goo blog サービス終了のお知らせ 

Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

トルシエの遺産(トゥーロン国際)

2011-04-22 18:39:58 | ワールドサッカー
今となってはもう昔話ですが、日本代表監督にトルシエ監督が就任した1998年は日本サッカー協会もまだ世界をまたにかける「職業監督」にまだ慣れていなかった頃です。トルシエはアフリカで様々なチームの監督をやっていましたから、アフリカに多いざる運営の協会に慣れていました。

そのため、遠征先でグラウンドを確保したり、練習試合の対戦相手を探したり、飛行機のチケットを予約するのは、アフリカの協会が頼りにならない以上、自分でやるしかないと思っていました。日本協会はアフリカよりはましなので、さすがに飛行機などはちゃんとビジネスクラスを押さえてくれましたが、対戦相手探しではトルシエの方が「暴走」したこともあります。

世界中にコネクションを持っているトルシエの場合、なんと国際Aマッチの手配もやってしまうことができて、「チェコ代表とアウェイで親善試合を組んだからJリーグの日程を動かせ」と日本協会に要求したこともあります。

アフリカではないのですから、Jリーグの試合はちゃんとチケットが事前に売れていて、日程を動かすと払い戻しなどの問題が生じることを、当時のトルシエは理解していなかったのです。日本協会に却下されたときは「日本協会は代表強化に協力してくれない」とぼやいていました。

そんなトルシエが初めて日本代表を出場させ、現在も続く「遺産」がフランスで行われるユース年代の国際大会のトゥーロン国際です。1999年のワールドユースで日本代表が準優勝したことで実力に国際的な信用が得られたので、トルシエが交渉して日本の若い年代の代表を出場させることに成功しました。

しかし、これも当初はトルシエの暴走に日本協会からは見えました。この大会に日本五輪代表を出場させるとJリーグの最終節と重なるという日程では、Jリーグの協力は得られないと判断した日本協会は、日本大学選抜を派遣することにしました。

しかし、その後若い年代の日本代表を送り込み、トルシエの暴走に見えた行為は日本代表の強化に大いに結びつきました。トルシエの遺産にはブルキナファソ合宿などもありましたが、今ではやっていないので、トゥーロン国際は最後の遺産です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関塚ジャパンの近況

2011-04-21 18:47:36 | ワールドサッカー
今週末、待ちに待ったJリーグが再開して、このブログもサッカーネタであふれるのかと思うと嬉しいですが、そういえば関塚ジャパン(U-22日本代表)はどうしているか気になる方もいらっしゃるかもしれません。

日本で満員の観衆を入れた「お披露目」がないだけに、まだ準備段階のような錯覚を受けますが、実は関塚ジャパンは今年6月に2試合で終わってしまう可能性もあるのです。それはアジア予選の方式が理由です。

アジア予選は1次予選は既に終了して、2次予選を待つ状況ですが、この2次予選がホームアンドアウェイの1対1のノックアウト方式で、敗れたチームは即敗退という厳しいルールだからです。しかも、くじ運も悪く、引いた相手は中東の強豪クウェートです。

2次予選を勝ち上がれば、ホームアンドアウェイのリーグ戦の最終予選に出られるので少し落ち着きますが、クウェートとの対戦はわずか4日間の短期決戦で、負けたら関塚ジャパンは即解散でサポーターからも忘れ去られてしまいます。

そんな厳しい状況に、日本の原発事故が追い討ちを掛け、A代表の前座試合に予定されていたウズベキスタンU-22代表とのお披露目試合はウズベキスタンの来日拒否で急遽アウェイ戦になりました。映像もないので、この代表の仕上がり具合を知っている人はサポーターレベルでは皆無でしょう。

確かにこの代表はU-21代表当時の広州アジア大会で2歳年上の他チームに競り勝って優勝しています。それは誇るべきことですが、このチームは大学生とJ2の選手が主体で、この年齢の代表格と言える宇佐美(G大阪)、原口(浦和)らが不在でした。

彼らを加えたらどんなチームになるかはまだ未知数なので、強くなってくれる可能性もある反面、チームバランスを崩すリスクもあります。6月上旬に直前の調整試合を国内で予定しているようですが、ACLでアウェイ戦を日本で戦うチームもマスクを持参するなど神経質になっているので、相手はJリーグ選抜になる可能性もあるようです。

ロンドン五輪には日本サッカーとして出なければいけないと思っていますから、なんとしても2試合で終わらせてはいけません。ひょっとしたら予選で初めて見ることになるかもしれませんが、Jリーグで躍動する若い選手に、ロンドンのピッチを踏んで欲しいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名古屋戦プレビュー

2011-04-20 18:50:16 | 浦和レッズ
昨日はACLの名古屋対FCソウルでした。書きかけのブログの原稿はあったのですが、浦和の再開初戦の相手が名古屋なので、何か情報を得るためにブログを1日お休みにしました。

まず、名古屋は玉田、ケネディ、中村が負傷で韓国遠征に行っていません。玉田の負傷は長引いているので浦和戦にはおそらく間に合わないと思いますが、問題はケネディです。このFCソウル戦は永井の1トップで縦に走らせるサッカーをしましたから、ケネディがいるかどうかでサッカーの内容が変わります。

名古屋サイドとしてはケネディの負傷の回復具合は最大の機密事項でしょう。それによって相手の出方が変わるので、最後まで隠しておきたいところです。浦和の場合、練習試合では仮想ケネディを想定してスピラノビッチ、永田のコンビで戦いましたが、ケネディがいないなら永井対策の坪井起用もあるかもしれません。

FCソウルはウズベキスタン代表MFのジェパロフが攻撃のタクトを振るう、強いチームでした。そんな相手に名古屋は2-0で勝利を収めています。チーム状態は最高かもしれません。それが可能になったのはFCソウルの外国人2トップに対して闘莉王、増川のCBが勝てたからです。

浦和がこのCBコンビにエジミウソン一人で勝とうとするのは最初から無理な話で、ウイングの動きを多くして自らシュートを狙うとか、マルシオに比較的空きやすい名古屋のバイタルエリアに走り込ませるような対策が必要です。

また、名古屋は金崎が2試合連続ゴールと好調を維持しています。本来トップ下ですが、ゴール前に詰めて反応する動きも得意で、マークを空けてはいけない相手です。永田とマッチアップしそうですが、永田は勝てば英雄くらいの気持ちで頑張ってほしいです。

また、浦和は鈴木啓太が出場停止で、代役のアンカーは山田暢久の可能性が高いです。以前、山田暢久はボランチで起用するとボールを持ちすぎてしまい、相手によく狙われていましたが、山形との練習試合ではシンプルにボールを散らす、うまい球回しを見せました。

個人技に仕掛けられると弱い欠点はありますが、名古屋の中盤はドリブラーではなさそうなので、そこを狙われることはなさそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

折れそうになった心(2007年ACLシドニーFC戦 )

2011-04-18 18:53:38 | 浦和レッズ
昨日の広島との練習試合は埼玉スタジアムで、エジミウソンと永田のゴールで2-2の引き分けでした。非公開ではあったもののマスコミは見ていて、埼玉新聞にも載っているので記事を楽しみにしています。

先日のACLで、鹿島がシドニーFC(豪州)に3-0で勝ちました。2007年のACLで浦和がシドニーFCと対戦したときは、最初は「これが世界の壁か」と思うほどのインパクトがあったので、今やホームで0-3で負けるのかと、時の流れは感じます。

今回はその浦和戦の思い出ですが、もちろんアウェイ戦だったのでテレビ観戦でしたが、普通印象が薄くなりがちなテレビ観戦でもこの試合はよく覚えています。この試合、シドニーFCは体力で浦和を圧倒しようと最初から激しいプレスを掛けてきました。

その圧力に耐えられなかった浦和は坪井がPKを献上して早くもリードされると、2点目も早い時間に入れられて前半で0-2とされたときは絶望的な気分でした。このプレスが90分は続かないとはしても、シドニーFCにうまく時間を使われたら逃げ切られてしまいます。

そんな浦和不利の試合展開をひっくり返したのはポンテでした。このACLでのポンテの活躍は素晴らしかったですが、この負け試合になりそうだったシドニーFC戦でバイタルエリアが空く相手の守備の弱点を突いて1-2としたゴールには大いに勇気付けられました。

後半運動量が落ちたシドニーFCを逆に攻め、永井のゴールで同点に追い付いて引き分けに持ち込み、敵地で貴重な勝ち点1を持って帰ります。あきらめなければ道は開くんだと、ポンテが身をもって示した勇気でした。

ポンテはドイツのレバークーゼン時代に欧州CLの経験がありますが、当時はバラックの控えでした。浦和の当時のキャプテンは山田暢久でしたが、淡々とプレーするタイプなのでポンテは自分が引っ張るという気持ちがあったと思います。

決勝戦のアウェイ戦のセパハン戦も動きが鈍く負けのゲームをポンテのミドルシュートで追い付いて引き分けに持ち込んでいますし、プレーでチームを鼓舞したポンテは陰のリーダーでした。今、ポンテが抜けて、それができる選手がいるか少し気になっています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

W杯に強い(クローゼ)

2011-04-17 19:44:06 | ワールドサッカー
今日は浦和は非公開で広島と練習試合をしていましたが、もちろん非合法に覗くことができるような立場ではないので、この試合に関しては何の情報もありません。会場がどこかすら知らないので、来週の再開まで、あと1週間オフネタで我慢していただけるよう、お願いいたします。

今日は、クラブレベルではこれといったストライカーではないのに、W杯ではロナウドやゲルト・ミュラーといった偉大なストライカーと肩を並べる活躍をしている、ドイツ代表のミロスラフ・クローゼ選手のネタです。クローゼは前々回のドイツW杯のときは、欧州トップレベルとはいえないチームのブレーメンにいましたし、今はバイエルンにいますがあまり試合に出ていません。

確かに、彼のプレーを見ていると、戦術に凝りそうなタイプの監督だと使いたくないだろうなと思わせるものです。ポストプレーヤーとしてはあまり強いほうではなく、かと言って爆発的スピードがあるわけでもありません。それでも、ドイツ代表で試合に出られるのは、ヘディングで点を取るだけなら世界一の技術があるからです。

流れの中ではあまり効かなくても、とにかく点を取ってくれればいいストライカーだと割り切ってくれる監督でなければ使われない選手と思われます。そういう意味ではバイエルンの監督が戦術家のファンハールになってしまったのは彼にとっては不運でもありました。

それでも、ドイツ代表には30歳を過ぎた彼もいまだに呼ばれていて、欧州選手権予選でゴールを決めたという報道もあります。次の欧州選手権が最後の代表になる可能性は高いですが、それでもまだ点を取れる力があるのはすごいことです。

W杯デビューになった2002年のW杯では、1次リーグのサウジアラビア戦でハットトリックの活躍で通算5ゴールを決め、次のドイツW杯も5得点、前回の南アフリカW杯では4得点で通算14得点は史上2位です。

W杯になるとコンディションをトップに持ってこられるのは何か秘訣でもあるのかもしれませんが、アンリのようにワールドクラスのストライカーと呼ばれる選手でもW杯ではこれほどは点を取れていませんから、W杯に強かったストライカーとして歴史には既に名を刻んだと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浦和史上最強のヘディング

2011-04-16 17:37:28 | 浦和レッズ
浦和レッズで今まで最もヘディングが強かった選手は誰か?と思わず会社帰りに考えました。現在のスピラノビッチはどうかと思いましたが、彼の場合193cmの上背に頼っていて、ジャンプの最高地点で触れないので、もっと強い選手はいるというのが私の印象です。

有力候補は闘莉王(現名古屋)でしょう。日本人で彼のヘディングに勝てる選手はほとんどいなかったほどで、名古屋戦で巻佑樹に競り負けたときは正直驚きました。そんな闘莉王も高校1年のときは目を開けてヘディングできなかったほどで、渋谷幕張高校での粘り強い指導で強い選手になってプロ入りします。

思い出は美しくなるもので、ギド・ブッフバルトのヘディングも威力十分でした。足元はそんなにうまくなかったギドですが、守備の技術の高さは日本人には真似できないほどで、正確にボールにタックルするスライディングやカバーリングの技術はすばらしく、当時サッカーをあまりわかっていなかったことが悔しくなるほどです。

昔の選手ではFWの佐藤慶明あたりも思い出せます。今、大学で指導者をやっていることもあって、去年のOB戦では体が切れていてさすがでしたが、現役時代はヘディングしかできない選手でした。監督がオジェックに変わったら即放出されたため、あまりプレーを生で見た記憶がないのが残念です。

いろいろな選手の名を挙げましたが、私が思う史上最強のヘディングは1997年から98年にかけて在籍したアルフレッド・ネイハイスというオランダ人CBです。ネイハイスはブンデスリーガでもプレーしていましたが、オランダの実家から国境を越えて通勤していた事実もあり、事実上初の海外でのプレーには少し不安もありました。

しかし、ネイハイスは1998年の開幕戦でセットプレーだけで2ゴールを挙げる活躍で、対人の強さならたぶんこれ以上の選手はいなかったと思います。もっとも、当時はヘディングの強い選手がネイハイスしかいなかったので、相手チームが2枚、3枚とマークの枚数を増やしたため、それ以降は思うようには点は取れなくなりました。

ネイハイスは浦和のために十分貢献してくれた選手だと思いますが、シーズン途中でドイツのドルトムントからオファーを受けて移籍しました。1億円近い移籍金を浦和に残して去っていきましたが、後任のザッペッラがJ2降格の要因になるので、少し複雑な印象はあります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鮮やかな世代交代(千代の富士対貴花田)

2011-04-15 19:00:19 | 他スポーツ
私はいろんなスポーツを見ていますが、小学校低学年から見ている大相撲が一番ファン歴の長いスポーツです。たとえ生中継を見逃しても、NHKのニュースがフォローしてくれるし、しかも一瞬で決着がつくので、子供だった当時の私には最も見やすいスポーツでした。

その長いファン歴の中で、印象に残っている取り組みはいろいろありますが、一番を挙げるなら平成3年(1991年)夏場所の初日、千代の富士対貴花田戦です。この両者が対戦した当時、千代の富士は35歳、貴花田は18歳でした。

普通、17歳も年齢差がある力士が対戦することはなかなかありません。千代の富士が長く横綱を張り、貴花田も驚異的なスピードで前頭上位に上がってきたからこそ実現した「奇跡の対戦」です。

この対戦の前の春場所、千代の富士は休場していました。その前の初場所も途中休場なので、実質二場所いなかったのと同じです。その間に曙、貴花田、貴闘力らが上位に上がってきて、相撲界の勢力地図は急激に変わっていました。

それでも、休場前の1990年九州場所で優勝していた千代の富士の休場明けの強さを多くの人がまだ信じていた頃です。挑戦者の貴花田も期待はされていましたが、何回「残った」の声が行司から聞こえるかという、千代の富士有利の意見が多かったです。

この取り組みのときは私は外出先でラジオで聞いていたので、後から得た情報ですが、立ち合いで貴花田が千代の富士のお株を奪う左前みつを引いたのが勝因になりました。まわしに手がかからない千代の富士とは対照的に、有利な低い体勢を作った貴花田は堂々と千代の富士を寄り切ります。

この相撲の2日後、貴闘力に敗れて2敗になった千代の富士は引退を表明して、長かった千代の富士の時代が終わり、新たな相撲界へと向かう鮮やかな世代交代でした。今までの長いファン歴でも、これほど見事に新旧のヒーローが対戦したケースはありません。

最近、白鵬の連勝記録や魁皇の通算勝利記録で千代の富士の名前が話題になっているのは、千代の富士がヒーローだった少年時代の思い出が引き出されるようで嬉しいです。朝青龍がすっきりしない形で相撲界を去ったので、白鵬の次の時代のヒーローにはこういう鮮やかな世代交代を見せて欲しいと、しばらく先のことですが期待しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シャルケ04

2011-04-14 19:06:44 | ワールドサッカー
日本時間の今朝、強豪インテル(イタリア)を破りクラブ史上初の欧州CL4強入りを果たしたシャルケ04(ドイツ)について、知っていることを書きます。皆さんご存知の事実は日本代表の右SB、内田篤人選手が在籍していることでしょう。

シャルケのスカウトがいつの試合で内田に目を付けたかはわかりませんが、今は欧州の強豪チームのスカウトがJリーグを見ていることも珍しくはありません。長谷部(ボルフスブルク)も代表の中心選手になる前に欧州からオファーが来ましたから、Jリーグの1試合も海外に行きたいと思うなら無駄にはできません。

ただ、欧州CL常連のシャルケのオファーは、内田の実績を考えると強すぎるチームからのオファーで、22歳という若さを考えると2、3年先のレギュラーという期待だったかもしれません。しかし、困難な道だった1年目でポジションを取った内田は今や中心選手です。シャルケのレギュラーとなれば代表監督の方がポジションを空けて待つほどでしょう。

シャルケ04の「04」はもちろん2004年ではなく、1904年で、100年を超える歴史を持つクラブです。当時は炭鉱の町だったルール地方のゲルゼンキルヘンを本拠地にするチームで、熱狂的なサポーターを誇るチームです。香川のいるドルトムントは地理的に近く、この両者の対決は「ルールダービー」として熱い戦いになります。

今回の相手はインテルでしたが、インテル対シャルケというのは、シャルケの初の欧州タイトルになったかつてのUEFA杯決勝のカードと同じです。当時のUEFA杯の決勝戦はホームアンドアウェイで、第二戦の会場となったサンシーロがシャルケにとって喜びの地になりました。

そんな因縁カードだったわけですが、シャルケは返り討ちにした格好で、欧州CLも4強まで来れば強豪揃いで、相手は強豪中の強豪、マンチェスターUです。準決勝のもう一つのカードはRマドリード対バルセロナですから、シャルケにとってはこれ以上はないチームと当たることになります。

内田もギグスや朴智星らとマッチアップすることになるでしょうが、何とか試合を面白くするために、たとえ押し込まれても耐えて欲しいと思います。日本人初の4強と言われるのは好きではないと内田は言いますが、このマンUとのホームアンドアウェイの対戦を貴重な成長の機会につなげて欲しいものです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カタール代表監督

2011-04-13 18:54:20 | ワールドサッカー
平日の穴埋めネタですが、カタール代表監督を務めていた、ブルーノ・メツ監督がアジアカップで日本に敗れて8強止まりだったことで解任されました。

ブルーノ・メツといえばセネガル代表を率いていた2002年日韓W杯で、当時1998年W杯と2000年欧州選手権を続けて優勝して、世界最強チームと言われていたフランス代表を開幕戦で破り、その後もベスト8まで勝ち上がった名将です。

当時のセネガル代表は参加32チームの中でFIFAランキングが最も低かったチームですが、フランスのデサイー、ルブーフの両CBがスピードに難があるという弱点を見抜き、当時フランスリーグでプレーしていて世界的には無名だったディウフのスピードで勝負させたのが成功の要因でした。

ただ、セネガルのようなお金がなくて強いチームで結果を出すと、多少弱くてもお金のあるチームに行きたくなるようです。ブルーノ・メツも中東のクラブチームで監督を務めた後、カタール代表監督として2009年のW杯最終予選で日本と対戦することになりました。

ブルーノ・メツが戦力では劣るカタールをどこまでいいチームにしているかは、日本が予選突破を決めていて消化試合だったので注目していましたが、カタールの最も大きな弱点を直せていなかったことは残念でした。

それはセットプレーの弱さでした。カタールのDFはサイドからのボールに対しボールウォッチャーになってしまい、簡単に中澤や闘莉王をフリーにしていました。最終予選は急な就任だった事情もありますが、先日のアジアカップでもこれは直っていませんでした。

ハーフタイムに修正を指示することはメツほどの監督ならできますが、中国戦で同じパターンで何度もフリーの選手を出していたのはチームとして完成度が高くないことを示したように思えます。

メツの後任がいかにもカタールらしい人事で、南アフリカW杯でガーナ代表を率いて8強入りしたスロバン・ラエバツ監督です。確かに当時フリーだった監督の中では最大の大物で、強くてお金のないチームから弱くてもお金のあるチームに行きたくなる、人間なら誰でもしそうな選択です。

それでも、ラエバツがカタールの弱点を直せるかは正直わかりません。アフリカの選手を帰化させたり、協会はバックアップしていますが、チームとしての弱点なので直せなくても不思議ではありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実はカバーリング系(永田充)

2011-04-12 18:39:17 | 浦和レッズ
浦和が昨年のオフに新潟から永田充選手を獲得したときは185cmの上背があるので、セットプレーに期待という記事がありました。ただ、新潟時代の出場記録を見ていると、年間の得点は1点か2点で、セットプレーで点を取るのはチームメイトの千代反田であることが多かったです。

パワー系の千代反田とCBを組んでいた永田は、上背こそあってもカバーリング系なのではと想像していました。なかなか浦和戦で相手チームのCBの動きを見ることは難しいので、味方として初めて見た先日の練習試合は、永田は是非見てみたい選手でした。

第一印象は「うまい選手」というものでした。相手に付くことで威力を発揮するスピラノビッチと組んでいることをよく意識していて、バランス重視のポジショニングをします。浦和のCBは伝統的?にパスがあまりうまくないタイプが多かったですが、永田は足元が非常に安定していて、余裕を持ってさばいていました。

スピラノビッチか坪井と組めばいいコンビになりそうですが、山田暢久と組むと永田の方がストッパーをやらざるを得ず、山形戦では永田の1対1の強さはわからなかったので、ちょっと危険な賭けかもしれません。

また、浦和レッズマガジンに書いてあった後方から一気に前線に通すロングフィードも随所に見られました。ただ、山形の中盤が永田がボールを持った瞬間を狙っていて、鋭いダッシュにカットされる場面もありました。

十分に前線に届くキックスピードはあったので、もともとDFである以上、百発百中で前線に通すのは無理ですから、1試合に1回くらい流れを変えてくれるパスを出せれば上出来だと思います。

あとはヘディングがどこまで強いかですが、これまで映像で見る限りではフリーのときは頭でも安定してクリアできます。相手FWと競ったときにどうかは、今後の試合で楽しみに待ちたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする