お父さんの底力。

寅さんとか長島監督とかによく例えられるお父さん。ついに脳梗塞で倒れました。しかしマイペースさに変わりなし!

ケンカしたわけ。

2008-01-04 17:52:37 | Weblog
で、もともとのケンカのワケが、バスに乗り遅れる!だった。
バスに乗り遅れてもいくらでも電車がある。電車のほうがはやいし。
だけど電車のほうが何百円か高いのだ。
だからどうしてもバスに乗りたいのだ。

でも、薬のほうがずっと大事だろう!

ちなみにあまり飲む薬の量が多いので、一回ごとに薬局でパックしてもらおうと思ったら、手数料がかかることがわかって、かたくなにパックさせない。
一回こっそりやったら死ぬほど怒った。心臓と血管に悪い。
本当にお父さんのケチ道は筋金入りだ。
命がけのケチ。

俺がそんなにボケてると思うのか!?

2008-01-04 17:26:45 | Weblog
正月早々ケンカしました。
お父さんが急に田舎に帰ると言い出し、私が慌てて薬を朝昼夕寝る前とそれぞれパックしていると、やけに急いでるお父さんが
「そんなのいい、俺はそれくらい自分で分けれるから!」
と大声出し始めた。
私もそう思っていた。
けれど、ある日一応お父さんが分けた薬を調べてみると、かなりめちゃくちゃにはいっていたのだ。量が微妙で、きちんと飲まないとへたすると命が危ない薬もあるのに。
ショックだった。
何でも自分で自信満々でやってるから、そんなことはまさかないと思ってた。
大切な薬だけでも覚えてもらおうとマークつけたりしてるのに、ぜんぜん覚えないし。
どういうつもりで真剣に覚えようとしないのかわからない。覚えられなくなっているのかもしれない。
もともと細かいことが嫌いなひとだから、よくわからないけど。
とにかく自分でやらせると危ないことだけは確かなのだ。
でも、
「お父さんめちゃくちゃに分けてたじゃん。」
とは言えない。
本人にショックを与えるからだ。
「よけいなことばかりしすぎだ!」
なおも怒鳴るお父さんに私もカッとなって
「ちゃんと飲まないと死ぬよ!」
お父さんは怒って
「それくらい自分でできるわ!お前は俺がそんなに・・そんなこともできないほどボケたとでも思ってるのか!!」
と言った。
できないじゃん。とは言えん。

お父さんは言葉が出てこなかったり、物忘れがひどくなったり、自分でもうすうすこのところの急な衰えを感じているんだろう。だからあんなに怒った。
お父さんは怒ってるけど心が泣いている気がした。

強い人が衰えるときは、弱い人が衰えるときより、ずっと哀しくてつらいと思う。
本人も回りも。
私も泣きたかった。

でも結局、なるようにしかならない。
心がくじけてしまうほうが病気より問題だと思う。
もっと気持ちを大きくしなきゃ。