内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

コロナ禍によるサマータイム廃止の延期

2021-03-28 23:59:59 | 雑感

 一九七六年に欧州連合加盟国で三月の最終日曜日に夏時間に切り替わるようになってから今年で四十六年目、今年がその最後になるはずであった。ところが、こんなところにもコロナ禍の影響があって、少なくとも来年は維持されることになった。なぜかというと、昨年のコロナ禍以来、夏・冬時間の切り替え廃止に伴う各国の調整が中断し、廃止に向けての準備ができていないからである。十数年前から、毎年夏時間に切り替わる前後に、廃止論が取り沙汰されてきたが、そのたびに様々な理由で実現には至らなかった。その大きな理由の一つが経済的なマイナス効果である。ヨーロッパ諸国間の取引・流通・移動を円滑に行うために中央ヨーロッパ時間に統一されていたわけだが、サマータイムを廃止するならするで、さまざまなシステム変更を必要とし、しかも足並みを揃えないと混乱を来してしまう。ところが、サマータイム廃止後に夏時間を維持するか冬時間するかで関係諸国がまだ合意に達していない。コロナ禍でそれどころではなかったというわけである。ちなみにフランス人の六割近くが夏時間維持を支持している。私もどちらかというと夏時間派であるが、どっちでもいいから早く終わりにしてくれというのが正直な気持ちである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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