お父さんの底力。

寅さんとか長島監督とかによく例えられるお父さん。ついに脳梗塞で倒れました。しかしマイペースさに変わりなし!

キャビネットの片付け。

2021-03-28 16:20:35 | Weblog
最近、食卓ではお父さんの座っていたところに座っている。
椅子はお父さんのだけ、キャスター付きの事務用の椅子(座ったまま動ける)、椅子の下には細長いぐれーのカーペット(キャスターで傷だらけになっちゃったから)。
そして椅子の背後にお父さん用にキャスター付きのキャビネットが置いてある。

最近私もその上に自分用のお菓子だの、事務処理的な書類だの、読みかけの本だの、置くようになった。すると‥なだれ落ちてくる。
すでにキャスターは山盛りなのだった。

お父さんのものは捨てようとするとなんだか動悸がして、捨てられなかったんだけど、
ついに、
「うがー!なんだかもう、じゃま!」o(`ω´ )o
という気持ちが勝って、整理を始めたのだった。

お父さんが好きだった船旅のパンフレット。
お父さんが好きだった社交ダンスの本。
腎臓病の会の冊子。献体のパンフレット。
くぎ。メガネ、メガネ、メガネ‥いくつ持ってるんじゃ!
なぞの道具数点。爪切り。
病気がひどくなる前に飲んでいた薬。タッパー入り。
細かく区切られた薬用にしてたプラスチックの大きい入れ物3つ。
血圧計の空き箱。
肩たたきと電気肩たたき器(使ってみたらヤケクソみたいにガンガン叩いてくる。痛い!)
大きな辞典数冊。
兄の結婚式の時の写真(あの頃は若かった〜)
兄の家族と行った船旅の写真(「俺が計画して費用も全部出したのに、みんな『親孝行な息子さんですねー』って言うんだ。そうですねって合わせといたけどな」(>▽<)って言ってたなあ〜)
家の建て替えの見積もり(ああ、ちゃんときれいにしておいてくれたらよかったのに‥本気ではなかったしな( ̄◇ ̄;))
10年以上前に旅行行った時に、お父さんにお土産に買って来た日本酒の小さな樽。
(まだ飲んでなかったのか!あの頃は若かった〜)
色々みていたら、あっという間に2時間。

そして、私もイマイチ思い切り捨てられなかったのだ。
雑誌は1冊づつ残して、メガネも空き箱に全部入れた。
ゴミ箱はもうすでにいっぱいになってしまったし。
今日はこれくらいにしておいてやろう(^▽^;)。











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情けは人の為ならず。

2021-03-26 07:16:25 | Weblog
ずっとおとなになるまで、このことわざの意味は
「情けは人の為にならないぞ!甘やかすな!」
という意味だと思っていた私。アホだ😝
本当は、
「人を助けるのは相手の為じゃない。実は助けた本人の為になっているのだ」
という深い意味。
お父さんが亡くなってから日に日にそのことを実感している。


お父さんが亡くなってからしばらくして、私は足を骨折してしまった。
看護してくれる人は誰もいない😱
昔の私だったら途方に暮れていただろう。
しかし!

介護ベッドを頼んだり、保険の手続きをしたり、歩きやすい靴を注文したり、腫れた足用に服をリメイクしたり‥私が超苦手な実用的な作業が、お父さんの介護をしていたことで割とスムーズに進められたのだ。
さらに、お父さんの杖、お父さんのためにつけた手すり、お父さんのために買って使えなかった着やすい服‥全てが即、私の役に立ったのだ。
それに、元々マイナス思考な私が悲観的にはならず、ただ今やれる事だけを考えられるようになっていた。


「あー助かるー。」
と思うことほとんどが、お父さんの介護をしたおかげだ。
本当にしみじみ
「情けは人の為ならず」
を日々実感している。
お父さん、ありがとう😊
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初めて捨てたもの。

2021-03-11 21:04:59 | Weblog
お父さんが亡くなってから、何回かお父さん関連のものを捨てようと思ったが、手に取っては戻す‥ということを繰り返していた。
もう、いらないものが多すぎる!
お父さんが亡くなった暁には整理するぞ!すてるぞ!
と、昔から思っていたのに(^O^)。
全然捨てられない。
もう全然取っとく必要のない、お父さんあてのメモとか、デイサービスとのやりとりのメモ。
献立ノートとか、洗って使い回していた包帯(^◇^;)。
あちこちに置いていた、パンツの替え🩲やオムツと組み合わせたパット。
お弁当のパンフレット。
老人会のスケジュール。
太ったり痩せたりが激しかったから(むくみが引くと実は痩せていた)、その度の買い換えた、SサイズからっLサイズまでの服。ネットで探した、サイドチャック付きのパンツ。
いろいろな記憶が蘇ってきて、捨てようとすると具合が悪くなった^^;。

それが、先日の夜、テレビの後ろあたりに何かごとごとカリカリと、生き物がいる気配がっ!ネズミか!?ごちゃごちゃものが置いてあって、よく分からん。

次の日の朝、少しだけ片付けた。
思い切って捨てたもの。一昨年使っていた大きなカレンダー。
デイサービスからもらったもので、挿絵がかわいく、日付の下に書き込めるようになっている。
そこに血圧体温血糖値、受診やデイサービスやケアマネさん訪問の予定を書いていた。
捨てようと思って見るたびに、予定を見るといろいろ思い出して捨てられなかったんだけど‥
やっぱりネズミの恐怖が勝った(^○^)。

ものを捨てることで、そんな奮闘の日々が何事もなかったように、大したことではなかったように、忘れ去られていくのが嫌だ。
記憶が薄れていくのが嫌だ。
そんなふうに思って、捨てられないところもあるのかもしれない。

あんなに面白くて元気で唯我独尊だったお父さんが、もういないなんて、嘘みたいだ。
お父さんの友だちも同じことを言っていた。


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