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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

浦和の今季総括

2013-12-20 21:11:40 | 浦和レッズ
昨日の誕生日記事で、浦和のことがまったく書いていなかったので、浦和の今季サッカーについて総括記事を書きます。今季の浦和は、ACLと平行してリーグ戦を戦う強行日程を考え、森脇、関口、興梠、那須と選手層を厚くする補強に出ました。原口がこなせなかった1トップの興梠補強は当然としても、森脇の補強は坪井の攻撃力の不足を補填するもので、より攻めにシフトした浦和を見せたいというミシャの意図を感じました。

事実、今季の浦和は総得点でリーグトップとなり、興梠13点、原口11点、那須9点などいろんな選手が得点できるバリエーションができ、攻撃面では成果も出ました。しかし、結果はリーグ戦ではACL圏すら逃す6位となり、今季の戦いぶりの検証はなされなければいけない結果になりました。

まずは浦和が受けに回った展開に弱いことです。先制点を得ても、前半は1-0で折り返して欲しいと思った場面でその通り折り返せない展開が目立ちました。その理由としてはミシャシステムの攻撃時の4-1-5にあると思います。確かに、追わなければいけない展開なら思い切って前に人数をかけ、槙野や森脇も攻撃参加させるこの形は悪くありません。

しかし、4-1-5では守り切れないことも、今季明らかになった事実です。特に、天皇杯の3回戦、J2山形戦でメンバーを落とした浦和が、無謀にも攻撃時の4-1-5で攻めようとしたのは明らかに戦術ミスで、こちらが格下戦術を発動してしっかり引いて山形をカウンターで崩さなければなりませんでした。今季、ミシャサッカーは苦しくなったら5バックにしていい約束事のはずでしたが、その5バックの場面はあまり見られませんでした。

その4-1-5にこだわったところが、逃げ切れない試合が多かった浦和の今季の苦戦の理由だったと思います。また、選手層のバランスの悪さも目に付きました。特に追わなければいけない試合でFWを投入できないのは痛く、阪野をベンチ入りさせないミシャの布陣を変えたくないこだわりが、結果的にナビスコのタイトルを逃す一つの理由になりました。

そういう課題を解決する方法は、今余っている外国人枠だと思います。FWやボランチがいればと思ったことは一度や二度ではないので、ミシャが広島時代にミキッチを発掘したようなルートはきっと持っていると思います。是非、もう一回り大きくなった浦和を来季は見たいと思います。
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グアルディオラの格上戦術(バイエルン対広州)

2013-12-20 18:14:34 | ワールドサッカー
クラブW杯準決勝、バイエルン(ドイツ)対広州恒大(中国)を見ました。バイエルンの試合はちょっと前の欧州CL、CSKAモスクワ戦を見てある程度イメージはありますが、この試合はグアルディオラが「クラブW杯は準決勝が難しい」とコメントしたように、格上だからこそ策を練るという姿勢が見られました。

そのサッカーは、グアルディオラが率いてクラブW杯を2度優勝させたときのバルセロナのサッカーに似ていて、最終ラインは高く保つ、ボール支配率は70%前後、相手のカウンターには帰陣を早くして未然に芽を摘むといった、バルセロナを勝たせたときのノウハウと同じものも見られました。

今回のバイエルンは、ロッベン、シュバインシュタイガー、ミュラーを負傷で欠いています。彼らは皆中心選手で、これだけの選手がいなくなったら浦和あたりではチーム力が落ちるでしょうが、バイエルンは欧州CLとの連戦に備えて選手層を厚くしており、これくらいの事態は想定内というチーム力の強さを見せました。

その中で、目に付いたのは1ボランチのポジションチェンジと、GKノイアーの驚異的な推進力でした。1ボランチはテレビの布陣ではラーム(21番)となっていますが、実際に1ボランチの位置を見ると、クロース(39番)やチアゴ(6番)が交代交代で穴を作らないように埋めています。

バイエルンの4-1-4-1は1ボランチが弱点のシステムなので、開幕前のグアルディオラの練習では意図的に1ボランチを控え組の4人で挟ませる、最悪を想定したトレーニングをしていました。それに対するグアルディオラの解がこのポジションチェンジで、クロースあたりはしっかりミスをせずにパスを散らす、アンカーの役割をしっかりこなしシュートまで放っていました。

また、広州のカウンター対策はGKノイアーでした。広州もアジアチャンピオンですから、何とか一矢報いようと長い距離のスルーパスにFWムリキ(11番)を走らせる攻撃を狙ってきました。しかし、GKノイアーの瞬発力とパスを読んだ動きは速く、広州のパスは通らずにクリアされました。そんな格上だからこそ策を練るという姿勢は、この試合から感じることはできました。

広州は中国人と韓国人の7人で守り、南米の3人で攻める極端なサッカーでしたが、アジアの戦いではここまでパスが回せない展開はなかったと思います。プレスを掛けることはできず、相手ボールの前に消耗させられて攻撃を機能させられなかった、広州の完敗だったと思います。
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