お父さんの底力。

寅さんとか長島監督とかによく例えられるお父さん。ついに脳梗塞で倒れました。しかしマイペースさに変わりなし!

トイレの棚が、やっぱりかたづけられない。

2021-08-01 22:15:24 | Weblog
二箇所あるトイレのうち、あまり入らない方に入った。洗面台の横に、お父さんが旅館から持ち帰った歯ブラシが山ほどおいてある。長年使ってないから、もう包装しているビニール袋が埃っぽい。
ああ、元気な時はよくダンス仲間と激安旅行に行ってたなー。お前も一回くらい来ないか、なんて言ってたけど、なんて考えているうちに色々思い出した。

川で釣った魚を料理してもらうのが楽しみ、マグロの解体ショーとかやることもあるんだ、とか、老人仲間たちと温泉街のスナックに行ってばばあばっかで驚いた(自分の方がよっぽどじじい)、とか(⌒▽⌒)、同室のやつのいびきがひどくて参るよー(お父さんのいびきもそうとうなもん)、とか。
2泊3日、新宿からの送迎バスつきで1万円という信じられない安さ。
安い、ってことがまた何よりも喜びの種だったんだよね。
数年前まであんなに元気いっぱいだったのに、亡くなってしまったなんて本当に信じられない。いまだに。

お父さんのガラクタの山を捨てると、思い出す機会まで捨てるという気がする。
時とともにどんどんお父さんのことを忘れていく。
モノをみると思い出すんだよね。

ほんと、さっぱり片付いた家に住みたいのに、やっぱりなかなか片付けられない。
ぜんぶバッサリ、ってわけにはなかなかいかない。
棒倒しのように、少しづつ、少しづつ捨てている。
お父さんの気配がなくならないように。