さて、先日誕生日だった私ですが、お父さんが珍しく
「お前誕生日だったろ。プレゼント買ってやったぞ」
と包みをみせるのです。
思い起こせば幼少期、おねだりをほとんどしなかった私が、
一度だけしたことがありました。
それは妖精の人形の家。
ものすごく欲しがっていたのを知っていた母は、何を思ったか、
「じゃあ誕生日のプレゼントにお父さんにお願いしてみたら?」
と言ったのです。
なんだか嫌な予感がしつつ、母が言うなら、と恐る恐る父に人形の家が欲しいと言ってみると
いきなり激怒!
「何をぜいたくな!!俺が毎日死ぬ思いで働いて(←昔から言うことがおおげさ)
稼いできた金をそんなものに使えるか〜!いい気になるな〜!!」
私はただただ号泣しつつ
「言うんじゃなかった!」
と思っていた‥。
‥いかん、幼少期のトラウマを思い出した
そんな父が誕生日プレゼントとは。
包みをみると、またもやテレビショッピング。
浅底の底が波型になっている大きななべでした。
ステーキとか焼くとおいしそうな焼き目がつきそうなやつ。
「これでおいしそうなステーキが焼けるんだ。
今日はステーキにしよう!
あとなあとな、ハンバーグとかすき焼きとか、
なんでもできるんだぞー」
って自分が食べたいだけじゃん。
テレビショッピングみてて食べたくなったに違いない。
「お前、いいなべが欲しいって言ってただろう」
‥言ってません。
だいたい、お父さんがどこからともなく次々に持ってくる小さな鍋4つとか
フライパン3つとかで
もう調理器具置く場所はありません(捨てると怒るし)。
「これは最高ななべだぞー、よかったなー。」
一人でご満悦なお父さん。
なんだかむかつくけど、
しかたないから、その夜はステーキ肉買ってきて、作ってあげました。
ま、おいしかったけどね。
できたら次は現金でお願いします