先程ほぼ予定通りに成田空港に到着し、予約してあったモバイルWIFIを指定カウンターで受け取ってから、十五分ほど待っただけで成田エクスプレスに乗ることができた。渋谷で下車し、そこからはタクシーを使って宿泊先に向かう。
宿泊先は「元」実家と今では呼ぶべき場所だが、それに併設されているアパートにちょうど空部屋があったので、そこに滞在できることになった。ありがたいことである。
滞在中は、その「元」実家に置きっ放しなっている私の蔵書を整理しつつ、それらのうちのできるだけ多くをフランスに船便で送る手はずを調え、その傍ら翻訳の仕事を進める。その翻訳企画の担当編集者と会う日も先程26日に決まった。その日までにできるだけ仕事を進めておきたい。
それ以降は、年末まで毎日人に会う。それが今からとても楽しみ。来年夏の集中講義を一緒に担当する院生とはその集中講義や本人の博論について話すだろう。ほぼ二年ぶりに会うフランス文学研究者の方からはその近況を伺うことになるだろう。十数年振りあるいはそれ以上に久しぶりに会う大学時代の友人との会食では一体どんな話になるだろうか。ENOJPの中心メンバーの一人ともおそらく大晦日か年明けに会って、ENOJPの来年の企画や今後の活動の展開の方向などについて話し合う。
ちょっと過密なスケジュールで、ゆっくりはできそうにないけれど、会いたい人たちに会うことが、今年よりも遥かに忙しくなる来年に向けて、気持ちを前向きにしてくれることだろう。
あと二十分ほどで渋谷に着く。