小網神社blog

東京・日本橋に鎮座する強運厄除の神さま・東京銭洗い弁天の社 小網神社のブログです。

マイナスは不利益か?

2014年12月14日 | 小網神社教学
何かとモノ入りの折節となりました。
「金は天下の回りもの」などと表現されるように、昔の方は金銭のことを「おあし」などと呼んでいました。
ところで「けち」と「質素」との違いはどこにあるか、考えてみたことはありますか。

「けち」とは、自らには「けち」らず、他に「けち」ることを指すようです。
「質素」とは、自らに賛せぬことをいうようなので、両者の差は、雲泥の差があると思われます。
通常、「けちな方」といわれる輩は、プラス要因のみを追い、マイナス要因には目もくれないようにお見かけします。
ことば、行動力、物、財産…、それらは人の心が現れるものです。
特に物や金を出すことをマイナス要因として、他者に「けち」り、与えなかったら、やがてその人は、枯渇してしまうでしょう。
又、その類の人が、人の長の立場にあれば、組織全体が活気を失い、やがて存在しているだけの状態になってしまうと予測されます。

与えることは得ることと、見返り目当ての施しには賛成しかねますが、与えるということをマイナス要因としてとらえる考え方にも賛成しかねます。
しかしマイナスの状態を短絡的にとらえず、そこにとどまらずに先を見れば、自らの不利益にはならないのではないでしょうか。

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