お父さんの底力。

寅さんとか長島監督とかによく例えられるお父さん。ついに脳梗塞で倒れました。しかしマイペースさに変わりなし!

理想のお葬式。

2007-01-22 16:08:12 | Weblog
お父さんはよく自分のお葬式について話します。
遺体は大学に献体する事に決まっているので、

「いいか、死んだらすぐ大学に連絡してくれ。半年か一年くらいたったら骨になって戻ってくると思うから、そうしたら親戚と仲のよかった友達を呼んで、温泉旅館で宴会をやってくれ。その頃ならだいぶ悲しさも癒えてるだろう。
しめっぽいのはいやだからな。俺の思い出話でもして楽しく飲んでくれ。」

と。私もそれはお父さんらしくていいなあと思っています(~o~)。
本当にいざ直面したらできるかどうかわかりませんが。

簡単にわからない。

2007-01-17 15:53:18 | Weblog
お父さんは昔は非常にかんしゃくもちでした。会話に少しでも気に食わないことがあるとキレるのです。
今の子供たちはとても大切にされていて、先日も親の精神的虐待は許しがたいなんて記事を読みましたが、
「そうか、精神的虐待の毎日だったのだなあ・・」
と遅ればせながら気がつく私でした。まあ、手もでてたけど。
できのいい兄弟と露骨に比べられるのは日常茶飯事。
負け犬、ばか者、何もできないくせに、でしゃばるな、黙ってろ!・・
悪口雑言の数々の中で育ってきました
子供の話を聞くなんて論外です。
養ってもらってる身でこちらの言い分を聞いてもらおうなんて100年早い。
て空気でお父さんは自分の話をしっぱなしでした。

でも年をとってきて、特にお母さんが亡くなってからですがお父さんは変わりました。
10%くらいは人の話も黙って聞くようになったし(お父さん的にはすごいことです)、怒鳴り散らすことも、口汚く罵ることもなくなった。
本人はすっかりエネルギーがなくなった、と年をとったことをがっかりしているようですが、私にはここにきてやっと、コミニケーションがとれるようになったという実感があります。
そうなってみると、なかなかいない、味のあるおもしろい人だなあと思うようになりました。
あんなに嫌いだったのに、わからないもんです。

だから今、憎くてたまらない誰かがいても、その人を全否定したり、すぐ抹殺しようとするのは早とちりなんじゃないかなあと思います。
その人と自分の全人生をまっとうしてから結論をだしても遅くないんじゃない?
逆に尊敬していた人に失望してしまう日がくるかもしれないけれど、それも含めての人生!(誰だよ)
1人の人にはいろいろな側面がある、ひとつの出来事にもいろいろな面がある、ということが本当にわかってくることが、その人の人生をも豊かにするのではないでしょうか

・・なんか書いてるうちに偉そうになってしまった。ブログて怖い