています。




鼓楼から四合院住宅の工事現場が見えました。屋根瓦を
葺いている所です。中国の一般的な瓦は日本瓦の四分の
一の大きさです。同じ瓦を上下を交互に逆に葺いていきます。



既存の屋根の上に増築しているようです。荷重が増えること
に対処しているかどうか心配です。



四合院住宅の新築現場です。丸太状の柱、梁を組み上げる
というよりも積み上げるといった軸組みの印象を持ちました。
この軸組みをレンガ、土、瓦で包みこんでいくと言う造り方と
思いました。後ほど街で見かけた解体現場の写真がありま
すので。



かなりの土が瓦の下に敷かれています。



瓦葺きの状況です。




鼓楼から鐘楼を見たところです。




四合院形式の建物にあわせたお店です。まだオープンして
いないようです。丸太状の柱、梁の軸組みが見えています。



小屋組は木造で垂木をこのように
化粧として見せています。




これは別の建物で小屋組みが見
えましたので撮影しました。壁の
軸組みは塗りこめられています。



四合院住宅の解体現場です。
木造の柱、梁をレンガ、土、瓦で
包み込んでいるのがよくわかると
思います。



土と瓦の屋根の重みでたわんだ垂木を支えるために新しい
丸太型の母屋桁が入れられていますが、その母屋桁を支え
る束は木を積んだ形で置かれています。



道からはレンガ造りに見えますが
、このように木軸を外側にレンガを
積んで包み込んでいる造り方です。



木の柱の下部です。基礎はレンガ
積みです。




木軸の構成の考え方が日本と中国ではかなり違うと思いました。
かなり単純な言い方をしますと日本では木を縦横に組み合わせて
いくのですが中国では積み上げていく。  
乱暴な言い方ですがそんな思いを持ったのです。


それでは。  
中国での話しや枚方の民家の話もあともう少しありますので。後日に。


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