日本サッカーのパイオニア(カズ)

今日は連休最終日ということもあり、千葉戦の即日更新はできるかどうかわからないので、サッカーの思い出のネタにします。日本サッカーのパイオニア、カズ(三浦知良)選手の思い出です。

1967年生まれのカズは、Jリーグの開幕時点で26歳と全盛期で、日本サッカーを引っ張っていく存在として注目されていました。日本代表の待遇をプロにふさわしいものに改善したのも最初はカズの要望だったと聞いたことがあります。

そんなカズのゴールで、一番印象に残っているのは、1993年W杯アジア最終予選の韓国戦でゴール前に入り込んで左足で合わせたゴールです。シュート自体はそんなに美しいものではありませんでしたが、あの試合の時点では日本は1勝1敗1分けと本当にぎりぎりの状況で、韓国に勝つことがW杯に行く為の条件でした。

結局は「ドーハの悲劇」でW杯には行けませんでしたが、あのカズのゴールは本当にしびれました。「足に魂込めました」と名言も残しています。カズはフランスW杯予選でも主力として期待され、城と2トップを組み、最終予選の初戦のウズベキスタン戦でなんと4ゴールの活躍でした。

最近、開催された城の引退試合で、この2トップが実現し、カズと城がひざまずいてボールに触るというウズベキスタン戦のポーズを、久しぶりに見ることができました。しかし、その後のカズは苦難の道のりでした。ウズベキスタン戦の後、ぱったりとゴールを決められなくなり、それまでは途中交代はありえない選手だったカズは、岡田ジャパンになってからはしばしばベンチに下げられています。

その結果、W杯落選ということになるのですが、日本サッカーのパイオニアだったカズに、何とかW杯の舞台を踏ませてあげたかったという思いは、日本人の多くが持ったことと思います。しかし、この悔しさがあったからなのか、カズはいまだに現役を続けています。

今は、カズに憧れてサッカーを始めた少年たちがプロになってきています。そんな少年の一人だったC大阪の香川真司選手も、カズからユニフォームをプレゼントされて感激していました。

カズは今でも、横浜FCのチーム内持久力テストで、上から3番目だったというほどの自己管理を徹底しています。いつかはピッチを去る日は来ると思いますが、ここまできたら悔いのないように、残された日々を精一杯戦って欲しいと思います。