小網神社blog

東京・日本橋に鎮座する強運厄除の神さま・東京銭洗い弁天の社 小網神社のブログです。

金をつかむ者は人を見ず。

2014年12月04日 | 小網神社教学
衆院選が公示され、何かと景気対策が講じられています。
金をつかむ者は人を見ず、とは列子の説符に出てくることばです。
欲のため、すべてを忘れてしまう、という意味です。

先代宮司は、かつて老舗のご主人から、こんなはなしを着たそうです。
「江戸時代は士農工商といって、商人の地位が一番低く卑しいと思われて来た。それは、金儲けだけが先行した結果だろうと思われる」。
まさしく、金儲けだけに傾いているなら、心不在、人間不在に落ち入ってしまうものです。
儲けるという字は、者を信ずる、と書きます。
商いが成立し、そして利益が互いに生じることを意味しているのです。
信頼とは、扱う商品に対する信頼、商品価格に対する信用。
それは手に入れた人が、喜んで使える品物であり、おいしくいただける食品などの「もの」でなければならないでしょう。
これこそが、「心の通ったもの」ということになるのです。

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