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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

慣れる前の一撃(バイエルン対ラジャ)

2013-12-24 17:58:07 | ワールドサッカー
クラブW杯決勝、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)対ラジャ・カサブランカ(モロッコ)を見ました。バイエルンが2試合目に対し、ラジャは4試合目と疲労度に明らかな差があり、ラジャの勝ち目はおそらくないというのが私の予想でした。また、バイエルンは強行日程の欧州CLでターンオーバーを引いて選手を入れ替えており、この試合でもゲッツェやマンジュキッチをスタメンから外す采配をグアルディオラは見せました。

結果は2-0でのバイエルン勝利でしたが、結果以上に差を感じたのが試合内容で、CBダンテ(4番)の先制点が7分、MFチアゴの2点目も22分と、ラジャがスピードに慣れる前に畳み掛けて逆転不可能な差をつけてしまう、バイエルンのしたたかさを見せた試合だったと思います。

後半になると、ラジャがスピードに慣れてカウンターでチャンスを作れるようになったので、ラジャにとってはあと少し耐えていればと悔いが残る試合だったと思いますが、前半のボール支配率が20%台ではラジャもどうすることもできなかったでしょう。

この試合で印象的だったのは、バイエルンMFチアゴ・アルカンタラ(6番)です。彼はバルセロナでプレーした2011年のクラブW杯でも世界一になっており、違うクラブでの2度目の世界一です。もっとも、チアゴのバルサ時代のプレースタイルはスピード型のウイングでした。バルセロナはそういう地味な走り込みにちゃんとパスをくれるので、生かされる選手だと思っていました。

しかし、2年の時を経て再び見たチアゴは、すっかりプレースタイルを変えていました。ボランチもできる選手になっていたのです。ボールが足元に落ち着き、長短自在のパスが出せる、ゲームメーカーができるようになっていました。

バイエルンというチームがアンカーのポジションチェンジを重視するチームなので、いつでもアンカーに下がれる選手が必要とされていましたが、ラーム(21番)、クロース(39番)といった本職だけでなく、チアゴにそれができるのは驚きすら感じました。バルセロナを強くしたグアルディオラは、バイエルンも強くするノウハウを持っており、また欧州CLで彼のチームを見ることを楽しみにしています。
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スタディオ・デッレ・アルピ(トリノ)

2013-12-24 17:17:58 | ワールドサッカー
オフネタで、1996年に行ったユベントスのホームスタジアム、デッレ・アルピの思い出です。今のユベントスのホームはトリノに新しくできたユベントススタジアムというサッカー専用スタジアムに移っているので、これからユベントスの試合を見たい方には役に立たない話ですが。

当時、私は卒業旅行で一人でイタリアに渡り、ミラノのサンシーロでインテル対アタランタ、トリノでユベントス対ミランを見ました。あまりにもマニアックなツアーなので、友達は誘えず、同行した見知らぬ日本人と話をして間を持たせました。

デッレ・アルピは8万人収容の巨大なスタジアムでした。イタリアは車でスタジアムに乗り付けるのが当たり前の文化で、広大な駐車場からスタジアムに行きました。当時は横浜国際競技場も埼玉スタジアムもなかった時代なので、2階建ての観客席が新鮮でした。

デッレ・アルピはイタリア語で「アルプスのスタジアム」という意味です。のちに冬季オリンピックをやるほどの地ですから、2月の観戦はあまりにも寒く、気温は2度でした。当時は走る習慣があったので、ランニング用にタイツを持っていましたが、このときはズボンの下に履き寒さ対策をしました。

当時はまだワールドサッカーを映像で見るのは難しかった時代で、浦和レッズが私にとっての標準仕様でした。そんな状態からいきなりセリエAを見ればあまりのギャップにびっくりの印象です。パススピードの速さ、中盤でのパスカット、トラップの正確さは私にとって新鮮でした。

このデッレ・アルピは1990年イタリアW杯のスタジアムなので、電光掲示板が二ヶ所あってすべての席から映像が見られるのも驚きでした。当時、大きなスタジアムは国立競技場しか知らなかったので、国立競技場では時間すら見えない席もありました。(サッカーではどういう時間にどういう意図でプレーするか見るので、時間は重要です)

そういう意味では、W杯を地元に呼ぶことは重要と、当時2002年W杯の日本招致活動をしていた意義を実感できた、貴重な経験だったと今振り返れば思います。
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