そういえばこの間お父さんがキレた後、
私も父の顔を見るのもすっかり嫌になってしまって
その日は残業をして帰ったのが10時近くだったんだけど
お父さんはリビングで大音量でTVを見っぱなしだったので
そのまま空きっ腹をかかえて部屋にこもって思ったわけです。
「本当に何年も介護をしている人って偉いな~」
もうずーっと灰色の生活をしているように思っていた私ですが、
よく考えたらまだお父さんが入院してから2ヵ月、
家に帰ってきてからはまだたったの1ヵ月。
なのにこんなにイライラしたり疲れたりしている。
しかも介護の程度はぜんぜん軽い方だと思うのに、
もうときおり、殺意がわくことがある
シンボーのきかない私。
まーそりゃ、お父さんの子供だからな。
何年も何年も介護したあげく、思いあまって殺してしまった
という事件が時々あるけど、無理もない、と私は思う。
むしろそんなに何年もじっと耐えて介護をしていたっていうのが
すごいと思う。
それで有罪になるのもなんだかやり切れない。
それまでのその人の辛抱は何にも評価されないのか?
その人を支えなかった人たちに罪はないのか?
結局、自分だけが介護者、
対する相手は介護の相手だけ、
という環境が一番人を追いつめるんだと思う。
つらいのは、
一緒に手伝ってくれる人がいない、とか
わかってくれる人がいない、とか
いざというときかわってくれる人がいない、とか
先に希望が見えない、とか
そういうところだと思う。
実務的に介護を助けてくれなくても、わかってくれる人がいるだけでも
ずいぶん気持ちに余裕がでると思う。
私も少しでも友達と会って話をしたいんだけど、
そんな時間が全然ないんだよねー。
これ書く時間だって寝る時間削って書いてる
お父さんになんでもいいから生きていて欲しい、
元気で笑っていて欲しい、
と思ったのは本当だけど、
やっぱり理想は
父さん元気で留守がいい。
なのだった