先日、介護施設に入っている叔母を訪問してきた。
私が父の介護をしている時は、おばはまだ元気で、一人で出歩くことも運転することもできていた。
昔は叔母とたまにお散歩したり買い物したり、美味しいものを食べたりするのが楽しみだった。
私が父の介護でゆっくり会うこともできなくなったので、父が亡くなったらきっとまたおばと昔のように遊びに行こう、と思っていた。
それなのに、私は父が亡くなった後すぐ骨折して、1年以上ただリハビリに追われていた。
その間に、おばは腰を悪くし、膝を悪くし、気がつけば車椅子から立てなくなって、家を出て介護施設に入所してしまった。
今では、少し認知症も始まっていて、普通の会話をするのがだんだん難しくなってきている。
あれよあれよという間にここまできてしまった。
父が亡くなった時はまだしっかりしていたのに‥。
叔母はまだ70代半ばだ。まだ10年くらいは元気でいてくれると思っていたのに。
最近、本当に思う。
すぐ会わなきゃだめだ。いつどうなるかわからないから、と。
特に年上の人に対しては、そのうち、とか言ってちゃだめなのだ。
すぐ、行ける時すぐ会いに行かなきゃ!
そしてしゃべれるうちに、意思の疎通できるうちに、たくさんしゃべって、たくさん笑って、その時を楽しもう。楽しんでもらおう。
それも過ぎ去っちゃうけど、結局忘れられちゃうかもしれないけど。
おばさんは今のところ、本当に楽しかった思い出だけは覚えている。
私は、私のことを覚えているうちに、おばさんになるべく会いに行こうと思っている。
お父さんは晩年よく言っていた。
「なるべく楽しめよ!」
それは、お父さんの生き方でもあった。
楽しみ優先しすぎて、やらなきゃならないことはほったらかして逝ってしまったのはちょっとどうかと思うけど!
でも、最期は大変だったけど、全体的にお父さんの人生は愉快だったと思う。
本人的には。
老人がみんな、楽しそうに笑っていてくれたらいいなと思う。
そう思う自分の心が失われないといいなと思う。