お父さんの底力。

寅さんとか長島監督とかによく例えられるお父さん。ついに脳梗塞で倒れました。しかしマイペースさに変わりなし!

公開講座花盛り。

2007-07-31 11:36:26 | Weblog
さて、最近国立や公立の大学でもなんとか採算性?(国は補助しないから自分でなんとかしろ)とかで、いろいろ経営を工夫しようとしているようです。
その中のひとつが公開講座とか市民講座。
私はそういう講座が好きで、よくチェックしています。

例えばこの間参加した某農業大学での園芸教室は、このカネカネの世の中にあって、商売慣れしてなくて(~o~)、格安で先生は素朴で親切、世の中まだ捨てたもんじゃありません(~o~)。
先生方にとっては研究の時間をこんなことに使って不本意でしょうが、私たち庶民にとってはうれしい試みです。



あ、でも、その分、おばちゃんたちの苗の取り合いとか、関係ない農場まで入って花を採ってくる行動とかには引きました。先生の講義より自分の取り分に必死。なにしにきたんじゃ~



という話をお父さんにすると、公立高校に勤めていたお父さんは、

「あ、そういえば俺もやったぞ、市民公開講座。何かやってくれって頼まれてなあ。」

と。工学部をでているので電気関係の話でもしたのかなあと思ったら

「催眠術について。」

だって。関係ないじゃん。

たしかにお父さんは催眠術に凝ったことがある。
その知識は古本屋の本のみ!
そんなの人前でしゃべっていいの~?

「200人くらい入ったかなあ、舞台に人上げて、実際催眠をかけたりしてなあ。」
だって。

「えー、それ、かかったの?」
「もちろん、ちゃんと催眠状態になったさ。ウケたぞ。」

・・それはきっと、気を使ってくれたに違いない。
それにしてもお父さん、度胸あるっていうか、知らない間にムチャやってるし。

黙り込むお父さん。

2007-07-25 11:03:49 | Weblog
さて、「お父さんが衰え始めている」という現実を受け入れなければならない私ですが、頭ではわかっていても、気持ちがなかなかついていきません。

最近、お父さんの薬を持ち歩きやすいよう、ピルケースに飲む時点ごとにつめかえているのですが、先日のこと。
お父さんがちまちまなにかやっているので見ると、私が朝昼晩、とつめた薬を全部だして、わざわざ種類ごとに分けている。

「お父さん、何やってるのっ?」

「飲みやすいようにな、種類ごとに分けているんだ。」

「飲みやすいようにって、ちゃんと朝昼晩、そのまま飲めばいいように分けてあるんだよ、なにやってるの?意味わからない!」

お父さんがこういうことをしたのは2回目。
私は気が動転したあまり、つい非難してしまった。

ワンマンのお父さんをこんな上からの態度で接したことはありません。
今までだったらこんな無礼な態度、許されません。
烈火のように
「お前、何様のつもりだ~!!」
と怒ったでしょう。

なのに、お父さんは急に黙り込んで、新聞を読み始めました。
私の言っている意味がわからなくて、ごまかしたのか、それとも・・・。


お父さんごめんなさい。
ささいなことで、動揺する自分がいやだ~!!



リラックス(←深呼吸)・・どっしりゆったり・・どっしりゆったり・・大丈夫!俺にはできる!
(昔お父さんに教わった自己暗示・・の応用

果たすべき義務は果たした。

2007-07-24 22:51:46 | Weblog
この間お父さんと話していたら、

「ああ、でも俺はやるべきことはやったからな、もう別に思い残すことはないんだ。」

と言い出して、

「国民の三大義務もきちんと果たしたしな。子供も育てて教育を受けさせたし、よく働いたし、納税もきちんとしたしな。」

と。
なんか胸が痛いなあ、と思ったのは、お父さんが終わりが近いようなことを言ったさびしさ・・のせいばかりではなく・・。

実は今仕事を辞めていて、独身の私は、みっつ中ふたつは義務を果たしていない!
すまん、国。

ボケの初期の兆候。

2007-07-22 23:05:39 | Weblog
「ボケを知りボケとつきあう」(十束史朗)という本に載っていたボケ(認知症)の初期の兆候。
お父さんにあてはまるものがかなりありました。それは、

物忘れが激しい。
同じことを繰り返し言ったり聞いたりする。
呆然と立っていたり、あらぬ方向を見てぼんやりしていることがある。
ガラクタのようなものを拾ってきて集める。
気分がゆううつでふさぎこむ。
気分が高揚してごきげんで爽快な様子。
のんきで幸福そうな様子(多幸)
笑いが止まらないことがある(感情失禁)

・・うーむ。やはり。
でも、もともとそうだったって言えばそうだったし、お父さんの場合、判断がむずかしい。ゴミ拾ってくるところとか。人の話は聞いてないから何回も聞きなおすし(~o~)。
でも最近変わったなと思ったのであてはまってるのがふたつあった。
多幸と感情失禁。
おや?、と思った反応だった。今まであまりみたことないので。
お父さんは無症候性脳梗塞というのを今までにおこしているのですが、それも認知症になりやすいひとつの要因だそうです

まあ、まだ軽いボケ程度の人をボケ扱いするのも失礼な話だと思うけど(こんな文章書いてるの知ったら激怒すると思う)、やっぱりボケというのは速さの差さえあれ、徐々に進行していくようなので、覚悟を決めておいたほうがいいなあ、と改めて思いました。




よけいストレスたまった。

2007-07-22 22:20:55 | Weblog
さて、この間兄に電話したとき、つい不安を口にしそうになり、言ってもしようがないか、と「やっぱいいや。」
と言ったら
「何だ。言え言え。」
としつこいので、この不安を相談してみると案の定、

「それでどうしたいの?言っててもしようがないこと言ってもしようがないじゃん。」
とうんざり口調。

私がしっかりしてないとねえ、と思ってるんだけどさ。などと言ってみると、
「やるべきことわかってるなら人に言うこともないじゃん。」
とあきれ口調。

だからおめーに言うのやだったんじゃ~!!

だいたい兄に限らず、男の人は具体的な答えのあるような事しか聞いてくれないような気がしますよ。
それは正しい。正しい態度だと思う。
だけど、余裕のないとき、埒のあかない心のもやもやを聞いてもらうと、それだけで心が落ち着くってことがあるんだよ~!!
こっちもどうすればいいかはわかってるけど、なかなかできないから困ってるんじゃん!!

あー言うんじゃなかった。
余計ストレスたまった。2度と言わねー!!

あー、でも兄は基本的にはすごいいい人です
だいたい話聞いてくれない男の人は性格いい人が多い。さっぱりしすぎてんのかなー。
たぶん考えても仕様がないことはほんとに考えないんだろうなあ。目標あるのみ!て感じで。

ああ、あんな割り切った性格になりたい