ことばのメッセージ

東日本大震災１周年の各紙にはそれぞれの思いが込められていました。
日本語ってもの凄い力を持っていますから、その力をマスターしたいものですね。
私はなかなか身に付きませんが、新聞の社説やコラム欄の文章力には舌を巻きます。

「時は流れない。雪のように降り積もる。
人は優しくなったか。賢くなったか」
　　　　　　　読売新聞　“編集手帳”より

「もう１年なのか、まだ１年なのかを問われれば、
もう１年が過ぎた　の　感が強い」
　　　　　　　朝日新聞　“天声人語”

「もしも時間を戻せる時計があったら。
戻りたい“あの時”は頭にこびりついていよう。
助けてあげられなかった子、手を差し伸べられなかった親、一緒にいながら生死を分けた友、…。
こうでなかったもうひとつの時を刻む時計がどれほど切実に求められたことだろう」
　　　　　　　毎日新聞　“余禄”