内的自己対話-川の畔のささめごと

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パリ・ナンテール大学第三回日本哲学シンポジウム第一日目

2021-11-25 23:59:59 | 哲学

 37分発のTGVでパリに向かう。TGVに乗るのは第一回目の外出禁止令発令の前月昨年2月末以来一年9ヵ月ぶりのこと。同車両内の乗客は7割程度か。私の隣の席は空席のままだった。定刻ピッタリの8時35分、東駅に到着。メトロ7番線でオペラまで移動。RERのA線に乗り換えるためAuber まで地下通路を歩く。2014年6月までパリに8年間住んでいたとき、通勤に利用していたのこのA線だ。当時は新しい車両への移行の途中で、まだ老朽化した車両と半々くらいだった。今はすっかり新車両に入れ替わっているようだ。きれいではあるが、混雑は相変わらず。パリ・ナンテール大学駅で下車。駅を出れば、目の前がキャンパスだ。
 今回のシンポジウム(プログラムはこちら)は、パリ・ナンテール大学哲学部で開催される日本哲学をテーマとしたシンポジウムの第三回目である。2018年、2019年と連続して行われ、2020年も開催が予定されていたが、コロナ禍で延期となり、ようやく今回の開催となった。私も一応主催者の一人に名を連ねてはいるが、実質的にはパリ・ナンテール大学哲学部のティエリー・オケ教授がほとんどひとりで準備してくださった。
 今回は日本からの参加者は遠隔での参加となった。発表者は二日間で14人だが、そのうちの5人はテレビ会議方式での発表である。コロナ禍が落ち着きを見せてから、このようなハイブリッド方式が増えたが、それだけ準備する側には手数が掛かる。現地参加できない発表者にも発表してもらえるという利点は確かにあるが、同じ「場」を共有しているという感覚は得にくいという難点がある。
 今日は、オケ教授による開会プレゼンテーションを含めて7人が発表した。発表そのものもそれぞれに興味深かったが、発表後の質疑応答が活発で、全体として充実した一日だったと言っていいと思う。
 私はオケ教授から頼まれて今日の司会進行役を勤め、最後に発表した。発表そのものもうまくいったが、発表後の反応も活発で、それを通じて私自身考え直すべき点もはっきりさせることができて嬉しく思った。
 シンポジウムの後、パリのカルティエ・ラタンの中心部に位置する Le Bar du Bouillon で参加者たちと会食。十時頃お開きとなる。投宿先のホテルは、そのレストランから徒歩3分のソルボンヌ広場のすぐ近く、パリ・ソルボンヌ大学の真向かいにある Hôtel Cluny Sorbonne という至便のロケーション。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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