お父さんの底力。

寅さんとか長島監督とかによく例えられるお父さん。ついに脳梗塞で倒れました。しかしマイペースさに変わりなし!

やりたい放題のお父さん(H27.10.30)。

2015-10-31 00:38:58 | Weblog

さて、お父さんは週1でリハビリ病院に通っています。

結構遠いところにあるので、一人でバスで行くのは不安があるのです。

リハビリの日は私は仕事があるので、代わりに弟に

ついていってもらっているのです。

遠いのでタクシーで行ってね。バスはまだ危ないから。

絶対付き添いはつけてね。杖ももって。

と主治医の先生も言っていました。

1回目はタクシーで付き添い付き。よしよし。

2回目はタクシー+バス。付き添い付き。ん?

3回目はバス。付き添い付き。んん?

そして4回目。

「今日は一人でバスで行ったぞ。あいつ(弟)はもうついてこなくていい!って断ったんだ。

そうしたらよぼよぼしたおばあさんが乗ってきて、また若者が誰も席を譲らないから

オレが譲ってやった!

と、得意満面。

よぼよぼしている老人。

それ、あなたもですから!

だいたい若者もスマホばっかいじってないで(想像)さっさと席譲れよ!!

よぼよぼ同士が揺れるバスの中で席譲り合ってるのにさー!!

 

「帰りは(いろいろ工作する)道具を買ってきて、喫茶店寄って帰ってきた。

パンも食べてきた。でおなかいっぱいだからまだ夕飯食べてない」

(私が帰ってきたのがよる10時くらい)

カロリー制限も規則正しい食事もめちゃくちゃです。

「それでおい、オレが買ってきたまんじゅう、お前どこやった?」

もー調子に乗るなよ!

せっかくカロリー制限食作ってんのに意味なし!

また無気力に襲われる私とはうらはらに

お父さんは今日は意気揚々としています

 

 

 

 

 

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実況!障子紙のはりかえ!(H27.10.29)

2015-10-29 22:14:02 | Weblog

お父さんが今いる部屋は1階の和室です。

和室に絨毯を敷いて、その上に電動ベッドを置き、寝ているのです。

本当は二階の自分の部屋で寝たくてたまらないお父さんですが、

それだけはかろうじて言うことを聞いて1階で寝ているのです。

 

いつも出歩いていたので、家にいると退屈で、なにかしたくてたまりません。

そしてふと目についたのが障子。

もう十何年も張り替えてないので、黄ばんで破れています。

 

「よし、今日は障子を貼るぞー!」

いつの間にか調達した障子紙やのりを前にして張り切るお父さん。

だいたい何年も何年も年末の大掃除の度に頼んでいたのに

いつも出かけてしまって全然やってくれなかったのに、

何も今やらんでも

 

しかしここで問題が発生しました。

じゅうたんが部屋の幅より大きいため、障子にかかってしまっていて外れません。

どかそうにも、隅の方に重いスチールの棚がのっているのでじゅうたんがまくれないのです。

これ大変だよ、あきらめようよ。

と言っても無視。断固としてやり遂げようとしています。

どーしてこんなときばっかり

と、少し目を離した隙に、不自由な手で棚を動かそうとして

倒しそうになってます。

危ないって!!

なんとしても聞きません。

私の力じゃ棚、重すぎて支えきれない~!

 

幸いうちにいた弟を呼んで、なんとか棚をずらしました。

ところが遮る物がなくなったはずなのにやっぱり障子、はずれません。

そーです、長年の間に歪んではずれなくなっていたのです。

こりゃ、やっぱ無理だ。やめよう。

という子供たちの声が聞こえないのか激しくがたがた障子を揺らすお父さん。

もう、障子紙の中に指五本とも入っちゃってます!

 

私は仕事にでかけなければなりません。

頼む、弟よ。

私は不安な気持ちがイッパイのまま出勤しました

しかし、帰る頃には何とかなってるだろうという

ちょっとした期待も。

 

そして夜、9時ころ帰宅すると…

 

障子紙だけやぶいたふすまが廊下に立てかけられ、

スチールの棚は部屋の真ん中に、棚に載っていた荷物はその回りに散乱。

泥棒に入られた後のようになっているところで

お父さんはTVをみていました。

途中で飽きたらしい。

やっぱりな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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お父さんが謝った!(H27.10.27)

2015-10-27 22:50:57 | Weblog

この間、もうお父さんのカオも見たくなくなって、

もうほっとこうかなー、こっちもその方が楽だし!

と思ったのですが、やっぱり食事だけは作らないと

甘い物食べたい放題になるなーと思ってしぶしぶ食事の用意をして、

父を呼びました。

すると、

「この間はごめんな、オレもついイライラして」

と、謝ったのです。あのお父さんが!

私は思わず

「どうしたの、謝るなんてびっくり。」

と言ってしまいました

なんせ、お父さんの辞書に反省と言う文字はない。

 

するとちょっとしみじみとして、

 

「思い出したんだけど、オレも介護しているとき

さんざんおやじに文句言われて悩まされてな。

仕事の合間を見て一生懸命世話してるのにのに

まだいろいろ不満を言うんだ。

やりきれなくてなあ。ああ、あれと一緒だと思ったんだ。

やっぱり思うようにできないことが多くて

イライラするんだな。悪かったな。」

 

いやー、人間はなんでもやっぱ経験するもんです!

本や人に言われたことでは人は変わらない。

いくら感動したとか言っても経験の力にはとても及ばない、と私は思う。

 

お父さんがこんな反省ができるようになったのも、

おじいちゃんに苦労したせいで、そう思うと私にとっては

おじいちゃんありがとう、です

私も

「いろいろ口うるさくしてごめんね。そりゃお父さんも

いやだよね。」

と素直に言えて、珍しく美しい会話ができました

 

まあそうはいっても、実際はというと相変わらず

お父さんはやっぱり自分勝手にやるんだろうし、

私はそれにキーキーするんだろうけど。

人は一朝一夕には変わらない。

それもまた真実!

 

 

 

 

 

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長い間介護をやっている人って本当に偉いな。(H27.10.26)

2015-10-26 22:21:36 | Weblog

そういえばこの間お父さんがキレた後、

私も父の顔を見るのもすっかり嫌になってしまって

その日は残業をして帰ったのが10時近くだったんだけど

お父さんはリビングで大音量でTVを見っぱなしだったので

そのまま空きっ腹をかかえて部屋にこもって思ったわけです。

 

「本当に何年も介護をしている人って偉いな~」

 

もうずーっと灰色の生活をしているように思っていた私ですが、

よく考えたらまだお父さんが入院してから2ヵ月、

家に帰ってきてからはまだたったの1ヵ月。

なのにこんなにイライラしたり疲れたりしている。

しかも介護の程度はぜんぜん軽い方だと思うのに、

もうときおり、殺意がわくことがある

シンボーのきかない私。

まーそりゃ、お父さんの子供だからな。

 

何年も何年も介護したあげく、思いあまって殺してしまった

という事件が時々あるけど、無理もない、と私は思う。

むしろそんなに何年もじっと耐えて介護をしていたっていうのが

すごいと思う。

それで有罪になるのもなんだかやり切れない。

それまでのその人の辛抱は何にも評価されないのか?

その人を支えなかった人たちに罪はないのか?

 

 

結局、自分だけが介護者、

対する相手は介護の相手だけ、

という環境が一番人を追いつめるんだと思う。

つらいのは、

一緒に手伝ってくれる人がいない、とか

わかってくれる人がいない、とか

いざというときかわってくれる人がいない、とか

先に希望が見えない、とか

そういうところだと思う。

 

実務的に介護を助けてくれなくても、わかってくれる人がいるだけでも

ずいぶん気持ちに余裕がでると思う。

私も少しでも友達と会って話をしたいんだけど、

そんな時間が全然ないんだよねー。

これ書く時間だって寝る時間削って書いてる

 

お父さんになんでもいいから生きていて欲しい、

元気で笑っていて欲しい、

と思ったのは本当だけど、

やっぱり理想は

父さん元気で留守がいい。

なのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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オレを殺す気か!(H27.10.24)

2015-10-25 00:55:23 | Weblog

ついにお父さんがキレました

私も無理してたよ。

食事ちゃんと作ったり、いろいろ段取り組んだり、

まるで私のキャラじゃない~!!

でもがんばってやってるのは、お父さんにまた倒れて欲しくないからだし、

でも結局お父さんは好きなようにやりたくて、勝手に出かけたり食べたりしてるし。

 

私はいつも頭に来ていたワケです。

なんで好き勝手やるのか?

まー私のほうにも正直被害者意識がなくもなかった。

今まるで自分の時間がない。

友達に会いたいし、喫茶店でのんびりしたい。

ゆっくり本も読みたい。

なのにまるで出かける時間なんてなくて、仕事も忙しくて

生活が灰色。

仕事以外の時間はすべてお父さんの為に使っている。

それなのに、ちゃんとやってくれない!

むなしい

 

しかしお父さんはお父さんなりにがまんしていたみたいです。

まんじゅうふたつ食べたいところをひとつでがまんしたり

二階までのぼりたいけど途中まででがまんしたり。

 

それでついにお父さんは今日、

「オレを殺す気か

と怒りだしたのです。

よっぽどうるさく口出しされて

自由にできないのが我慢できなかったみたいです。

「自分のことは自分でわかる!!

子供じゃないんだ!!」

と、超怒ってました。

しかし…

こんなにやっているのに

「殺す気か!」

と言われたのにはマジ、凹みました

怒る気力もないわ。

とりあえず寝よう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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