お父さんの底力。

寅さんとか長島監督とかによく例えられるお父さん。ついに脳梗塞で倒れました。しかしマイペースさに変わりなし!

涙を流すクリスマスツリー。

2021-12-14 22:38:39 | Weblog
父が亡くなった日、私は病院へと急いでいた。
ホームから改札に降りるエレベーターを待っている間、はやくはやく、とものすごく焦りながら、目の前にみえるクリスマスツリーを見ていた。
駅前にはえている大きなけやきの木。
その木にイルミネーションが点灯していた。
白とブルーの静かな色。
涙が流れ落ちるように、水滴型の光が木の上から下へと流れていくデザイン。
その年初めて飾られたイルミネーションだった。

そのクリスマスツリーが今年も静かに点灯している。
毎日、仕事帰りにその木を見るたびに、あの時の気持ちを思い出す。



2回目の命日で考えたこと。

2021-12-09 20:21:03 | Weblog
早いな、もうお父さんが亡くなってから2年。
本当にあっという間‥のようでもあるし、介護していたのがずうっと昔のような気もする。

寒くなって、仕事帰りに地元の飲み屋の温かい灯りが目に入るたびに、お父さんとご飯を食べたことを思い出す。
仕事帰りに、ご飯作るのがめんどくさくてお父さんに電話すると、たいてい行きつけの飲み屋で早くもイッパイやっている。
ほろ酔い加減のお父さんと駅の近くのチェーンのコーヒー屋で待ち合わせて、近所の回転寿司で食べるのが楽しみだった。

お父さんは飲み歩いているせいで、街のお店にも詳しく
「たまには他のとこに行かんか?」
と誘うので、何回か他のところにも行ったけど、やっぱり私の一押しは回転寿司だった。
気楽だし、おさいふにも優しいし、結構おいしい!なにもかもちょうどいい!
本当に地元にある回転寿司が好き〜(>▽<)。
お父さんと二人、おいしいおいしい、と言って食べていた頃を思い出すと、いてもたってもいられないほどさびしく悲しくなることがある。
でも、去年よりはましかなあ。

お父さんは
「1年くらいたったら、お別れの会をしてくれ。それくらいたてば笑ってオレの思い出話できるだろう」
とかねがね言っていたが、コロナや何かでうやむやになってしまい、結局何もしていない。
お父さんはよく
「お葬式やお墓なんてもんは、生きている人のためのもんだ。
死んじまったらおしめえよ」
と言っていたけど、本当にそうだなと思う。
式をしないと、心のけじめがつけられないってことはあるかもしれない。