お父さんの底力。

寅さんとか長島監督とかによく例えられるお父さん。ついに脳梗塞で倒れました。しかしマイペースさに変わりなし!

懲りずに自転車に乗る父!(2)

2018-10-30 21:29:52 | Weblog

話を聞くと、自転車で転んだ時、頭もガードレールにぶつけ、

左を下にして転んだそう。幸い道ゆく親切な人に助けられ、

家まで送ってもらったそうだ。救急車呼びますか、と言われたけれど、

「救急車呼ぶと結局お前がこなくちゃならなくなると思って、

家に帰ってきて自分で手当てした」


そうです。私は零細企業で働いていて代わりの人員がいないのですが、

何回もお父さんの救急受診のために急に仕事にいけないことがあって、

もうがけっぷちなのです

それだけは覚えていて気を使ったか、と思うとまあ不憫な気持ちも

ほんーの少しだけ起こります


頭も打っているので、結局、皮膚科、整形、脳外科と受診しました。

幸い頭と骨には異常なかったけれど、皮膚科の先生には、

「よく救急車呼ばなかったね」

とあきれられました。皮膚の状態は、

「ちょっと手に負えないから形成の先生に交代する。移植するかも」

と言われました。

 

で、お父さんが耳にタコが出るくらい言っていたのが。。

「いやー、行きは大丈夫だったんですよ、調子よく乗れたんだけど、

帰りに荷物いっぱいハンドルにかけてたらバランス崩して。

行きは大丈夫だったんだ行きは。」


どうやら、デイサービスの車の中から見た、最近できたスーパーにいきたくてしようがなかったようです。

じゃがいもとか重いものばかり入ったレジ袋が二つ、テーブルにおいてありました。

自分を過信するにもほどがあるよ!

と思う側から

「行きはだいじょうぶだったんだ、行きは」

と言い続ける父。


‥こりゃまたやるな、リベンジ。


懲りずに自転車に乗る父(1)

2018-10-29 20:29:30 | Weblog

ええ、自転車だけはだめだって、口を酸っぱくして言ってたんです。

私もケアマネさんも。

お父さんはどこかにやにやしながら「ええ、ええわかってます。」

って言ってたんです。それが事件から二日前のことでした。

 

そして今日、仕事で遅くなって帰宅した私が見たのは、血だらけのシーツと

横たわる父!事件か!!

 

話を聞くと、

「転んじゃったよ、自転車で。」

乗ったんかい!!あんなに何回も念押していたのに!!

疲れた私は、怒りで頭が変になりそうでした

もう知らん!自業自得だ!

といったん部屋に戻ったものの、やっぱり化膿が気になって傷を調べました。

左腕の皮膚ずるむけ!自分でなんとか巻いた包帯(むくみ用のやつだけど)がもう真っ赤にそまっています。

とりあえずベッドに腰掛けさせて、お湯で洗い(痛い痛いと騒いだけど)、ゲンタシン軟膏(抗生物質)を塗ってガーゼを重ねて覆い包帯で巻き直した。血は止まらず、じくじくとしみだしています。

これは素人には無理か。もう夜中の2時だけど救急車呼ぶレベルか?

でもまあ、これほどの範囲ではないけれど、お父さんにはよくある傷。

明日は仕事休みの日だし、病院には明日でいいだろう、と寝た。(続)