内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

国際シンポジウム「『日本意識』の未来」を終えて、小春日和の中、帰路につく

2014-11-02 16:47:11 | 雑感

 今朝早く帰国の途につかれる先生方とは昨晩のうちにお別れのご挨拶をし、今朝は何人かの先生方とゆっくりと朝食を取りながら最後の歓談に時を過ごし、九時半には、それぞれの行く先とプログラムごとに三台の車に分乗するために、他の車に乗られる先生や参加者の方たちと別れと再会を約す言葉を互いに交わしてから、帰路についた。私が乗ったCEEJAの職員の方が運転する車には、他に四人の先生方が乗車されたが、その先生方はバーゼル空港に向う。その前に私一人コルマール駅で降ろしてもらうという手筈。
 車中職員の方が言っていたように、この季節としては例外的な好天に恵まれた四日間であった。CEEJAを囲む山並みにはワイン畑が広がり、紅葉した樹々がそれにアクセントを添え、その上の高く青い空からはいつも柔らかな陽光が降り注いでいた。わずかにそよぐ風の中、日中の気温は十八度くらい。そのような散策日和の中、参加者たちは集会室にこもり、しかも発表の多くはプロジェクターからスクリーン上に投射されたイメージが見やすいようにとカーテンまで閉めてと、まるでこの天恵のような小春日和を楽しむことがなかったことを、「もったいない話だ。私たちは一体何をやっていたのだ」と冗談に車中笑い合った。プログラム最終日の今日一日をコルマール観光に充てる四名だけがその天恵の享受者ということになる。
 コルマール駅で降り、バーゼルまで行かれる先生方に別れを告げ、電車でストラスブールに戻る。自宅から最寄りの駅で路面電車を降りて、いつも通っている屋外プールの脇を通り過ぎるとき、入り口脇の電光掲示板に示された利用者数に目をやる。二百五十名。普段よりかなり多い。ヴァカンス最後の日曜日にこの穏やかな好天であるから、当然とも言える。
 帰宅してすぐに旅行かばんの荷物を整理し、洗濯機を回し、CEEJA滞在中はインターネット接続が極めて遅くかつ不安定だったために返信していなかったメールへの返事をまとめて書く。それから、ゆっくり湯船に浸かり、寝不足と食べ過ぎのゆえの若干の疲れがとれたところで、この記事を書いている。記事を投稿したら、早めの夕食を取り、好きな音楽を聴き、好きな本をあちこち読んでから、早めに就寝するつもり。
 明日からノエルの休暇までは、全開仕事モードの一月半である。












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