札幌戦プレビュー

浦和は今度の日曜日、アウェイの札幌ドームで、コンサドーレ札幌と対戦します。札幌といえばかつての浦和監督、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(ミシャ)が率います。ミシャといえば彼が独自に生み出した、3-6-1を基本形にしながらアウトサイドを前に出して、4-1-5のような前がかりなサッカーをしていました。

もっとも、札幌でのミシャは、浦和時代よりは慎重に戦うようになっています。札幌の1トップはポストプレーヤーのジェイなので、どうしても浦和時代のような、1トップにも守備を要求するような戦い方は難しいこともあって、札幌ではアウトサイドをあまり前に出さないことで修正した印象はあります。それでも、ミシャのサッカーはアウトサイドが面白いように空くのが売りで、4バックの浦和はそれを発揮しやすい相手です。

札幌の前節、C大阪戦は0-2で敗れています。この試合のスタメンを見ると、チャナティップやアンデルソン・ロペスはベンチ外で、ジェイと新外国人ドウグラス・オリベイラはスタメンですが、若手主体のメンバーです。DFながらFKキッカーで名を馳せる福森はスタメンですが、ミシャも世代交代期で苦労しているようです。

浦和は前節の鳥栖戦、負け試合を辛うじて引き分けに持ち込みました。鳥栖の狙いであった、シンプルな縦パス主体の速攻に対応することができず、シュートを何本も浴びた内容の悪い試合です。また、相手のマークが厳しいこともありますが、エースストライカーのレオナルドがここ2戦ノーゴールと当たりが止まっています。

もっとも、この時期の札幌は爽やかで動きやすいです。暑さの中の連戦で消耗している選手たちにとっては、連戦の終わりで少しいい条件で試合ができるのはプラスに捉えて欲しいものです。もちろん、メンバーの入れ替えは考えられます。うまく、2ラインをコンパクトに保ってから、攻守の切り替えの良さで攻められる浦和らしい試合を期待したいです。