内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

中間試験問題作成完了

2022-10-17 23:59:59 | 講義の余白から

 今年度は二年生も三年生も平年の1,5倍の人数で、それだけ試験の採点は大変になるが、どちらの学年も概して授業をよく聴く。私の講義ではノート型パソコンの使用は自由にさせているが、今年は手書きで熱心にノートを取っている学生が少なくない。これはとてもよい傾向だ。
 パワーポイントは入念に作り込むが、それがあるから安心だとノートを取らない学生は、結局試験でいい点は取れない。肝心なことが頭に入っておらず、ポイントもよく理解できていないことが多いからだ。授業中にしっかりとノートを取りながら、私がしつこいくらいに繰り返すことをよく聴いていた学生たちはおそらく来週の試験準備もさほど必要ないであろう。
 来週の中間試験の問題作成を終えたところだ。昨年までの小論文形式は採らなかった。人数が多くて採点に時間が掛かるから、より採点しやすい形式を採用した。語彙・語句・仏訳・説明の四部に分け、配点は各部均等にした。語彙では、授業で取り上げたテキストに使われていた汎用性の高い語彙の知識を問う。語句では、授業で説明した重要語句の中から選んだ五つの語句についてそれぞれ一二行で説明することを求める。仏訳では、授業で取り上げたテキストと内容的に近い未知のテキストを仏訳させる。説明では、授業で取り上げたテキストの一つの内容について説明を求める。
 語彙と語句の復習のためには、それぞれ一枚にまとめたリストを、仏訳と説明の準備のためには、内容的に重要なテキストの抄録を作成し、Moodle にアップした。
 試験時間は一時間と短いから、よく準備してこない学生は、語彙と語句の解答に時間が掛かり、残りの二部に取り組む時間が足りなくなるであろう。よく準備してきた学生は、一・二部をさっさと片付け、残り二部の解答に必要な時間がなんとか確保できることであろう。それでも後半二部は量的にかなり多いから、最優秀の学生たちしかいい点は取れないはずである。
 今週の木曜と金曜には、それぞれの授業で、前期前半の最後のテーマについて話した後、前半の重要事項のおさらいをし、リストと抄録の使い方を説明して締めくくる。